総合商社の丸紅(8002)。
今後の株価と配当はどうなるのか、株価指標と業績推移、株価チャートと配当方針を確認してみました。業績好調で株価が上昇推移しています。
- 商社銘柄にありがちな高配当
- 過去最大の赤字を記録も、大きく回復し好調に
- 株価は大きく上昇推移
丸紅の株価情報と業績推移
丸紅の株価情報と業績推移・株価チャートを確認していきます。
株価の指標
株価:1,947.5円
予想PER:7.86倍
PBR:1.21倍
予想EPS:247.64円
時価総額:3兆3,076億円
2023年5月9日終値時点のデータ
最新の株価参考:丸紅(株)【8002】:Yahoo!ファイナンス
PERは商社銘柄にありがちな割安さです。
業績の推移
下記は丸紅の売上高・営業利益・経常利益・最終利益の推移です。

2020年3月期の最終利益は2,400億円の黒字見込みでしたが1,974億円の赤字で着地。その後は大きく回復し、2023年3月期は過去最高益を更新しています。
2024年3月期の最終利益は減益見通しとしています。
株価のチャート
下記は丸紅5年分の週足株価チャートです。

株価は2020年3月に業績悪化の警戒感から下落。しかし、その後は商社銘柄への注目・業績回復もあり株価が大きく上昇。
警戒感から下落する場面も出ていますが、2023年以降で見ても株価は上昇推移です。
丸紅の配当情報と株主優待
丸紅の配当と株主優待制度を確認していきます。
配当情報
2024年3月期の予定年間配当:78円
予想年間配当利回り:4.01%
年間配当利回りは高いです。
配当金の推移について
下記は丸紅の配当金推移です。配当権利日は9月(中間配当)と3月(期末配当)です。

2019年3月期:34円
2020年3月期:35円
2021年3月期:33円
2022年3月期:62円
2023年3月期:78円
2024年3月期:78円(予)
2021年3月期は微減配、2022年3月期は大きく増配、2023年3月期も増配しています。
配当性向は2023年3月期が24.7%、2023年4月期の予想が約32%です。
配当政策の確認
配当方針は中期経営戦略期間(2023年3月期~2025年3月期)において「年間78円を基点とする累進配当」、「総還元性向30%~35%程度を目安」としています。
株主優待について
株主優待制度は実施していないです。
丸紅の事業内容と今後について
丸紅の事業内容と財務情報の確認と今後について考えてみます。
丸紅(8002)の概要
丸紅株式会社(まるべに、英文社名:Marubeni Corporation)は、芙蓉グループの大手総合商社。
伝統的に紙・パルプ部門、食料部門、電力部門に強みを持っている他、空前の資源高の恩恵、またはリスク・マネジメントの強化などもあって、2013年3月期は2期連続で過去最高益を更新し、売上高は七大商社中第3位となった。
丸紅 – Wikipediaより抜粋
穀物、発電で商社首位、プラントや輸送機・農業化学品にも強みがあります。
国内だけでなく、世界で様々な分野の事業を行っています。
3カ月決算の実績
下記は丸紅の連結最終利益の推移と前期との比較です。

2024年3月期の連結最終利益は4,200億円見通しとしています。
キャッシュフロー
下記は丸紅のキャッシュ・フロー推移です。

丸紅の今後について
商社銘柄全体が注目されたことに加え、業績回復・好調見通しなどにより株価が大きく上昇しています。
大手総合商社は多くの事業を世界で手掛けるため、業績は各国の経済動向に大きく左右されます。
既に大きく上昇
業績は好調ですが株価も上昇しています。
割高感は無く配当利回りも高いですが、過去の株価と比較するとかなり高い位置で推移しています。
目指す方向
2023年3月期は減益見通しから増益で着地、過去最高益を更新しました。
中期経営計画では既存事業の強化・拡大、新事業の創出。成長投資・株主還元を強化するとしています。