リサイクル店を全国に展開するハードオフ(2674)。今後の株価と配当はどうなるのか、業績推移・株価チャート・配当推移を分析してみました。
- 株価下落の影響もあり、高配当利回り
- 配当性向が高く、減配する可能性も
- 厳しい利益推移だが回復見通し
ハードオフの株価情報と事業内容について
ハードオフコーポレーションの株価情報と事業内容を見ていきます。
株価指標
株価:796円
予想PER:15.78倍
PBR:0.83倍
時価総額:111億円
2022年3月11日終値時点のデータです。
最新の株価参考サイト:(株)ハードオフコーポレーション【2674】:Yahoo!ファイナンス
PBRは割安感があります。
ハードオフコーポレーション(2674)とは
株式会社ハードオフコーポレーション(英: HARD OFF CORPORATION Co., Ltd. )は、中古品リユース販売業を直営店またフランチャイズ方式で全国に展開する企業。
ハードオフの業態がブックオフのリユース販売に着想を得て生まれた関係から、ロゴマークや店内環境(照明やデザイン等)も共通しており、ブックオフ系列の店舗が同じ建物内や隣接地に出店している場合も多い。
ハードオフコーポレーション – Wikipediaより抜粋
2022年2月末時点で全国に914店舗(直営395店舗、FC519店舗)展開しています。
今後の成長戦略としてはリアル店舗と共にインターネット通販、スマートフォンアプリを始めとするオムニチャネルの構築推進、海外への出店強化をあげています。
ハードオフの業績推移と株価推移について
ハードオフコーポレーションの業績推移と株価推移を見ていきます。
売上高と経常利益の推移

売上は右肩上がりですが、利益は右肩下がりで減少。ここ数年の利益は予定より下振れて着地しています。
2022年3月期は回復見通しとしています。
株価の推移
下記はハードオフコーポレーション5年分の週足株価チャートです。

株価は長期で下落推移、2021年に入りやや上昇しましたが、再度厳しい動きをしています。
過去には何度か下落が止まりそうなタイミングもありましたが、長期的な流れは変わっていません。
ハードオフの配当情報と決算内容について
ハードオフコーポレーションの配当情報と決算内容を見ていきます。
配当情報
2022年3月期の予定年間配当:40円
予想年間配当利回り:5.03%
配当利回りは高いです
配当金の推移
下記はハードオフコーポレーションの配当金推移です。
期末(3月)の一括配当を実施しています。

2021年3月期は5円減配、2022年3月期は回復予定(記念配当込み)としています。
配当性向は2020年3月期が138.5%、2021年3月期が136.7%、2022年3月期の予想は約80%です。
配当方針の確認
利益配分に関する基本方針は「連結配当性向50%程度を目安に安定的な配当を実施」としています。
高い配当性向で推移しており、利益次第では減配する可能性も想定されます。
決算内容を確認
2022年2月7日に決算発表。
2022年3月期3Q累計(4-12月)の連結経常利益は11.5億円と発表。
前年同期比42.9%増、通期計画の13億円に対する進捗率は88.7%となりました。
また、期末一括配当を35円予定から40円予定に増額修正しています。
ハードオフの今後について
ハードオフコーポレーションの今後について考えてみます。
今後について
売り上げは連続増収で過去最高を更新し順調に見えますが、利益率の改善が進まず株価も厳しい状況が続いています。
回復・不透明感
2022年3月期は前年同期比で好調、業績回復見通しですが、ここ数年は見通しより下振れて着地することが多く、今後の不透明感はまだあります。
また、高配当利回りですが、配当方針・配当性向の推移を考えるといつ減配してもおかしくない状況と言えます。
追い風の可能性
巣ごもりが長期化したことで家の中を整理する機会が増え、フリマアプリをはじめとしたリユース市場が拡大しているので、伸びる可能性は秘めています。
また、インターネット売上高もしっかりと伸びています。