クラレの株価が大きく下落!今後の株価・配当はどうなるか、株主優待も確認【3405】

化学品大手のクラレ(3405)は米工場で発生した火災事故に関して、約100億円の和解金を支払うことで基本合意し、140億円を特別損失に加え新たに340億円を特別損失として計上しました。損失計上額としてかなり大きいです。

果たしてクラレの株価・配当・株主優待は今後どうなるのか。業績推移・株価チャート・配当推移を分析してみました。

クラレの株価POINT
  • 株価は割安で配当利回りは高め
  • 株価は下落したとはいえ、ものすごく安いとも言いにくい
  • 株主優待の利回りは今のところは高くない
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クラレの事業内容と株価指標

はじめにクラレの事業内容と株価指標を確認していきます。

クラレ(3405)とは

株式会社クラレ(英: KURARAY CO.,LTD)は、高機能樹脂や繊維製品などを製造販売する日本の大手化学メーカーである。東京証券取引所第一部上場。日経平均株価構成銘柄。

wikipediaより抜粋

2018年5月に米工場で火災事故が発生し、2019年7-9月期に140億円を特別損失を計上しています。 その後、新たに340億円を特別損失として計上しました。

参考:特別損失の計上および通期業績予想の修正に関するお知らせ

株価指標と配当利回り

現在の株価:1,100円

予想年間配当:42円

年間配当利回り:約3.82%

予想PER:10.8倍、PBR:0.72倍

※株価は2020年3月3日終値

PER、PBRともに割安です。配当利回りは株価が下落したことで高い利回りです。

クラレの業績推移と株価チャート

次にクラレの業績推移と株価チャートを確認していきます。

売上高と経常利益の推移

売り上げはやや上昇傾向ですが利益は伸び悩んでいる印象です。2020年12月期は増収・増益の見通しです。

株価チャートを確認

下記はクラレ5年分の週足株価チャートです。

2018年1月に業績の見通しがやや悪くなったことで株価の下落が始まりました。しかし、その後は証券会社の投資判断引き上げ、割安感が若干出たことでレンジで推移。

そして、2019年2月に業績下方修正に加えて買収に伴うのれん償却、プランティック事業や米国工場火災に係る損失を計上したことで株価が下落しました。現在の株価は安値圏です。ここから一旦の下落メドとしては1,000円、上昇メドは1,400円と見ることが出来ます。

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クラレの配当推移と株主優待

次にクラレの配当金の推移と株主優待制度を確認していきます。

配当金の推移

下記はクラレの配当推移です。年2回、中間配当(6月)と期末配当(12月)を実施しています。

クラレの年間配当金推移

2015年12月期:40円
2016年12月期:41円
2017年12月期:42円
2018年12月期:42円
2019年12月期:42円
2020年12月期:42円(予)

ここ数年の配当は年間42円で推移しています。

配当方針として「総還元性向を35%以上、一株当たり配当金40円以上を目標」としています。2019年12月期は特別損失額が大きく最終損益が赤字でしたが無理をして配当をキープしました。

2020年12月期の予想配当性向は約41%です。特に問題なければ減配する可能性は低いですが、やや配当性向が高くなっているので増配する可能性も低いです。

参考:株主還元|kuraray

株主優待制度について

クラレの株主優待は「オリジナルカタログギフト」です。1,000株以上保有で12月末が権利日です。

保有株式数優待内容
1,000株以上
3年未満
オリジナルカタログギフト
(3,000円相当)
1,000株以上
3年以上
オリジナルカタログギフト
(10,000円相当)

1,000株保有で年間3,000円分なので優待利回りは約0.27%です。1,000株保有は少しハードルが高いです。株主優待制度を導入して日が浅いので、将来拡充することになれば美味しい優待となる可能性はあります。

参考:株主優待制度の導入に関するお知らせ

クラレの直近決算と今後

最後にクラレの直近決算内容の確認と今後について考えてみます。

最近の決算を確認

2020年2月13日の決算にて2019年12月期の連結経常利益は482億円と発表、2020年12月期は560億円の見通しとしました。

2019年12月期の経常利益は当初750億円の見通しでしたが、下方修正を何度も行い最終的に482億円となりました。2期連続で業績下方修正を行っているため不透明感はあります。

今後について

2019年12月期の最終利益は特別損失の影響で赤字となりました。

日産や日本郵政のように会社自体に問題のあった事件の場合はしばらくは手を出さないほうが良いですが、今回のような事故の場合、過去を見るとそうでないケースもあります。もちろん、事故原因をしっかり把握するという難しさはありますが。

株価は下落トレンドで推移し特別損失を抜きにしても業績の不透明感は強いです。配当は40円以上を目標としていますが、見えにくい部分も若干あります。訴訟に関してはほぼ和解したとはいえまだ全て解決したわけではない点もやや気になる点です。

しかし、株価には割安感があり樹脂事業で世界トップシェア。新素材で高い競争力と独自性を持っているのは強みです。

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