PC周辺機器メーカのエレコム(6750)。今後の株価と配当はどうなるのか、業績推移・株価チャート・配当推移を分析してみました。業績下方修正で大きく株価が下落しています。
- 目立った割高感・割安感は無し
- 大きく下方修正で減益見通し
- 需要はあるが競争も激しい
エレコムの株価情報と事業内容について
ELECOMの株価情報と事業内容を見ていきます。
株価指標
株価:1,545円
予想PER:17.9倍
PBR:1.73倍
時価総額:1,425億円
2022年3月25日終値時点のデータです。
最新の株価参考サイト:エレコム(株)【6750】:Yahoo!ファイナンス
目立った割安感・割高感はないです。
エレコム(6750)とは
エレコム株式会社(ELECOM CO.,LTD.)は、大手コンピュータ周辺機器メーカーである。
バッファローやアイ・オー・データと並ぶ日本におけるIT機器大手。
マウス、キーボードをはじめとする13部門において業界トップシェアを誇っており、スマホ関連にも強い。近年はBtoCからBtoBへ大きく経営の舵を切っており、M&A巧者で法人向けを強化。中国、東南アジアを中心に海外展開も積極的に行っている。
国内外から7,000点以上の製品を調達し、特に海外調達を積極的に推進している。
仕入先の選定においては、品質、コスト、供給体制を総合的に勘案して選定し、特に品質に厳しい基準を設け、一定のレベル以上の「売れる商品」を供給し続けている。
エレコム – Wikipediaより抜粋
「パソコン関連」、「スマートフォン・タブレット関連」、「周辺機器」が主な事業領域です。
「パソコン周辺製品メーカー」から「総合デジタル周辺製品メーカー」へ事業拡大をしています。
エレコムの業績推移と株価推移について
ELECOMの業績推移と株価推移を見ていきます。
売上高と営業利益・経常利益の推移

売上、利益ともに右肩上がりに推移しています。
2022年3月期も過去最高を更新する見通しでしたが、半導体不足・為替の影響などから大きく下方修正を行い減益見通しとしています。
株価の推移
下記はエレコム5年分の週足株価チャートです。

株価は長期で上昇していましたが、2021年から下落しています。
大きく業績を下方修正した影響もあり厳しい推移です。
エレコムの配当情報と株主優待について
ELECOMの配当情報と株主優待制度を見ていきます。
配当情報
2022年3月期の予定年間配当:37円
予想年間配当利回り:2.39%
配当金の推移
下記はエレコムの配当金推移です。
配当権利日は、9月(中間配当)と3月(期末配当)です。

2017年3月期:22.5円
2018年3月期:25円
2019年3月期:28円
2020年3月期:30.5円
2021年3月期:34.5円
2022年3月期:37円(予)
連続増配推移です。
配当性向は2021年3月期が28.9%、2022年3月期の予想が約42%です。
配当方針の確認
配当方針は「親会社株主に帰属する当期純利益(連結)に対して30%以上の配当性向を目標として配当額を決定」としています。
株主優待制度(廃止)
エレコムは株主優待として「QUOカード」と「自社製品」を実施していましたが、2021年3月末で廃止しています。
株主優待廃止の理由は「配当金による利益還元の充実がより適切であると判断」したためです。
エレコムの決算内容と今後について
ELECOMの決算内容確認と今後について考えていきます。
決算内容について
2022年2月8日に決算発表。
2022年3月期3Q累計(4-12月)の連結経常利益は108億円と発表。
前年同期比8.8%減、通期計画の117億円に対する進捗率は92.9%となりました。
今後について
テレワークの拡大、政府によるGIGAスクール構想(児童1人に1台のコンピュータ、高速回線整備。簡単に言うと紙と鉛筆からPCへ)などもあり需要は確実に拡大していきます。
リスク要因
競合他社も多いため、価格競争になると利益が想定より伸びない可能性があります。
また、海外から製品を調達しているため為替変動などのリスクを抱えます。資材価格上昇などによるコスト増も想定されます。
業績好調で株価が上昇していましたが、大きく下方修正をした影響もあり株価が下落しています。