三菱マテリアルの株価分析!警戒感・厳しい見通しで安値推移【5711】

総合材料メーカーの三菱マテリアル(5711)。今後の株価・配当はどうなるのか、業績推移・株価チャート・配当推移を分析していきます。また、株主優待制度も確認していきます。

三菱マテリアルの株価POINT
  • 厳しめの業績見通し
  • 株価は下落後、安値で推移
  • さまざまな要因が業績に影響
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三菱マテリアルの株価情報と業績推移

三菱マテリアルの株価情報と業績推移を見ていきます。

株価指標

株価:2,210円
予想PER:48.13倍
PBR:0.5倍
予想EPS:45.92円
時価総額:2,906億円

2023年3月8日終値時点のデータ。
最新の株価参考:三菱マテリアル(株)【5711】:Yahoo!ファイナンス

PBRは割安、PERは割高です。

業績の推移

下記は三菱マテリアルの売上高・営業利益・経常利益・最終利益の推移です。

2020年3月期の最終損益は728億円の赤字に。2022年3月期は大きく増収・増益となりましたが、2023年3月期は減収・減益見通しとしています。

参考:業績|三菱マテリアル

株価の推移

下記は三菱マテリアル5年分の週足株価チャートです。

株価は長期スパンでみると下落、2022年以降は安値圏でレンジ推移しています。2022年3月期は業績が回復しましたが厳しめで推移しており、警戒感が強めと見ることも出来ます。

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三菱マテリアルの配当情報と株主優待

三菱マテリアルの配当情報と株主優待制度を見ていきます。

配当情報

2023年3月期の予定年間配当:50円
予想年間配当利回り:2.26%

配当金の推移

下記は三菱マテリアルの配当金推移です。配当権利日は、9月(中間配当)と3月(期末配当)です。

三菱マテリアルの年間配当金推移

2018年3月期:80円
2019年3月期:80円
2020年3月期:80円
2021年3月期:50円
2022年3月期:90円
2023年3月期:50円(予)

2021年3月期は減配、2022年3月期は普通配当60円、特別配当30円に。2023年3月期は再び50円予定としています。

配当性向は2022年3月期が26.1%、2023年3月期の予想が約109%です。

配当方針の確認

2020年度から2022年度までの中期経営戦略期間中の配当は「1株当たり年間80円の方針」でしたが、「下限を50円」に変更しています。

参考:配当|三菱マテリアル

株主優待について

三菱マテリアルの株主優待制度は「金・銀・プラチナ等の購入・売却での優待」です。優待権利月は3月と9月です。他にも通販割引、観光施設の無料利用があります。

参考:株主優待制度|三菱マテリアル

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三菱マテリアルの事業・決算内容と今後について

三菱マテリアルの事業・決算内容の確認と今後について考えてみます。

三菱マテリアル(5711)とは

三菱マテリアル株式会社(みつびしマテリアル、英名:Mitsubishi Materials Corporation)は、三菱グループの大手非鉄金属メーカーである。伸銅品で日本国内シェアトップ。

銅製錬、セメント製造、金属加工(自動車部品の製造等)、アルミ缶製造などの事業を行っている。1990年に三菱金属と三菱鉱業セメントが合併して現在の社名となった。三菱系企業としてのルーツは1871年からの炭鉱事業にさかのぼる。

三菱マテリアル – Wikipediaより抜粋

主要事業は「セメント」、「金属事業」、「加工事業」。他にも「電子材料」、「アルミ事業」など多くの事業を行っています。

決算内容を時系列に確認

2022年3月期の連結経常利益は760億円と発表。2023年3月期の同利益は360億円見通し、年間配当は50円予定としています。(2022年5月13日の決算発表にて)

2023年3月期1Q決算

2023年3月期1Q(4-6月)の連結経常利益は170億円と発表。また、通期の同利益を360億円予想から320億円予想に下方修正しています。(2022年8月9日の決算発表にて)

2023年3月期2Q決算

2023年3月期2Q累計(4-9月)の連結経常利益は230億円と発表。また、通期の同利益を320億円予想から180億円予想に下方修正しています。(2022年11月10日の決算発表にて)

2023年3月期3Q決算

2023年3月期3Q累計(4-12月)の連結経常利益は249億円と発表。また、通期の同利益を180億円予想から150億円予想に下方修正しています。(2023年2月10日の決算発表にて)

今後について

世界有数の素材メーカーで幅広い事業領域を持ちます。扱っている商品の関係上それぞれの原料の相場価格や、為替レート、調達コストなど様々な要因が業績に大きく影響します。

技術力と注意点

世界でも有数のメーカーで「サーミスターセンサー」、「鉛フリー快削黄銅の開発」などの能力も持っています。

2022年3月期は想定以上の業績回復を見せましたが、ここ数年は利益が厳しく、有利子負債の多さも気になるポイントです。

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