日本航空(JAL)の株価は割安?株価・業績を分析してみた。配当利回りが高く株主優待も実施【9201】

日本の航空会社といえば「日本航空(JAL)」と「全日本空輸(ANA)」。今回は通称JALと呼ばれる日本航空(9201)の株価と配当が今後どうなるのか。業績推移・株価チャート・配当推移を分析してみました。また、株主優待についても確認していきます。

日本航空(JAL)の株価POINT
  • 株価指標は割安、株価下落により年間配当利回りは高い
  • 業績への悪影響は避けることは難しく今後の配当は不明
  • 高めの自己資本比率、ROEは健在だが短期的には不安材料が多い
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日本航空の事業内容と株価指標

まずは基本となる日本航空(JAL)の事業内容の確認と現在の株価指標を見ていきます。

日本航空(9201)とは

日本航空株式会社(にほんこうくう、英語: Japan Airlines Co., Ltd.、略称: JAL(ジャル))は、日本の航空会社。日本で最も長い国内線と国際線の歴史を持つ。

2004年に日本航空株式会社から「日本航空インターナショナル」に社名変更し、国際線と一部の国内線を担当する会社として発足したが、のちに国内線の多くを担当する日本航空ジャパンを吸収合併したことにより、JAL便の運航を受け持つ単一の事業会社となった。

2010年1月に会社更生法の適用を申請、更生手続の過程で持株会社「株式会社日本航空」や金融事業会社「ジャルキャピタル」などを吸収合併した。2012年9月東京証券取引所に再上場。

wikipediaより抜粋

日本航空(JAL)は誰もが知っている航空会社ですね。

2010年に会社更生法を適用し経営破綻して上場廃止となりました。その後、公的資金の投入・整理解雇(リストラ)・第3者割当増資により2011年には会社更生が終了し民間企業に復帰しました。そして2012年に再上場しています。

複数の事業を展開していますが、主力の航空運送事業が売上高の70%を占めています。

参考:主要事業データ|JAL企業サイト

日本航空の株価指標

現在の株価:2,130.5円

予想年間配当:110円

年間配当利回り:約5.16%

予想PER:7.7倍、PBR:0.61倍

※株価は2020年3月27日終値

PER、PBR共に割安です。配当利回りは株価が下落したことでかなり高い利回りです。

日本航空の業績推移と株価チャート

次に日本航空(JAL)の売上・利益の推移と株価チャートの動きを確認

売上高と経常利益の推移

経常利益の推移

2015年3月期:1,752億円
2016年3月期:2,092億円
2017年3月期:1,650億円
2018年3月期:1,631億円
2019年3月期:1,653億円
2020年3月期:1,450億円(予)

売上はそこまで落ち込んでいないですが、経常利益は伸び悩んでいます。2020年3月期の経常利益ですが、1,710億円から下方修正を行い1,450億円へ減益見通しで厳しい状況です。

参考:財務・業績ハイライト|JAL企業サイト

株価チャートについて

下記は日本航空(JAL)の5年分の週足株価チャートです。

株価はやや軟調に推移していたところに業績下方修正、新型コロナウイルスの影響で大きく下落しています。過去の株価と比較すると安く見えますが、業績への影響が大きくここから更に下落する可能性もあります。

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日本航空の配当推移と株主優待

次に日本航空(JAL)の配当金の推移と株主優待制度について確認していきます。

配当金の推移

下記は日本航空の配当金の推移です。現在は年2回、中間配当(9月)と期末配当(3月)を実施しています。

配当金の推移

2015年3月期:104円
2016年3月期:120円
2017年3月期:94円
2018年3月期:110円
2019年3月期:110円
2020年3月期:110円(予)

ここ数年の年間配当は110円です。

日本航空の配当方針は「配当性向を概ね35%程度を目安としつつ、継続性・安定性および予測可能性を重視して決定」としています。2020年3月期の予想配当性向は約40%ですが、更に上昇する可能性もあり、減配または無配となる可能性もあります。

参考:配当情報|JAL企業サイト

株主優待制度について

日本航空(JAL)の株主優待は「国内線50%割引優待券」と「ツアー割引優待券」です。保有株式数により優待券の枚数が細かく設定されているため、下記では一部だけ抜粋してあります。

保有株式数優待内容
100株〜
199株
優待券 1枚(3月)
ツアー割引券 各2枚(3月)
200株〜
299株
優待券 1枚(3月)
優待券 1枚(9月)
ツアー割引券 各2枚(3月,9月)
300株〜
399株
優待券 2枚(3月)
優待券 1枚(9月)
ツアー割引券 各2枚(3月,9月)

保有株式数が増えると割引券の枚数が増え、10万株保有していると優待券は203枚になります。3年以上の長期保有でさらに優待券がプラスされます。

参考:株主優待のご案内|JAL企業サイト

50%割引はかなりお得に感じますが、他の割引と併用できないので早割、往復割の方が安い場合もあり、優待利回りには算出しにくいです。

日本航空の決算内容と今後について

最後に日本航空(JAL)の決算内容の確認と今後について考えてみます。

決算内容について

2020年1月31日の決算にて2020年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は1,218億円と発表、あわせて、通期の同利益を従来予想の1,710億円から1,450億円に下方修正しました。

経常利益の前年同期比の推移ですが、1Qが7.9%減、2Qが13.9%減、3Qが11.3%減とかなり苦戦している印象です。

今後について

日本航空は会社更生法の適用を申請し一度は経営破たんしましたが、経営陣を一新し破たんから3年かからず東証1部へ再上場しました。

比較的高い自己資本比率とROE、配当利回りに加えて現在の株価にかなり割安感がありますが、新型コロナウイルスの影響から需要が減少し、一部で運休・減便を行っています。落ち着くまで業績への悪影響は避けられません。

東京オリンピックに備えて先行投資も進めていたのが一旦落ち着き、増益を見込んでいた矢先に痛手となっています。今後は東京オリンピックなどで需要が見込めるものの、今回の新型コロナウイルスの影響がどこまで広がるかまだまだ見えにくい部分は有ります。航空運送事業(主に国際線)はテロ攻撃や地域紛争、戦争、疫病の影響を受けやすいです。

また、航空会社には燃料価格の値上がりリスクもあります。現在はLCC(格安航空会社)を含めて競争が激化しています。以前のように燃料の値上がり分を運賃値上げや燃油特別付加運賃に全て乗せるのは難しく、どこまで影響があるのか見えにくい部分はあります。

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