伊藤園の株価分析!警戒感から大きく下落も持ち直す気配あり【2593】

緑茶飲料大手の伊藤園(2593)。今後の株価と配当はどうなるのか、業績推移・株価チャート・配当推移を分析してみました。また、株主優待も確認していきます。

伊藤園の株価POINT
  • 割高感あり、配当・優待利回りは低め
  • 株価は大きく下落も持ち直す気配あり
  • ブランド力はあるがリスク要因もある
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伊藤園の株価情報と業績推移

伊藤園の株価情報と業績推移を見ていきます。

株価指標

株価:4,460円
予想PER:32.79倍
PBR:2.36倍
予想EPS:136.02円
時価総額:3,979億円

2023年3月9日終値時点のデータ。
最新の株価参考:(株)伊藤園【2593】:Yahoo!ファイナンス

他の飲料メーカーと比較しても割高感があります。

業績の推移

下記は伊藤園の売上高・営業利益・経常利益・最終利益の推移です。

2020年4月期、2021年4月期と連続で減収・減益でしたが2022年4月期は回復。2023年4月期は営業増益見通しとしています。

参考:業績ハイライト|伊藤園

株価の推移

下記は伊藤園5年分の週足株価チャートです。

株価は2020年3月に大きく下落しましたが直ぐに大きく上昇。しかし、2020年12月以降は下落が目立つ動きに。2023年からは持ち直す気配も出ています。

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伊藤園の配当情報と株主優待

伊藤園の配当推移と株主優待制度を見ていきます。

配当情報

2023年4月期の予定年間配当:40円
予想年間配当利回り:0.9%

配当金の推移

下記は伊藤園の配当金推移です。配当権利日は、10月(中間配当)と4月(期末配当)です。

伊藤園の年間配当金推移

2018年4月期:40円
2019年4月期:40円
2020年4月期:40円
2021年4月期:40円
2022年4月期:40円
2023年4月期:40円(予)

配当は年間40円の据え置き推移です。

配当性向は2022年4月期が38.5%、2023年4月期の予想は約42%です。

参考:配当情報・伊藤園

株主優待について

伊藤園の株主優待制度は「自社製品の詰め合わせ」、優待権利月は4月です。

保有株式数優待内容
100株以上 1,000株未満自社製品詰合せ (1,500円相当)
1,000株以上自社製品詰合せ (3,000円相当)

優待利回り

100株保有で年間1,500円相当とした場合、優待利回りは約0.3%です。配当と合わせても低めの利回りです。

参考:株主優待品・伊藤園

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伊藤園の事業・決算内容と今後について

伊藤園の事業・決算内容の確認と今後について考えてみます。

伊藤園(2593)とは

株式会社伊藤園(いとうえん、ITO EN, LTD.)は、茶製品および清涼飲料水メーカーである。

事業戦略の特徴は、飲料製造の最終工程では自社工場を持たないファブレス方式を採用している。自社工場の代わりに全国に約40か所ある協力企業の工場に生産を委託することにより設備投資を抑えている。

日本ブーム・ダイエット嗜好の強いアメリカに2001年に進出する等(日経産業新聞より)、北米・東アジア・東南アジアを中心に海外でも事業展開している。

伊藤園 – Wikipediaより抜粋

お茶系の飲料ブランドとして業界最大手です。傘下にタリーズコーヒー、チチヤスがあります。海外へも事業展開していますが、国内が中心です。

決算内容を時系列に確認

2022年4月期の連結経常利益は199億円と発表。2023年4月期の同利益は195億円見通し、年間配当は40円予定としています。(2022年6月1日の決算発表にて)

2023年4月期1Q決算

2023年4月期1Q(5-7月)の連結経常利益は67億円と発表、前年同期比3.7%増となりました。(2022年9月1日の決算発表にて)

2023年4月期2Q決算

2023年4月期2Q累計(5-10月)の連結経常利益は125億円と発表、前年同期比11%増となりました。(2022年12月1日の決算発表にて)

2023年4月期3Q決算

2023年4月期3Q累計(5月-1月)の連結経常利益は165億円と発表、前年同期比12.7%増となりました。(2023年3月1日の決算発表にて)

今後について

2022年は上昇した影響・警戒感から厳しめに推移していましたが、2023年に入ると持ち直す気配も出ています。

伸びしろと警戒

健康志向の高まりもあり、機能性表示食品の需要は更に高まる可能性があります。しかし、原料・物流コスト上昇などによる利益圧迫が懸念されます。

飲料市場の動き・市場変化リスク

飲料市場は「炭酸飲料」の時代、「コーヒー飲料」の時代、そして「茶系飲料」(茶系・無糖)の時代ときています。

この先、他飲料の時代がきた際に、市場変化についていけないと売り上げが大きく減少する可能性はあります。もちろん、どの飲料メーカーにも言えることです。逆に時代に合わせた商品を展開することが出来れば大きく成長する可能性もあります。

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