鉄鋼事業を中心にエンジニアリング、商社事業も展開するJFEホールディングズ(5411)。今後の株価と配当はどうなるのか、業績推移・株価チャート・配当推移を分析してみました。
- 配当金は業績により大きく変化
- 業績大きく回復で株価は下落から抜けて上昇
- 更なる成長を目指すが、不透明感あり
JFEの株価情報と事業内容
ジェイエフイーホールディングスの株価情報と事業内容を見ていきます。
株価指標
株価:1,528円
予想PER:—
PBR:0.44倍
時価総額:9,389億円
2022年5月26日のデータです。
最新の株価参考:ジェイエフイーホールディングス(株)【5411】:Yahoo!ファイナンス
同業種で見ると目立った割安さはないです。
JFEホールディングス(5411)とは
JFEホールディングス株式会社(ジェイエフイーホールディングス、英: JFE Holdings, Inc.)は、大手鉄鋼メーカーのJFEスチール、JFE商事、JFEエンジニアリング、ジャパン マリンユナイテッドを傘下に持つ持株会社である。
JFEによれば、社名の JFE は日本 (Japan)、鉄鋼(鉄の元素記号Fe)、エンジニアリング (Engineering) を組み合わせたものであり、また日本を代表する未来志向の企業グループ (Japan Future Enterprise) を意味する。
JFEホールディングス – Wikipediaより抜粋
「鉄鋼事業」のJFEスチール株式会社、「エンジニアリング事業」のJFEエンジニアリング株式会社、「商社事業」のJFE商事株式会社の3つの事業を中心としています。
JFEの業績推移と株価推移について
ジェイエフイーホールディングスの業績推移と株価推移を見ていきます。
売上高と経常利益・最終利益の推移

2020年3月期は最終損益1,977億円の赤字。2021年3月期も連続赤字で厳しくなりました。
2022年3月期は大きく回復しています。
株価の推移
下記はJFEホールディングス5年分の週足株価チャートです。

株価は2018年から下落していましたが2020年11月頃から上昇しています。
2021年9月からは出来高も増えていますが、短期的にはやや落ち着いた推移です。
JFEの配当情報と株主優待制度について
ジェイエフイーホールディングスの配当情報と株主優待制度を見ていきます。
配当情報
2023年3月期の予定年間配当:未定
予想年間配当利回り:—
配当金の推移
下記はJFEホールディングスの配当金推移です。
配当権利日は、9月(中間配当)と3月(期末配当)です。

2018年3月期:80円
2019年3月期:95円
2020年3月期:20円
2021年3月期:10円
2022年3月期:140円
2023年3月期:未定
配当金は大きく上下しています。2022年3月期は年間140円に大きく増配したことで高配当利回りとなりました。
株主還元方針の確認
配当方針として「配当性向(連結ベース)を30%程度とすることを基本」としています。
株主優待制度について
JFEホールディングスの株主優待は「工場見学会」です。2020年度、2021年度は見送っています。
現状の株主優待が、株価に与える影響はなさそうです。
JFEの決算内容と今後について
JFEホールディングスの決算内容確認と今後について考えていきます。
決算内容について
2022年5月6日に決算発表。
2022年3月期の連結税引前利益は3,885億円と発表。
2023年3月期の業績見通しは非開示、年間配当は未定としています。
今後について
2020年3月期、2021年3月期は世界経済の落ち込みにより鉄鋼事業が大幅に減少。
しかしながら、2022年3月期は想定以上の回復を見せています。
中長期目標とリスク要因
中期経営計画にて事業拡大、M&A・業務提携を活用し、2030年度には売上収益1兆円規模を目指すとしています。当然、多くの投資が必要となります。
また、コスト削減、販売価格の見直しなどの収益改善を更に進めるとしています。
エンジニアリング事業や商社事業も展開していますが、中心事業は鉄鋼事業です。そのため、鉄鉱石などの原材料価格や為替の影響を受けます。