クラレ(kuraray)の株価分析!株価下落で配当と優待の利回り上昇【3405】

化学品大手のクラレ(3405)ですが、米工場で発生した火災事故に関して約100億円の和解金を支払うことで基本合意し、140億円を特別損失に加え新たに340億円を2019年度に特別損失として計上、損失計上額としてかなり大きく最終赤字となりました。

果たしてクラレの株価・配当・株主優待は今後どうなるのか。業績推移・株価チャート・配当推移を分析してみました。

クラレの株価POINT
  • 配当利回りは高めだが配当性向はかなり高い
  • 業績悪化で株価は下落しているが、ものすごく安い株価とも言いにくい
  • 株主優待の利回りは今のところは低め
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クラレの事業内容と株価指標

はじめにクラレの事業内容と株価指標を確認していきます。

株価指標と配当利回り

株価:1,116円
予想年間配当:40円
年間配当利回り:3.58%
予想PER:29.5倍
PBR:0.74倍

2020年8月25日終値時点のデータ

PERは割高、PBRは割安です。配当利回りは高めです。

クラレ(3405)とは

株式会社クラレ(英: KURARAY CO.,LTD)は、高機能樹脂や繊維製品などを製造販売する日本の大手化学メーカーである。東京証券取引所第一部上場。日経平均株価構成銘柄。

クラレ – Wikipediaより抜粋

2018年5月に米工場で火災事故が発生し、2019年7-9月期に140億円を特別損失として計上、その後、新たに340億円を特別損失として計上しました。

参考:特別損失の計上および通期業績予想の修正に関するお知らせ

クラレの業績推移と株価チャート

次にクラレの業績推移と株価チャートを確認していきます。

売上高と経常利益の推移

利益は減少して推移しています。2020年12月期は増収・増益の見通しでしたが減収・減益に変更しています。

株価チャートの推移

下記はクラレ5年分の週足株価チャートの推移です。

2018年1月に業績見通しがやや悪くなったことで株価の下落が始まりました。しかし、その後は証券会社の投資判断引き上げ、割安感が出たことでレンジで推移。

2019年2月に業績下方修正に加えて買収に伴うのれん償却、プランティック事業や米国工場火災に係る損失を計上したことでさらに株価が下落しました。現在の株価は安値圏で推移しています。

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クラレの配当推移と株主優待

次にクラレの配当金の推移と株主優待制度を確認していきます。

配当金の推移

下記はクラレの配当推移です。年2回、中間配当(6月)と期末配当(12月)を実施しています。

クラレの年間配当金推移

2015年12月期:40円
2016年12月期:41円
2017年12月期:42円
2018年12月期:42円
2019年12月期:42円
2020年12月期:40円(予)

配当は2円減額の年間40円で予定です。

配当方針として「総還元性向を35%以上、一株当たり配当金40円以上を目標」としています。2019年12月期は特別損失額が大きく最終損益が赤字でしたが配当を維持。2020年12月期は2円減額し方針にある40円を予定しています。予想配当性向は約105%とかなり高いです。

参考:株主還元|kuraray

株主優待制度について

クラレの株主優待は「オリジナルカタログギフト」です。1,000株以上保有で12月末が権利日です。

保有株式数優待内容
1,000株以上
3年未満
オリジナルカタログギフト
(3,000円相当)
1,000株以上
3年以上
オリジナルカタログギフト
(10,000円相当)

1,000株保有で年間3,000円分なので優待利回りは約0.26%です。1,000株保有は少しハードルが高いです。株主優待制度を導入して日が浅いので、将来拡充するとおいしい優待となる可能性はありますが、現時点では目立つ優待ではないです。

参考:株主優待制度の導入に関するお知らせ

クラレの決算内容と今後の株価について

最後にクラレの決算内容確認と今後の株価について考えてみます。

決算内容を確認

2020年8月12日の決算にて2020年12月期2Q累計(1-6月)の連結経常利益は176億円と発表、あわせて通期の業績予想は連結経常利益が290億円見通し、年間配当を42円予定から40円予定に減額修正しています。

今後について

2019年12月期の最終損益は特別損失の影響で赤字となりました。

日産や日本郵政のように会社自体に問題のあった事件の場合はしばらくは手を出さないほうが良いですが、今回のような事故の場合、過去を見るとそうでないケースもあります。もちろん、事故原因をしっかり把握するという難しさはあります。

株価は下落トレンドで推移し特別損失を抜きにしても利益が減少し業績の不透明感は強いです。配当は40円以上を目標としていますが、減益が続けば今後はどうなるか分かりません。訴訟に関してはほぼ和解したのはプラスポイントですがまだ全て解決したわけではないです。

PBRに割安感があり樹脂事業で世界トップシェア。新素材で高い競争力と独自性を持っているので潜在的な能力は高いです。

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