炭素製品大手の日本カーボン(5302)。今後の株価と配当はどうなるのか、業績推移・株価チャート・配当推移を分析してみました。高い配当利回りですが、配当性向が高い推移です。
- 配当利回りは高いが配当性向も高い
- 短期株価は緩やかに推移
- 業績は一時大きく伸びたが落ち着き
日本カーボンの株価情報と事業内容について
日本カーボンの株価情報と事業内容を見ていきます。
株価指標
株価:4,155円
予想PER:14.8倍
PBR:1.02倍
時価総額:492億円
2022年3月3日終値時点のデータです。
最新の株価参考サイト:日本カーボン(株)【5302】:Yahoo!ファイナンス
目立った割安感、割高感は無いです。
日本カーボン(5302)とは
日本カーボン株式会社(にっぽんカーボン、英文社名:Nippon Carbon Co., Ltd.)は、炭素製品の大手メーカーである。
1927年、日本では初となる人造黒鉛電極の製造に成功する。
日本カーボン – Wikipediaより抜粋
炭素製品の大手メーカーで、電炉向け電極、半導体やリチウムイオン電池向け製造を行っています。
各製品を世界各国に輸出するとともに、海外企業と共同で用途開発を行うなど、積極的な世界市場展開を進めています。
日本カーボンの業績推移と株価推移について
日本カーボンの業績推移と株価推移を見ていきます。
売上高と営業利益・経常利益の推移

2018年12月期は半導体市場の好調を受けて大幅増益で着地。
しかし、2019年12月期は下方修正を行い減収・減益に、2020年12月期は大きく減収・減益となりました。
その後は増益で推移しており、2018年12月期、2019年12月期が特別と言う見方も出来そうです。
株価の推移
下記は日本カーボン5年分の週足株価チャートです。

株価は2018年10月頃まで、業績上方修正・半導体需要増加期待から大きく上昇。
その後は業績伸び悩みで株価が下落。
2020年3月以降は底値から抜けて緩やかに上昇。2021年はレンジで推移しています。
日本カーボンの配当情報と決算内容について
日本カーボンの配当情報と決算内容を見ていきます。
配当情報
2022年12月期の予定年間配当:200円
予想年間配当利回り:4.81%
配当金の推移
下記は日本カーボンの配当金推移です。
配当権利日は、6月(中間配当)と12月(期末配当)です。

2017年12月期:50円
2018年12月期:100円
2019年12月期:200円
2020年12月期:200円
2021年12月期:200円
2022年12月期:200円(予)
2019年12月期に年間配当200円に大幅増配、その後は据え置き推移です。
配当性向は2020年12月期が122.2%、2021年12月期が81%、2022年12月期の予想が約71%です。
配当方針の確認
配当方針は「収益状況に対応した配当を行うことを基本としつつ、収益基盤の確保・強化のため内部留保の充実、財務体質の強化により、将来における安定した配当の維持」としています。
高い配当性向で推移しており、減配する可能性も想定されます。
決算内容を確認
2022年2月10日に決算発表。
2021年12月期の連結経常利益は44.3億円と発表。
2022年12月期の同利益は50億円見通し、年間配当は200円予定としています。
日本カーボンの今後について
日本カーボンの今後について考えてみます。
今後について
2018年12月期、2019年12月期は業績が大きく伸びて大幅増配、株価も上昇しました。
しかし、2020年12月期に大きく減益となり、株価も下落。増益で推移しているものの、2018年12月期、2019年12月期が特別と見えます。
配当について
配当が維持できれば高い利回りですが、配当性向が高い水準です。
利益が増えれば問題ないですが、現状ではやや不透明感があります。