光学機器メーカーのニコン(7731)。
今後の株価と配当がどうなるのか、株価指標と業績推移、株価チャートと配当推移を確認してみました。
- 株価は短期で上昇推移
- 配当は連続減配から回復推移に
- 大企業で技術力は確かだが、不透明感もある
ニコンの株価情報と業績推移
ニコンの株価情報と業績推移・株価チャートを確認していきます。
株価の指標
株価:1,564円
予想PER:15.47倍
PBR:0.88倍
予想EPS:101.11円
時価総額:5,497億円
2023年5月25日終値時点のデータ
最新の株価参考:(株)ニコン【7731】:Yahoo!ファイナンス
PBRに割安感があります。
業績の推移
下記はニコンの売上高・営業利益・経常利益・最終利益の推移です。

取り巻く環境の悪化もあり2021年3月期は大きく赤字となりましたが、2022年3月期は回復。
2023年3月期は増収・増益も、2024年3月期は減益見通しとしています。
株価のチャート
下記はニコン5年分週足株価チャートです。

株価は2018年から大きく下落推移。
2021年から、あく抜け感・回復期待などから底値から抜けて上昇も、2022年7月以降は下落。
2023年以降で見ると上昇しています。
ニコンの配当情報と株主優待
ニコンの配当情報と株主優待制度を確認していきます。
配当金の情報
2024年3月期の予定年間配当:50円
予想年間配当利回り:3.2%
配当金推移について
下記はニコンの配当金推移です。配当権利日は9月(中間配当)と3月(期末配当)です。

2019年3月期:60円
2020年3月期:40円
2021年3月期:20円
2022年3月期:40円
2023年3月期:45円
2024年3月期:50円(予)
2020年3月期、2021年3月期と連続減配も、その後回復推移しています。
配当性向は2023年3月期は35.9%、2024年3月期の予想が約50%です。
株主還元方針の確認
配当方針は2023年3月期から2026年3月期までの新中期経営計画にて「総還元性向を40%以上」を目標としています。
株主優待について
株主優待制度は実施していないです。
ニコンの事業内容と今後について
ニコンの事業内容と財務情報の確認と今後について考えてみます。
ニコン(7731)の概要
株式会社ニコン(英: Nikon Corporation)は、日本の光学機器メーカー。
カメラ、デジタルカメラ、双眼鏡、望遠鏡、顕微鏡、ステッパー、メガネ、測定機、測量機、光学素材、ソフトウェアなど光学関連装置の大手メーカーであり、三菱グループの一員。
事業規模としては2020年3月期時点でカメラなど映像事業が売上げの38%、半導体製造装置などの精機事業が同40%、顕微鏡などのヘルスケア事業が10%、光学測定器などの産業機器事業が10%となっている。
ニコン – Wikipediaより抜粋
メイン事業はデジタルカメラ・レンズなどの「映像事業」と「精機事業」です。
3カ月決算の実績
下記はニコンの連結税引前利益の推移と前期との比較です。

2024年3月期の連結税引前利益は460億円見通しとしています。
キャッシュフロー
下記はニコンのキャッシュ・フロー推移です。

ニコンの今後について
半導体不足などによる部品調達問題が改善、平均販売単価上昇や円安効果もあり好調となりました。
また、売上比率は中国・欧米を中心に海外比率が高いです。
技術力のある財務健全な企業
大企業で技術力があり財務は健全です。
コスト面での不透明感はありますが、業績回復により株価は上昇しています。
リスク要因
海外比率が高いため、諸外国の経済状況や為替の影響を受けます。
また、半導体をはじめ電子部品の供給不足など発生した場合、業績に悪影響を及ぼす可能性も考えられます。