リサイクル店を全国に展開するハードオフコーポレーション(2674)。
今後の株価と配当はどうなるのか、株価指標と業績推移、株価チャートや配当推移を確認してみました。
- 割安感・割高感は無し
- 株価が大きく上昇後は上下しながらレンジ推移
- 好調見通しだが不透明感も
ハードオフの株価情報と業績推移
ハードオフコーポレーションの株価情報と業績推移・株価チャートを確認していきます。
株価の指標
株価:1,243円
予想PER:12.32倍
PBR:1.16倍
予想EPS:100.86円
時価総額:173億円
2023年4月7日終値時点のデータ
最新の株価参考:(株)ハードオフコーポレーション【2674】:Yahoo!ファイナンス
目立った割安感・割高感は無いです。
業績の推移
下記はハードオフコーポレーションの売上高・営業利益・経常利益・最終利益の推移です。

利益は右肩下がりで推移していましたが、2022年3月期は大きく回復。
2023年3月期も大きく増益見通しとしています。
株価チャート
下記はハードオフコーポレーション5年分の週足株価チャートです。

株価は2018年から下落していましたが、2022年に入ると業績好調もあり急激に上昇。
2022年10月以降で見ると大きく上下しながらレンジ推移しています。
ハードオフの配当情報と株主優待
ハードオフコーポレーションの配当情報と株主優待制度を見ていきます。
配当情報
2023年3月期の予定年間配当:50円
予想年間配当利回り:4.02%
高い配当利回りです。
配当金の推移について
下記はハードオフコーポレーションの配当金推移です。期末(3月)の一括配当を実施しています。

2021年3月期は5円減配、2022年3月期は回復(記念配当込み)、2023年3月期は増配予定としています。
配当性向は2022年3月期が53.3%、2023年3月期の予想は約50%です。
配当方針の確認
利益配分に関する基本方針は「配当性向50%程度を目安として、安定的な配当を実施」としています。
以前は100%を超える高い配当性向で推移していましたが、落ち着いてきています。
株主優待について
株主優待制度は実施していないです。
ハードオフの事業内容と今後について
ハードオフコーポレーションの事業内容と財務情報の確認と今後について考えてみます。
ハードオフコーポレーション(2674)の概要
株式会社ハードオフコーポレーション(英: HARD OFF CORPORATION Co., Ltd. )は、中古品リユース販売業を直営店またフランチャイズ方式で全国に展開する企業。
ハードオフの業態がブックオフのリユース販売に着想を得て生まれた関係から、ロゴマークや店内環境(照明やデザイン等)も共通しており、ブックオフ系列の店舗が同じ建物内や隣接地に出店している場合も多い。
ハードオフコーポレーション – Wikipediaより抜粋
2022年9月末時点で全国に917店舗(直営397店舗、FC520店舗)展開しています。
今後の成長戦略としてはリアル店舗と共にインターネット通販、スマートフォンアプリを始めとするオムニチャネルの構築推進、海外への出店強化をあげています。
3カ月決算の実績
下記はハードオフコーポレーションの各決算期における連結経常利益の推移と前期との比較グラフです。

2023年3月期の連結経常利益は23億円見通しとしています。
キャッシュフロー
下記はハードオフコーポレーションのキャッシュ・フローの推移です。

2019年3月期の営業CFは大きく落ち込みましたが、その後回復しています。
参考:ハードオフコーポレーション|Google Finance
ハードオフコーポレーションの今後について
連続増収で推移していましたが、利益率の改善が進まず厳しい状況が続いていました。
しかし、2022年3月期からインターネットの売上好調もあり利益が回復、株価が大きく上昇しました。
回復と不透明感
2023年3月期も好調な業績で推移し増益見通しとしています。
しかし、2022年3月期以前では下振れて着地することも多く不透明感はあります。
追い風の可能性
巣ごもりが長期化したことで家の中を整理する機会が増え、フリマアプリをはじめとしたリユース市場が拡大、海外も好調で伸びる可能性をまだ秘めています。
「2025年1,000店舗体制」を掲げインターネット売上高が伸びていますが、IT投資や人件費などのコスト面の見えにくさもあります。