日本航空(JAL)の株価が下落を抜けて上昇気味の推移【9201】

日本航空(JAL)(9201)の株価と配当が今後どうなるのか。

株価指標と業績推移、株価チャートと配当推移を確認してみました。また、株主優待制度も確認していきます。

日本航空(JAL)の株価POINT
  • 連続赤字で推移していたが、黒字回復
  • 配当は連続無配から復配
  • 回復期待から株価上昇場面も
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JALの株価情報と業績推移

日本航空の株価情報と業績推移・株価チャートを確認していきます。

日本航空の株価指標

株価:2,705円
予想PER:21.49倍
PBR:1.45倍
予想EPS:125.86円
時価総額:1兆1,825億円

2023年5月26日終値時点のデータです
最新の株価参考:日本航空(株)【9201】:Yahoo!ファイナンス

目立った割高感・割安感はないです。

業績の推移

下記は日本航空の売上高・営業利益・経常利益・最終利益の推移です。

JALの最終損益推移

2019年3月期:1,508億円
2020年3月期:534億円
2021年3月期:-2,866億円
2022年3月期:-1,775億円
2023年3月期:344億円
2024年3月期:550億円(予)

2021年3月期は大きく赤字、2022年3月期も連続赤字と厳しくなりました。

2023年3月期は黒字回復、2024年3月期も黒字予想ですが、まだまだ厳しめの見通しとしています。

参考:財務・業績ハイライト|JAL企業サイト

株価の推移

下記はJAL5年分の週足株価チャートです。

株価は2020年3月に需要減少・警戒感から大きく下落。

業績への影響が大きく不透明感も強いため厳しい動きでしたが、2022年中旬以降では上昇する場面も出ています。

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JALの配当情報と株主優待

日本航空の配当情報と株主優待制度を確認していきます。

配当金の情報

2024年3月期の予定年間配当:40円
予想年間配当利回り:1.48%

配当金の推移について

下記は日本航空の配当金推移です。

JALの年間配当金推移

2019年3月期:110円
2020年3月期:55円
2021年3月期:0円
2022年3月期:0円
2023年3月期:25円
2024年3月期:40円(予)

2020年3月期は期末配当を見送り、2021年3月期、2022年3月期は無配と厳しくなりました。2023年3月期は復配、2024年3月期は増配予定としています。

配当性向は2023年3月期が31.7%、2024年3月期の予想が約32%です。

配当方針の確認

日本航空の配当方針は「配当性向を概ね35%程度を目安としつつ、継続性・安定性および予測可能性を重視して決定」としています。

参考:配当情報|JAL企業サイト

株主優待について

株主優待制度は「国内線50%割引優待券」と「ツアー割引優待券」です。保有株式数により優待券の枚数が細かく設定されているため、下記は一部だけ抜粋です。

保有株式数優待内容
100株〜199株優待券 1枚(3月)
ツアー割引券 各2枚(3月)
200株〜299株優待券 1枚(3月)
優待券 1枚(9月)
ツアー割引券 各2枚(3月,9月)
300株〜399株優待券 2枚(3月)
優待券 1枚(9月)
ツアー割引券 各2枚(3月,9月)

保有株式数が増えると割引券の枚数が増え、10万株保有していると優待券は203枚になります。3年以上の長期保有でさらに優待券がプラスされます。

参考:株主優待のご案内|JAL企業サイト

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JALの事業内容と今後について

日本航空の事業内容と財務情報の確認と今後について考えてみます。

日本航空(9201)の概要

日本航空株式会社(にほんこうくう、英語: Japan Airlines Co., Ltd.、略称: JAL(ジャル))は、日本の航空会社。日本で最も長い航空会社としての歴史を持つ。

2010年1月に会社更生法の適用を申請、更生手続の過程で持株会社「株式会社日本航空」や金融事業会社「ジャルキャピタル」などを吸収合併した。

日本航空 – Wikipediaより抜粋

2010年に会社更生法を適用し経営破綻して上場廃止。その後、公的資金の投入・整理解雇(リストラ)・第3者割当増資で2011年に民間企業に復帰し、2012年に再上場しています。

複数事業を展開していますが、主力の航空運送事業が売上の多くを占めています。

キャッシュフロー

下記は日本航空のキャッシュ・フロー推移です。

2023年3月期の営業CFはプラスに回復しています。

参考:日本航空|Google Finance

日本航空の今後について

日本航空は2010年に会社更生法の適用を申請して一度、経営破たんしました。しかし、経営陣を一新し破たんから3年かからず再上場

2020年3月以降は厳しい状況でしたが黒字回復しています。

需要回復

国内線・国際線ともに回復。貨物事業の好調もあり、株価も最悪期は抜けたとの見方から上昇する場面も出ています。

リスクについて

今後、需要がさらに回復となる可能性も秘めていますが、東京オリンピックに備えて先行投資を進めていたのは痛手です。

他にも、航空会社には長年、燃料価格の値上がりリスクなどコスト面での不安もあります。

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