三菱商事の株価分析!累進配当方針で安定高配当利回りだが株価はやや下落【8058】

総合商社の三菱商事(8058)の株価は割安で配当利回りが高いです。経営戦略では「累進配当の方針(減配無し)」としており、配当に対する安心感や増配期待感があります。ここ最近は業績の見通し不安からやや株価が下落していますが、果たして今後の三菱商事の株価と配当がどうなるのか。業績推移・株価チャート・配当推移を分析してみました。

三菱商事の株価POINT
  • 株価指標は割安で配当利回りはかなり高い
  • 累進配当方針なので配当が減る可能性は低い
  • 配当が高くても、まずは事業内容や将来の伸びしろを考えるのが重要
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三菱商事の事業内容と株価指標

はじめに三菱商事の事業内容と株価指標を確認していきます。

三菱商事(8058)とは

三菱商事株式会社(みつびししょうじ、英: Mitsubishi Corporation)は、三菱グループの大手総合商社である。三井物産、住友商事、伊藤忠商事、丸紅と共に五大商社の一つ。単に「商事」と言った場合は三菱商事を指すことが多い。

三菱商事 – Wikipediaより抜粋

三菱商事は日本最大規模の総合商社で、国内外の拠点数は200を超え、多くの企業と連携しながらビジネスを展開しています。主要子会社には三菱食品(7451)、ローソン(2651)をはじめいくつもあります。さまざまな業種に投資を行い多くの株式を保有しています。最近では2019年6月にコメダと業務提携、2020年6月に良品計画がローソンと提携したのも両方の株主である三菱商事の影響があると考えられます。

参考:会社概要|三菱商事

株価指標と配当利回り

2020年6月19日終値時点の三菱商事の株価指標と配当利回りです。

株価:2,357.5円
予定年間配当:134円
年間配当利回り:5.68%
予想PER:—、PBR:0.67倍

PBRはかなり割安ですが、商社銘柄は割安な銘柄が多いです。年間の配当利回りは高いです。

三菱商事の配当推移と今後の配当について

次に三菱商事の配当推移と今後の配当について確認していきます。

配当金の推移

下記は三菱商事の配当推移です。年2回、中間配当(9月)と期末配当(3月)を実施しています。

三菱商事の年間配当金推移

2016年3月期:50円
2017年3月期:80円
2018年3月期:110円
2019年3月期:125円
2020年3月期:132円
2021年3月期:134円(予)

配当は増配して推移しています。

三菱商事の株主還元の基本方針は『中期経営戦略2018』にて減配せずに利益成長に合わせて増配していく「累進配当」を方針として掲げました。『中期経営戦略2021』においても、「累進配当」を継続し、配当性向は現在の30%から将来的に35%程度に引き上げていくことを目指しています

2020年3月期の配当は125円から132円に増額修正、2021年3月期も増配予定としています。ただし、2020年3月期の配当性向は37.9%で目安より若干高くなっています。

参考:配当情報|三菱商事

今後の配当について

中期経営戦略では2021年度(2022年3月期)の利益目標を9,000億円としています。仮に配当性向を35%とした場合の年間配当は200円となります。

もちろん、これはあくまでも計画です。2020年3月期は業績下方修正、2021年3月期も悪化する可能性が高いです。先の利益はどうなるかは分かりません。現状の利益推移を考えると計画はかなりの強気というのが現実です。

しかし、累進配当方針なので2021年度までは配当が減る可能性は低いです。そのあとも累進配当が継続される可能性も当然あります。

参考:中期経営戦略2021 解説資料|三菱商事

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三菱商事の業績推移と株価チャート

次に三菱商事の業績推移と株価チャートを確認していきます。

売上高・経常利益の推移

下記は三菱商事の売上高と経常利益の推移です。

2016年3月期は赤字で厳しかったですが、その後、復活し、2019年3月期の経常利益は過去最高でした。2020年3月期は減収・減益、2021年3月期は未定としていますが、減収・減益は既定路線でどこまで抑えることが出来るかという状況です。

株価チャートの推移

下記は三菱商事5年分の週足株価チャートの推移です。

上昇していた株価ですが、ここ2年ほどは下落推移しています。現在の株価は割安で高配当利回りですが、業績を考えると判断が難しい場所です。

三菱商事の決算内容と今後

最後に三菱商事の決算内容確認と今後について考えてみます。

決算内容を確認

2020年5月8日の決算にて2020年3月期の連結経常利益は6,488億円と発表。2021年3月期の業績見通しは非開示、年間配当は134円に増配する方針としています。

今後について

三菱商事は2019年9月20日、シンガポールの子会社で社内規定に違反したデリバティブ(金融派生商品)取引により約340億円の損失が発生する見込みだと発表しました。

340億円はとても大きな金額ですが三菱商事の規模を考えると大きなダメージとなる可能性は低いです。しかし、ここまで金額が大きくなるまで発覚しなかったという事実はマイナスイメージです。

三菱商事は国際的な総合商社のため、多くのセグメントがあります。国内の景気動向の影響はもちろんですが、海外の経済・政治・社会動向の影響を大きく受けます。エネルギー資源、金属資源、石油化学製品などの価格変動をはじめ、為替変動、多くの株式を保有していることによる株価変動など様々な要因が業績に大きく影響することがあり、基本的には世界的に景気が良くなれば上がり、悪くなれば下がります。

キャッシュフローを見ると、投資CFが目立って大きいのは2012年、2013年、2016年です。経済不安が広がり景気が悪くなっている時にしっかりと投資をおこない、非常に投資が上手いという印象を受けます。

現在の株価には割安感があり、経営戦略として累進配当を打ち出しているのはプラスポイントですが、株を保有するときは配当を見るのではなく、まずはこの先もしっかり利益を上げることが出来るかを考えることが重要です。

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