菓子・乳業で国内最大手の明治ホールディングス(2269)。
今後の株価と配当はどうなるのか、株価指標と業績推移、株価チャートと配当推移を確認してみました。また、株主優待制度も確認していきます。
- 割安感はなし、厳しめの業績推移
- 株価は長期下落から急上昇
- 配当金は増配推移
明治の株価情報と業績推移
明治ホールディングスの株価情報と業績推移・株価チャートを確認していきます。
株価の指標
株価:3,690円
予想PER:20.17倍
PBR:1.42倍
予想EPS:182.94円
時価総額:1兆829億円
2023年8月16日終値時点のデータ
最新の株価参考:明治ホールディングス(株)【2269】:Yahoo!ファイナンス
目立った割安感・割高感はないです。
業績の推移
下記は明治ホールディングスの売上高・営業利益・経常利益・最終利益の推移です。

2022年3月期は「収益認識に関する会計基準」等を適用する影響もあり減収・減益に。
2023年3月期は更に減益となりました。
2024年3月期は営業・経常増益見通しとしています。
株価のチャート
下記は明治ホールディングス5年分の週足株価チャートです。

株価は下落する場面が目立ち厳しい推移でしたが、2023年8月の決算にて好業績が発表されると大きく上昇しました。
また、2023年3月1日を基準日として1対2の株式分割を行っています。
明治の配当情報と株主優待
明治ホールディングスの配当情報と株主優待制度を確認していきます。
配当金の情報
2024年3月期の予定年間配当:95円
予想年間配当利回り:2.57%
配当金の推移について
下記は明治ホールディングスの配当金推移です。配当権利日は9月(中間配当)と3月(期末配当)です。

2019年3月期:70円
2020年3月期:75円
2021年3月期:80円
2022年3月期:85円
2023年3月期:90円
2024年3月期:95円(予)
配当は増配推移です。2024年3月期も増配予定としています。
配当性向は2023年3月期が36.4%、2024年3月期の予想が約52%です。
配当方針の確認
明治ホールディングスの利益配分の基本方針は「2024年3月期までに連結配当性向40%水準に引き上げる」としています。
株主優待について
株主優待制度は「自社商品の詰め合わせ」、優待権利月は3月です。
所有株式数 | 優 待 品 |
---|---|
100株以上 | 明治グループ製品詰合せ (1,500円相当) |
200株以上 | 明治グループ製品詰合せ (2,500円相当) |
1,000株以上 | 明治グループ製品詰合せ (5,500円相当) |
優待利回り
100株保有で1,500円相当なので優待利回りは約0.4%です。
明治の事業内容と今後について
明治ホールディングスの事業内容と財務情報の確認と今後について考えてみます。
明治ホールディングス(2269)の概要
明治ホールディングス株式会社(めいじホールディングス、英: Meiji Holdings Co.,Ltd.)は、食品メーカーの明治、製薬会社のMeiji Seika ファルマを傘下に持つ持株会社。
2011年4月1日に明治製菓のフード&ヘルスケア事業を吸収分割により明治乳業へ継承。食品事業が一体化した明治乳業は株式会社明治へ、医薬品事業が残った明治製菓はMeiji Seikaファルマ株式会社へそれぞれ商号変更
明治ホールディングス – Wikipediaより一部抜粋
事業セグメントは大きく分けると「食品セグメント」と「医薬品セグメント」の二つです。
今後は特に医薬品セグメントを伸ばしていくとしています。
3カ月決算の実績
下記は明治ホールディングスの連結経常利益の推移と前期との比較です。

2024年3月期の連結経常利益は755億円見通しとしています。
キャッシュフロー
下記は明治ホールディングスのキャッシュ・フロー推移です。

営業CFは比較的安定した推移です。
明治の今後について
明治ホールディングスは今後、医薬品セグメントを大きく伸ばす計画ですが、現状では売上・利益ともに牛乳・ヨーグルトをはじめとした食品セグメントが多くを占めます。
2024年3月期1Qでは価格改定効果もあり想定より好調となり、株価が大きく上昇しました。
食品セグメントについて
健康志向の高まりで乳製品の売り上げ増に加え、生活の変化から冷凍食品の需要も見込めます。
しかし、原材料費や輸送費などのコスト増を価格改定・容量変更などでどこまで吸収できるかという問題を抱えています。
医薬品セグメントについて
M&Aや業務提携なども含めてシェアを広げていく可能性が高いですが、じっくりと拡大していけるかどうかが重要となります。
中には焦りからリスクの高い買収を行う企業もあり、その影響で株価が下落する場合もあります。また、医薬品というジャンルは一つのニュースで大きく株価が上昇・下落する可能性を持っています。