三菱商事の株価と配当分析!業績・配当推移と配当方針から今後の配当について考えてみた【8058】

三菱商事(8058)の株価は割安で配当利回りが高いです。経営戦略では累進配当の方針としており、配当に対する安心感・期待感があります。ここ最近は業績の見通しにやや不安が出てきた三菱商事の株価と配当が今後どうなるのか。業績推移・株価チャート・配当推移を分析してみました。

三菱商事の株価POINT
  • 株価は割安で配当利回りはかなり高い
  • 累進配当方針なのでしばらくは配当が減る可能性は低い
  • 2019年3月期は好調な業績だが現在はやや苦戦
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三菱商事の事業内容と株価指標

はじめに三菱商事の事業内容と株価指標を確認していきます。

三菱商事(8058)とは

三菱商事株式会社(みつびししょうじ、英: Mitsubishi Corporation)は、三菱グループの大手総合商社である。三井物産、住友商事、伊藤忠商事、丸紅と共に五大商社の一つ。単に「商事」と言った場合は三菱商事を指すことが多い。

wikipediaより抜粋

三菱商事は日本最大規模の総合商社で、国内外の拠点数は200を超え、多くの企業と連携しながらビジネスを展開しています。主要子会社には三菱食品(7451)、ローソン(2651)をはじめいくつもあります。さまざまな業種に投資を行い多くの株式を保有しています。最近では2019年6月にコメダHDと業務提携をするなど幅広く展開しています。

参考:会社概要|三菱商事

株価指標について

現在の株価:2,665.5円

予定年間配当:132円

年間配当利回り:約4.95%

予想PER:7.7倍、PBR:0.72倍

※株価は2020年3月2日終値

株価は市場平均と比較すると割安ですが、商社銘柄はどれも割安です。年間配当利回りは高いです。

三菱商事の配当推移と今後の配当

次に三菱商事の配当推移と今後の配当について確認していきます。

配当金の推移

下記は三菱商事の配当推移です。年2回、中間配当(9月)と期末配当(3月)を実施しています。

三菱商事の年間配当金推移

2015年3月期:70円
2016年3月期:50円
2017年3月期:80円
2018年3月期:110円
2019年3月期:125円
2020年3月期:132円(予)

配当は増配して推移しています。

三菱商事の株主還元の基本方針は『中期経営戦略2018』にて減配せずに利益成長に合わせて増配していく「累進配当」を方針として掲げました。『中期経営戦略2021』においても、「累進配当」を継続し、配当性向は現在の30%から将来的に35%程度に引き上げていくことを目指しています

2020年3月期の配当は当初125円の予定でしたが132円に増額修正。予想配当性向は約38%で目安より若干高くなっています。

参考:配当情報|三菱商事

今後の配当について

中期経営戦略では2021年度の利益目標を9,000億円としています。仮に配当性向を35%とした場合の年間配当は200円となります。

もちろん、これはあくまでも計画です。2020年3月期は業績を下方修正していることから先の利益がどうなるかは分かりません。現状の利益推移を考えるとこの計画はかなりの強気というのが現実です。

しかし、累進配当方針なので2021年度までは配当が減る可能性は低いです。そのあとも累進配当が継続される可能性も当然あります。

参考:中期経営戦略2021 解説資料|三菱商事

三菱商事の業績推移と株価チャート

次に三菱商事の業績推移と株価チャートを確認していきます。

売上高・経常利益の推移

2016年3月期は赤字で厳しかったですが、現在は復活しています。2019年3月期の経常利益は過去最高でした。

参考:業績・財務データ|三菱商事

株価チャートについて

下記は三菱商事の5年分の週足株価チャートです。

レンジで推移しながら上昇しています。長期的な目線では上昇しているのでやや下落している現在の株価は押し目に見えますが、業績を考えると難しい場所です。

一旦の下落メドは2,500円、上昇メドは3,000円と見ることが出来ます。

三菱商事の直近決算と今後

最後に三菱商事の直近決算内容の確認と今後について考えてみます。

最近の業績を確認

2020年2月5日の決算にて2020年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結税引き前利益は5,525億円と発表、前年同期比で13.9%減となりました。

前回決算にて最終利益を下方修正しており厳しい状態が続いています。

今後について

三菱商事は2019年9月20日、シンガポールの子会社で社内規定に違反したデリバティブ(金融派生商品)取引により約340億円の損失が発生する見込みだと発表しました。

340億円はとても大きな金額ですが三菱商事の規模を考えるとものすごく大きなダメージとなる可能性は低いです。しかし、ここまで金額が大きくなるまで発覚しなかったという事実はマイナスイメージになり、今後の株価に影響が出そうです。

三菱商事は国際的な総合商社のため、多くのセグメントがあります。国内の景気動向の影響はもちろんですが、海外の経済・政治・社会動向の影響を大きく受けます。

エネルギー資源、金属資源、石油化学製品などの価格変動をはじめ、為替変動、多くの株式を保有していることによる株価変動など様々な要因が業績に大きく影響することがあり、基本的には世界的に景気が良くなれば上がり、悪くなれば下がります。

キャッシュフローを見ると、投資CFが目立って大きいのは2012年、2013年、2016年です。経済不安が広がり景気が悪くなっている時にしっかりと投資を行っています。非常に投資が上手いという印象を受けます。

現在の株価には割高感はなく、経営戦略として累進配当を打ち出しているのもプラスポイントですが、株を保有するときは配当を見るのではなく、まずはこの先もしっかり利益を上げることが出来るかを考えることが重要です。

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