大手化学メーカーのライオン(4912)、株主優待制度は自社製品の詰め合わせを実施しています。株主優待に加え、株価指標と業績推移、株価チャートと配当推移を確認していきます。
- 株主優待制度は自社製品の詰め合わせ
- 配当は増配推移、優待との合計利回りは約3％
株価情報と株主優待について
ライオンの株価情報と配当状況・株主優待制度を確認していきます。
株価の指標(2024年11月13日終値時点)
株価：1,731円
予想ＰＥＲ：25.26倍
ＰＢＲ：1.71倍
予想ＥＰＳ：68.52円
時価総額：4,924億円
最新の株価参考：ライオン(株)【4912】：Yahoo!ファイナンス
株主優待について
株主優待制度は「自社製品の詰め合わせ」を実施しています。優待権利月は12月で100株以上、1年以上の継続保有が対象です。
100株保有で2,500円相当とした場合、優待利回りは約1.4%です。
配当金の情報
2024年12月期の予定年間配当：27円
予想年間配当利回り：1.56%
配当金の推移について
下記は配当金の推移です。配当権利日は6月(中間配当)と12月(期末配当)です。
配当金は少しですが、毎年増配しています。
配当性向は2023年12月期が50.6%、2024年12月期の予想が約39%です。
配当に関する方針の確認
利益還元の基本方針は「継続的かつ安定的な利益還元を行うことを経営の最重要課題と考え、配当は累進配当を基本、連結配当性向30％を目安として継続的かつ安定的に実施する」としています。
業績推移と株価推移について
ライオンの業績推移と株価推移を確認していきます。
業績の推移
下記は売上高・営業利益・経常利益・最終利益の推移です。
2020年12月期は本社利用の土地を譲渡したことで発生した、譲渡益の影響もあり過去最高益を更新。その後は厳しめで連続減益推移に。
2024年12月期は営業増益見通しとしています。
株価のチャート
下記は5年分の週足株価チャートです。
株価は2020年7月に業績上振れ期待から上昇しましたが、想定より伸びず材料出し尽くし感などから下落推移に。
2022年以降も下落が強めの推移でしたが、2024年8月以降は上昇しています。
事業内容と財務状況について
ライオンの事業内容と財務状況を確認していきます。
ライオン(4912)の概要
ライオン株式会社（英称:Lion Corporation）は、洗剤、石鹸、歯磨きなどトイレタリー用品、医薬品、通販、化学品を手がける日本の大手生活用品メーカーである。
2018年12月28日、「バルサン」の商標権・製造権・販売権並びにライオンパッケージング株式会社の全株式をレック株式会社へ譲渡。同時に殺虫剤事業から撤退。
2019年7月31日、資生堂の子会社である資生堂薬品の皮膚用薬ブランド「フェルゼア」と「エンクロン」に係る知的財産権等を譲受。
ライオン – Wikipediaより抜粋
一般用消費財が主要セグメントで「オーラルケア事業」、「ビューティケア事業」、「ファブリックケア事業」、「リビングケア事業」、「薬品事業」を展開しています。
近年は海外売上が大きく伸びています。
3カ月決算の実績
下記は3か月決算の連結営業利益の推移と前期との比較です。
2024年12月期の連結営業利益は270億円見通しとしています。
キャッシュフロー
下記はキャッシュ・フロー推移です。
2021年12月期の営業CFは減少しましたが、2022年12月期は増えています。
配当・優待について
株主優待制度の自社製品詰め合わせを実施。利回りは悪くはないですが、1年以上の継続保有が条件です。
配当は連続増配当で推移し、累進配当方針としています。