総合材料メーカーの三菱マテリアル(5711)。今後の株価・配当はどうなるのか、業績推移・株価チャート・配当推移を分析していきます。業績回復見通しで配当回復予定としています。
- 割安感あり、高めの配当利回り
- やや厳しめの業績推移から回復見通し
- 株価も長期、短期ともに下落推移
三菱マテリアルの株価情報と事業内容について
三菱マテリアルの株価情報と事業内容を見ていきます。
株価指標
株価:2,107円
予想PER:7.44倍
PBR:0.47倍
時価総額:2,770億円
2022年3月4日終値時点のデータです。
最新の株価参考サイト:三菱マテリアル(株)【5711】:Yahoo!ファイナンス
PER、PBRともに割安感があります。
三菱マテリアル(5711)とは
三菱マテリアル株式会社(みつびしマテリアル、英名:Mitsubishi Materials Corporation)は、三菱グループの大手非鉄金属メーカーである。伸銅品で日本国内シェアトップ。
銅製錬、セメント製造、金属加工(自動車部品の製造等)、アルミ缶製造などの事業を行っている。1990年に三菱金属と三菱鉱業セメントが合併して現在の社名となった。三菱系企業としてのルーツは1871年からの炭鉱事業にさかのぼる。
三菱マテリアル – Wikipediaより抜粋
主要事業は「セメント」、「金属事業」、「加工事業」です。
他にも「電子材料」、「アルミ事業」など多くの事業を行っています。2017年に品質不正問題が子会社に発生しました。
三菱マテリアルの業績推移と株価推移について
三菱マテリアルの業績推移と株価推移を見ていきます。
売上高・経常利益の推移

2020年3月期の経常利益は当初620億円予想でしたが496億円で着地、最終損益は728億円の赤字となりました。
2022年3月期は増収・増益見通しとしています。
参考:業績|三菱マテリアル
株価の推移
下記は三菱マテリアル5年分の週足株価チャートです。

株価は長期で下落しています。
2022年3月期は業績回復見通しですが、過去の株価と比較すると安い水準で推移しており警戒されていると見えます。
三菱マテリアルの配当情報と株主優待について
三菱マテリアルの配当情報と株主優待制度を見ていきます。
配当情報
2022年3月期の予定年間配当:80円
予想年間配当利回り:3.8%
配当金の推移
下記は三菱マテリアルの配当金推移です。
配当権利日は、9月(中間配当)と3月(期末配当)です。

2017年3月期:60円
2018年3月期:80円
2019年3月期:80円
2020年3月期:80円
2021年3月期:50円
2022年3月期:80円(予)
2021年3月期は減配、2022年3月期は回復予定としています。
配当性向は2020年3月期が最終赤字、2021年3月期が26.8%、2022年3月期の予想が約28%です。
配当方針の確認
2020年度から2022年度までの中期経営戦略期間中の配当は「1株当たり年間80円の方針」でしたが、「下限を50円」に変更しています。
参考:配当|三菱マテリアル
株主優待制度について
三菱マテリアルの株主優待は「金・銀・プラチナ等の購入・売却での優待」です。
優待権利月は3月と9月です。
他にも通販割引、観光施設の無料利用がありますがお得と紹介されることは無いです。
三菱マテリアルの決算内容と今後について
三菱マテリアルの決算内容確認と今後について考えていきます。
決算内容について
2022年2月9日に決算発表。
2022年3月期3Q累計(4-12月)の連結経常利益は612億円と発表。
前年同期比91.2%増、通期計画の590億円に対する進捗率が103.7%となりました。
今後について
三菱マテリアルは世界有数の素材メーカーで幅広い事業領域を持ちます。
扱っている商品の関係上それぞれの原料の相場価格や、為替レート、調達コストなど様々な要因が業績に大きく影響します。
技術力と注意点
世界でも有数のメーカーで「サーミスターセンサー」、「鉛フリー快削黄銅の開発」などの能力も持っています。
2022年3月期は想定以上の業績回復を見せて配当回復予定ですが、ここ数年は利益が厳しい推移で有利子負債の多さは気になるポイントです。