クラレ(kuraray)の株価が業績回復で上昇推移・高配当利回り【3405】

化学品大手のクラレ(3405)。

今後の株価・配当はどうなるのか、株価指標と業績推移、株価チャートと配当推移を確認してみました。また、株主優待制度も確認していきます。

クラレの株価POINT
  • 割安感あり・高配当利回り
  • 株価はレンジ推移から上昇
  • 現状の株主優待はお得度低め
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クラレの株価情報と業績推移

クラレの株価情報と業績推移・株価チャートを確認していきます。

株価の指標

株価:1,322円
予想PER:9.41倍
PBR:0.68倍
予想EPS:140.43円
時価総額:4,691億円

2023年5月26日終値時点のデータ。
最新の株価参考:(株)クラレ【3405】:Yahoo!ファイナンス

同業種と比較しても、やや割安感があります。

業績の推移

下記はクラレの売上高・営業利益・経常利益・最終利益の推移です。

連続減益推移で厳しい動きでしたが、2021年12月期は増収・増益で回復。2022年12月期は更に増収・増益で過去最高を更新しています。

2023年12期は増収・減益見通しとしています。

参考:セグメント情報|kuraray

株価のチャート

下記はクラレ5年分の週足株価チャートです。

株価は2018年に業績見通しが悪くなったことで下落が始まり、2019年には業績下方修正に加えて買収に伴うのれん償却、プランティック事業や米国工場火災に係る損失を計上したことでさらに下落。

2020年3月以降で見ると、1,000円あたりを下値にレンジ推移。2023年2月以降では上昇しています。

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クラレの配当情報と株主優待

クラレの配当情報と株主優待制度を確認していきます。

配当金の情報

2023年12月期の予定年間配当:48円
予想年間配当利回り:3.63%

配当利回りは高いです。

配当金の推移について

下記はクラレの配当金推移です。配当権利日は6月(中間配当)と12月(期末配当)です。

クラレの年間配当金推移

2018年12月期:42円
2019年12月期:42円
2020年12月期:40円
2021年12月期:40円
2022年12月期:44円
2023年12月期:48円(予)

2022年12月期は増配、2023年12月期も増配予定としています。

配当性向は2022年12月期が27.3%、2023年12月期の予想が約32%です。

利益配分方針の確認

配当方針は「総還元性向を35%以上、一株当たり配当金40円以上を基本」としています。

2019年12月期は特別損失額が大きく、最終損益が赤字でしたが配当は維持しています。

参考:株主還元|kuraray

株主優待について

株主優待制度は「オリジナルカタログギフト」です。優待権利月は12月、1,000株以上保有で対象です。

保有株式数優待内容
1,000株以上
3年未満
オリジナルカタログギフト (3,000円相当)
1,000株以上
3年以上
オリジナルカタログギフト (10,000円相当)

優待利回り

1,000株保有で年間3,000円分とした場合、優待利回りは約0.2%です。

株主優待制度を導入して日が浅いので、拡充や変更があると、おいしい優待となる可能性はあります。もちろん、どの優待にも言えますが廃止する可能性が無いとも言えないです。

参考:株主優待制度の導入に関するお知らせ

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クラレの事業内容と今後について

クラレの事業内容と財務情報の確認と今後について考えてみます。

クラレ(3405)の概要

株式会社クラレ(英: KURARAY CO.,LTD)は、高機能樹脂や繊維製品などを製造販売する日本の大手化学メーカーである。

「マジックテープ」(一般名:面ファスナー)はクラレの登録商標である。海外での売上高の割合が年々高まっている。

クラレ – Wikipediaより抜粋

クラレは大手化学品メーカで、機能性樹脂など多数製品で高いシェアを持っています。

2018年5月に米工場で火災事故が発生、2019年7-9月期に140億円を特別損失として計上した後、新たに340億円を特別損失として計上しています。

3カ月決算の実績

下記はクラレの連結経常利益の推移と前期との比較です。

2023年12月期の連結経常利益は790億円見通しとしています。

キャッシュフロー

下記はクラレのキャッシュ・フロー推移です。

営業CFは比較的安定した推移です。

参考:クラレ|Google Finance

クラレの今後について

2019年12月期の最終損益は特別損失の影響で赤字となりましたが、2022年12月期は上方修正を行い過去最高益を更新。

2023年12月期は減益予想としていますが、悪くはない見通しです。

プラス材料

樹脂事業で世界トップシェア、新素材で高い競争力と独自性を持っているので潜在的な能力は高いです。

リスク要因

業績は回復し株価が上昇していますが、まだ不透明感・警戒感がある動きです

海外売上高比率が高いため、為替変動やさまざまな原材料・燃料価格が業績に影響します。

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