日本航空(JAL)の株価分析!割安だが業績悪化で配当減額・今後の不透明感も強い【9201】

日本の航空会社といえば「日本航空(JAL)」と「全日本空輸(ANA)」です。今回は通称JALの日本航空(9201)の株価と配当が今後どうなるのか、業績推移・株価チャート・配当推移を分析してみました。また、株主優待についても確認していきます。

日本航空(JAL)の株価POINT
  • 株価指標は割安だが配当減額、今後の配当も不明
  • 業績への悪影響は避けられず2021年3月期は赤字の可能性も
  • 短期的な不安材料が強く株価は過去最安値水準
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日本航空の事業内容と株価指標

まずは基本となる日本航空(JAL)の事業内容と株価指標を確認していきます。

日本航空の株価指標

株価:1,862円
予想年間配当:未定
年間配当利回り:—
予想PER:—
PBR:0.67倍

2020年8月7日終値時点のデータ

業績見通し非開示のためPERは算出不可、PBRはかなり割安です。配当も未定としてます。

日本航空(9201)とは

日本航空株式会社(にほんこうくう、英語: Japan Airlines Co., Ltd.、略称: JAL(ジャル))は、日本の航空会社。日本で最も長い国内線と国際線の歴史を持つ。

2004年に日本航空株式会社から「日本航空インターナショナル」に社名変更し、国際線と一部の国内線を担当する会社として発足したが、のちに国内線の多くを担当する日本航空ジャパンを吸収合併したことにより、JAL便の運航を受け持つ単一の事業会社となった。

2010年1月に会社更生法の適用を申請、更生手続の過程で持株会社「株式会社日本航空」や金融事業会社「ジャルキャピタル」などを吸収合併した。2012年9月東京証券取引所に再上場。

日本航空 – Wikipediaより抜粋

日本航空(JAL)は誰もが知っている航空会社ですね。

2010年に会社更生法を適用し経営破綻して上場廃止となりました。その後、公的資金の投入・整理解雇(リストラ)・第3者割当増資により2011年に会社更生が終了し民間企業に復帰。そして2012年に再上場しています。

複数の事業を展開していますが、主力の航空運送事業が売上高の70%を占めています。

参考:主要事業データ|JAL企業サイト

日本航空の業績推移と株価チャート

次に日本航空(JAL)の売上・利益の推移と株価チャートの推移を確認していきます。

売上高と経常利益の推移

JALの経常利益推移

2015年3月期:1,752億円
2016年3月期:2,092億円
2017年3月期:1,650億円
2018年3月期:1,631億円
2019年3月期:1,653億円
2020年3月期:1,025億円

売上はそこまで落ち込んでいないですが経常利益は伸び悩んでいます。2020年3月期の経常利益は当初1,710億円の見込みでしたが1,025億円で着地しました。

参考:財務・業績ハイライト|JAL企業サイト

株価チャートの推移

下記は日本航空(JAL)5年分の週足株価チャートの推移です。

株価は比較的レンジで推移していたところに業績下方修正、大幅需要減少の影響により大きく下落しています。過去の株価と比較するとかなり安値圏ですが業績への影響が大きくここから更に下落する可能性もあります。

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日本航空の配当推移と株主優待

次に日本航空(JAL)の配当金の推移と株主優待制度を確認していきます。

配当金の推移

下記は日本航空の配当金の推移です。2021年3月期の配当は中間配当は見送り(0円)、期末配当は未定です。

JALの年間配当金推移

2015年3月期:104円
2016年3月期:120円
2017年3月期:94円
2018年3月期:110円
2019年3月期:110円
2020年3月期:55円
2021年3月期:未定

2020年3月期は業績悪化により期末配当を見送り。

日本航空の配当方針は「配当性向を概ね35%程度を目安としつつ、継続性・安定性および予測可能性を重視して決定」としています。2021年3月期の配当は未定としていますが、2020年3月期の期末配当と2021年3月期の中間配当を見送っているため、年間配当が無配となる可能性もあります。

参考:配当情報|JAL企業サイト

株主優待制度について

日本航空(JAL)の株主優待は「国内線50%割引優待券」と「ツアー割引優待券」です。保有株式数により優待券の枚数が細かく設定されているため、下記では一部だけ抜粋してあります。

保有株式数優待内容
100株〜
199株
優待券 1枚(3月)
ツアー割引券 各2枚(3月)
200株〜
299株
優待券 1枚(3月)
優待券 1枚(9月)
ツアー割引券 各2枚(3月,9月)
300株〜
399株
優待券 2枚(3月)
優待券 1枚(9月)
ツアー割引券 各2枚(3月,9月)

保有株式数が増えると割引券の枚数が増え、10万株保有していると優待券は203枚になります。3年以上の長期保有でさらに優待券がプラスされます。

参考:株主優待のご案内|JAL企業サイト

50%割引はかなりお得に感じますが、他の割引と併用できないので早割、往復割の方が安い場合もあり、優待利回りには算出しにくいです。

日本航空の決算内容と今後について

最後に日本航空(JAL)の決算内容の確認と今後について考えてみます。

決算内容について

2020年8月3日の決算にて2021年3月期1Q(4-6月)の連結経常損益は1,343億円の赤字と発表、あわせて上期配当を見送る方針、下期配当は未定としています。リーマンショック後の厳しい決算と並ぶ勢いに業績悪化しています。

今後について

日本航空は会社更生法の適用を申請し一度は経営破たんしましたが、経営陣を一新し破たんから3年かからず東証1部へ再上場しました。

現在の株価指標には割安感がありますが、大きく需要が減少し、回復するまで国内線で1年以上、国際線は更に時間がかかる見通しです。東京オリンピックに備えて先行投資も進めていたのが一旦落ち着き、これから増益を見込んでいた矢先の痛手です。

東京オリンピックがどうなるのかを含めまだまだ見えにくい部分があります。また、航空会社には燃料価格の値上がりリスクもあります。これら厳しい状況から株価は再上場以降の過去最安値付近まで下落しています。

2021年3月期は赤字無配となる可能性もあります。当然、ここから更に下落し過去最安値を更新する可能性もありますが、しかし、想定よりも早い回復となれば株価上昇のきっかけとなります。

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