三菱商事の株価分析!累進配当方針で安定高配当も株価はやや下落【8058】

総合商社の三菱商事(8058)は経営戦略にて「累進配当の方針(減配無し)」としており、配当に対する安心感や増配期待感が高いです。ここ最近は業績の先行き不安からやや株価が下落していますが、果たして今後の三菱商事の株価と配当がどうなるのか。業績推移・株価チャート・配当推移を分析してみました。

三菱商事の株価POINT
  • 株価指標は割安で配当利回りはかなり高い
  • 累進配当方針なので配当が減る可能性は低い
  • 配当が高くても、まずは事業内容や将来の伸びしろを考えるのが重要
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三菱商事の事業内容と株価指標

はじめに三菱商事の事業内容と株価指標を確認していきます。

株価指標と配当利回り

株価:2,512.5円
予定年間配当:134円
年間配当利回り:5.33%
予想PER:18.5倍
PBR:0.71倍

2020年8月31日終値時点のデータ

PBRはかなり割安ですが、商社銘柄は割安な銘柄が多いです。年間の配当利回りは高いです。

三菱商事(8058)とは

三菱商事株式会社(みつびししょうじ、英: Mitsubishi Corporation)は、三菱グループの大手総合商社である。三井物産、住友商事、伊藤忠商事、丸紅と共に五大商社の一つ。単に「商事」と言った場合は三菱商事を指すことが多い。

三菱商事 – Wikipediaより抜粋

三菱商事は日本最大規模の総合商社で、国内外の拠点数は200を超え、多くの企業と連携しながらビジネスを展開しています。子会社には「三菱食品(7451)」、「ローソン(2651)」などいくつもあります。さまざまな業種に投資を行い多くの株式を保有しています。近年では2019年6月にコメダと業務提携、2020年6月に良品計画がローソンと提携したのも両方の株主である三菱商事の影響があると考えられます。

参考:会社概要|三菱商事

三菱商事の配当推移と今後の配当について

次に三菱商事の配当推移と今後の配当について確認していきます。

配当金の推移

下記は三菱商事の配当推移です。年2回、中間配当(9月)と期末配当(3月)を実施しています。

三菱商事の年間配当金推移

2016年3月期:50円
2017年3月期:80円
2018年3月期:110円
2019年3月期:125円
2020年3月期:132円
2021年3月期:134円(予)

配当は増配推移です。

三菱商事の株主還元の基本方針は『中期経営戦略2018』にて減配せずに利益成長に合わせて増配していく「累進配当」を方針として掲げました。『中期経営戦略2021』においても、「累進配当」を継続し、配当性向は現在の30%から将来的に35%程度に引き上げていくことを目指しています

2020年3月期の配当は125円から132円に増額修正、2021年3月期も増配予定としています。ただし、2021年3月期の予想配当性向は約98%でかなり高いです。

参考:配当情報|三菱商事

今後の配当について

中期経営戦略では2021年度(2022年3月期)の利益目標を9,000億円としています。仮に配当性向を35%とした場合の年間配当は200円となります。

もちろん、これはあくまでも目標計画です。2020年3月期は業績下方修正、2021年3月期も悪化する可能性が高く、目標達成は現時点ではかなり厳しいというのが現実です。

しかし、累進配当方針なので2021年度までは配当が減る可能性は低いです。そのあとも累進配当が継続される可能性も当然あります。

参考:中期経営戦略2021 解説資料|三菱商事

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三菱商事の業績推移と株価チャート

次に三菱商事の業績推移と株価チャートを確認していきます。

売上高・経常利益の推移

2016年3月期は赤字でしたが、その後大きく復活して2019年3月期は過去最高利益となりました。2020年3月期は減収・減益、2021年3月期は未定としていますが、減収・減益は既定路線でどこまで抑えることが出来るかという状況です。

株価チャートの推移

下記は三菱商事5年分の週足株価チャートの推移です。

上昇していた株価ですが、ここ2年ほどは下落推移しています。現在の株価は割安で高配当利回りですが、業績予想を考えると判断が難しい場所です。

三菱商事の決算内容と今後

最後に三菱商事の決算内容確認と今後について考えてみます。

決算内容を確認

2020年8月13日の決算にて2021年3月期1Q(4-6月)の連結最終利益は366億円と発表、あわせて通期の業績予想は連結最終利益が2,000億円見通しとしています。

今後について

三菱商事は国際的な総合商社のため、多くのセグメントがあります。国内の景気動向の影響はもちろんですが、海外の経済・政治・社会動向の影響を大きく受けます。エネルギー資源、金属資源、石油化学製品などの価格変動をはじめ、為替変動、多くの株式を保有していることによる株価変動など様々な要因が業績に大きく影響することがあり、基本的に業績は世界的に景気が良くなれば上がり、悪くなれば下がります

キャッシュフローを見ると、投資CFが目立って大きいのは2012年、2013年、2016年です。経済不安が広がり景気が悪くなっている時にしっかりと投資をおこない、非常に投資が上手いという印象を受けます。

現在の株価には割安感があり、経営戦略として累進配当を打ち出しているのはプラスポイントですが、株を保有するときは配当を見るのではなく、まずはこの先もしっかり利益を上げることが出来るかを考えることが重要です。配当を減らさないという方針でも利益が無ければいずれ配当は無くなります。これはどの企業にも言えることです。

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