ライオンの株価が上昇場面も厳しめの推移・連続増配の優待銘柄【4912】

大手化学メーカーのライオン(4912)。

今後の株価と配当はどうなるのか、株価指標と業績推移、株価チャートと配当推移を確認してみました。

ライオンの株価POINT
  • 目立った割高感・割安感は無し
  • 連続増配中だが高めの配当性向
  • 株価は上昇場面もあるが、厳しめの推移
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ライオンの株価情報と業績推移

ライオンの株価情報と業績推移・株価チャートを確認していきます。

株価の指標

株価:1,526円
予想PER:24.8倍
PBR:1.59倍
予想EPS:61.54円
時価総額:4,464億円

2023年8月15日終値時点のデータ
最新の株価参考:ライオン(株)【4912】:Yahoo!ファイナンス

同業種の比較される銘柄を考えると、目立った割高感はないです。

業績の推移

下記はライオンの売上高・営業利益・経常利益・最終利益の推移です。

2020年12月期は本社利用の土地を譲渡することで発生した譲渡益の影響もあり過去最高益を更新、その後は厳しめの利益推移に。

2023年12月期も減益見通しとしています。

参考:連結損益計算書|ライオン株式会社

株価のチャート

下記はライオン5年分の週足株価チャートです。

株価は2020年7月に業績上振れ期待から上昇も、想定より伸びず材料出し尽くし感などから下落

2022年4月以降は上昇する場面もありますが、厳しめの位置で推移しています。

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ライオンの配当情報と株主優待

ライオンの配当情報と株主優待制度を確認していきます。

配当金の情報

2023年12月期の予定年間配当:26円
予想年間配当利回り:1.7%

配当金の推移について

下記はライオンの配当金推移です。配当権利日は6月(中間配当)と12月(期末配当)です。

ライオンの年間配当金推移

2018年12月期:20円
2019年12月期:21円
2020年12月期:23円
2021年12月期:24円
2022年12月期:25円
2023年12月期:26円(予)

配当金は毎年増配しています。

配当性向は2022年12月期が32.4%、2023年12月期の予想が約42%です。

配当に関する方針の確認

ライオンの利益還元の基本方針は「継続的かつ安定的な利益還元を行うことを経営の最重要課題と考え、配当は連結配当性向30%を目安として継続的かつ安定的に実施する」としています。

参考:配当金について|ライオン株式会社

株主優待について

株主優待制度は「自社製品の詰め合わせ」、優待権利月は12月で100株以上保有が対象です。

100株保有で2,500円相当とした場合、優待利回りは約1.6%です。

参考:株主優待|ライオン株式会社

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ライオンの事業内容と今後について

ライオンの事業内容と財務情報の確認と今後を考えてみます。

ライオン(4912)の概要

ライオン株式会社(英称:Lion Corporation)は、洗剤、石鹸、歯磨きなどトイレタリー用品、医薬品、通販、化学品を手がける日本の大手生活用品メーカーである。

2018年12月28日、「バルサン」の商標権・製造権・販売権並びにライオンパッケージング株式会社の全株式をレック株式会社へ譲渡。同時に殺虫剤事業から撤退。

2019年7月31日、資生堂の子会社である資生堂薬品の皮膚用薬ブランド「フェルゼア」と「エンクロン」に係る知的財産権等を譲受。

ライオン – Wikipediaより抜粋

一般用消費財が主要セグメントで「オーラルケア事業」、「ビューティケア事業」、「ファブリックケア事業」、「リビングケア事業」、「薬品事業」を展開しています。

近年は海外売上が大きく伸びています。

3カ月決算の実績

下記はライオンの連結最終利益の推移と前期との比較です。

2023年12月期の連結最終利益は175億円見通しとしています。

キャッシュフロー

下記はライオンのキャッシュ・フロー推移です。

参考:ライオン|Google Finance

ライオンの今後について

2021年12月期は衛生商品の需要が反動減、鎮痛剤はワクチン接種の影響で需要が増えました

しかし、2022年12月期は原材料価格の上昇などが影響し減益に、2023年12月期も厳しめの見通しです。

伸びしろと不透明感

今後は「高付加価値化路線」、「海外事業の成長強化」を更に強めていくと考えられます。

国内では、バファリンなどの主力製品のブランド力が強いですが、海外事業の拡大でどこまで伸びるか不透明感もあります。

参考:中期経営計画|ライオン

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