マクセルホールディングスが無配当発表!今後の株価と配当を分析。2019年は特別配当も厳しい業績【6810】

電気機器メーカーのマクセルホールディングス(6810)は2019年6月に特別配当を実施しました。特別配当実施により年間配当利回りが16%近くまで上昇し注目を集めました。しかし、現在は業績悪化により無配予定と苦しい状況です。果たして今後のマクセルホールディングスの株価と配当はどうなるのか。特別配当実施の理由と業績推移・株価チャート・配当推移を分析してみました。

マクセルホールディングス特別配当のPOINT
  • 2019-2020年度はあくまでも特別に配当を実施
  • 特別配当発表と配当権利日のタイミングで大きく株価が上昇・下落
  • 配当狙いは発表後に手を出すのはかなり難しい
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マクセルの事業内容と株価指標

はじめにマクセルホールディングスの株価情報と事業内容を確認していきます。

株価指標と配当利回り

株価:963円
予想配当:0円
予想PER:238倍
PBR:0.54倍
時価総額:514億円

2020年8月7日終値時点のデータ

PERはかなり割高、PBRはかなり割安です。企業本来の力はあるが直近の業績で厳しい企業に見られる水準です。2021年3月期の配当は無配予定です。

マクセルホールディングス(6810)とは

記録メディアと電池を中心とした電気機器メーカー。

電池ではアルカリマンガン乾電池や酸化銀電池を日本初でそれぞれ製品化している。過去には、記憶メディア部門はTDKやソニー、乾電池部門はパナソニック オートモーティブ&インダストリアルシステムズ社とのシェア争いが熾烈を極めた時期もあったが、現在の部門別売上高ではそれぞれ後塵を拝している。

社名の「マクセル」は乾電池のブランド名「MAXELL」(Maximum Capacity Dry Cell=最高の性能を持った乾電池)から。

マクセルホールディングス – Wikipediaより抜粋

マクセルホールディングスはマクセルグループを統括する持ち株会社です。マクセル株式会社では一般向けには電池や美容家電が強く、昔はカセットテープやCD-RなどのCMもしており。日立製作所の完全子会社時代もありました。

マクセルの配当推移と特別配当

次にマクセルホールディングスの配当推移と「2019年6月になぜ特別配当を実施したのか」を見ていきます。

配当金の推移

下記はマクセルホールディングス配当金の推移です。

マクセルの年間配当金推移

2015年3月期:63円
2016年3月期:36円
2017年3月期:36円
2018年3月期:44円
2019年3月期:36円
2020年3月期:268円
2021年3月期:0円(予)

2020年3月期の特別配当が突出しています。特別配当がない場合の1株当たりの年間配当金は18円です。2021年3月期の配当は業績悪化により無配予定としています。

今後の配当は見えにくいですが、次期の経営計画にて積極的な株主還元となれば年間50円以上となる可能性もあります。もちろん、利益が回復する前提です。

特別配当を実施した理由

細かい情報は公式サイトのIR情報を見ていただくのが良いですが、一部を抜粋すると下記となります。

基本配当方針‐安定的かつ適正な利益還元を継続的に行うことを基本とし、具体的には、業績を反映させ、財務状況や将来への投資などを総合的に勘案し、配当性向3~4割を目安として実施します。

MG20期間中の株主還元‐ 適正な資本構成をめざし、MG20の期間中(2019~2020年度)は、総還元性向100%以上を目安とし、株主の皆様への利益還元を機動的に実施します。

中期経営計画の修正及び株主還元に関するお知らせ|マクセルホールディングスより一部抜粋

基本の配当方針は「配当性向3~4割を目安」にしています。2019年-2020年度の配当はあくまでも特別な株主還元策として配当性向100%以上を目安として行います。

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マクセルの業績推移と株価チャート

次にマクセルホールディングスの業績推移と株価チャートを確認していきます。

マクセルの売上高・最終利益の推移

売上はやや伸び悩み、利益は特別損失の計上の影響もあり2020年3月期に急落し104億円の赤字となりました。2021年3月期は2億円の黒字予定です。

株価チャートの推移

下記はマクセルホールディングス5年分の週足株価チャートの推移です。

株価は下落して推移しています。2020年3月期の決算はかなり厳しく、2021年3月期の配当を見送ることを発表しましたが、ある程度織り込まれていたのもあり株価への反応は限定的でした。現在の株価はやや下げ渋っていますが、上昇材料もない状態です。

マクセルの特別配当狙いについて

最後にマクセルホールディングスの特別配当狙いについて振り返ってみます。

株価の動きがかなり不安定

下記はマクセルホールディングスの2019年日足株価チャートです。

2019年、GW明けは相場全体としてはあまりさえませんでしたが、マクセルホールディングスの株価は「特別配当」と「自社株買い」の発表で大きく上昇しました。しかし、その後の株価はあまりさえず、特別配当権利日以降に株価が大きく下落しました。

マクセルHDの特別配当狙いは厳しい結果

特別配当と自社株買いの発表時には大きく株価が上昇しましたが、その後の動きは下落推移しました。下落した原因はいくつかありますが、その一つに旧村上ファンド系の南青山不動産が株の保有率を大きく下げた事もあると考えられます。

南青山不動産は2018年10月にマクセル株を5%以上保有した後も買い増し、2019年5月の保有報告書時点では14.7%を保有していました。しかし、2019年7月の報告書では5%以下まで減らしています。どこからどこまでがシナリオだったのかはわからないですが。

特別配当発表後に買った人は「株を売却した人」、「配当金をもらった人」そのどちらも苦しい結果です。特別配当などで配当利回りが高くなる場合は事前に保有していれば「売却して利益を手にする」もしくは「配当をうけとり、利益を手にする」チャンスがありますが、発表後に手を出すと厳しい結果となる可能性が高いです。

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