キリンHD(KIRIN)の株価が長期下落で厳しめの推移【2503】

ビール類シェアが国内2位、発泡酒で首位のキリンホールディングス(2503)。

今後の株価と配当はどうなるのか、株価指標と業績推移、株価チャートと配当推移に加えて株主優待制度も確認していきます。

キリンホールディングスの株価POINT
  • 厳しい業績で長期で株価が下落推移
  • 目立った割高感無し、高めの配当利回り
  • 業績回復期待も不透明感もあり
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キリンの株価情報と業績推移

キリンホールディングスの株価情報と業績推移・株価チャートを確認していきます。

株価の指標

株価:2,009.5円
予想PER:14.4倍
PBR:1.54倍
予想EPS:139.53円
時価総額:1兆8,367億円

2023年8月14日終値時点のデータ
最新の株価参考:キリンホールディングス(株)【2503】:Yahoo!ファイナンス

目立った割高感・割安感はないです。

業績の推移

下記はキリンホールディングスの売上高・営業利益・経常利益・最終利益の推移です。

2019年12月期の利益は消費税増税、協和発酵バイオ工場が行政処分を受けた影響などで大きく減益に。

2021年12月期は増益予定でしたが減益で着地、2022年12月期は回復。

2023年12月期は増収・増益見通しとしています。

参考:連結損益計算書|キリンホールディングス

株価のチャート

下記はキリンホールディングス5年分の週足株価チャートです。

株価は2018年6月頃から下落推移。

2020年11月にオーストラリアの子会社を売却する方針が固まり、海外の低収益事業の整理完了による期待値からやや上昇も、その後再び下落。

2023年以降で見ると業績回復期待から上昇する場面もありますが、長期で見ると厳しめの動きをしています。

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キリンの配当情報と株主優待

キリンホールディングスの配当情報と株主優待制度を確認していきます。

配当金の情報

2023年12月期の予定年間配当:69円
予想年間配当利回り:3.43%

高めの年間配当利回りです

配当金の推移について

下記はキリンホールディングスの配当金推移です。配当権利日は6月(中間配当)と12月(期末配当)です。

キリンホールディングスの年間配当金推移

2018年12月期:51円
2019年12月期:64円
2020年12月期:65円
2021年12月期:65円
2022年12月期:69円
2023年12月期:69円(予)

配当は増配傾向で推移しています。

配当性向は2022年12月期が51.1%、2023年12月期の予想が約50%です。

配当方針の確認

配当方針は「2019年度より連結配当性向を30%以上から40%以上に引き上げる」としています。

参考:配当金・自己株式取得|キリンホールディングス

株主優待について

株主優待制度は「自社グループ会社商品等」、優待権利月は12月です。

保有株式数優待内容
100株以上 1,000株未満自社グループ製品 (1,000円相当)
1,000株以上自社グループ製品 (3,000円相当)

「ビール」、「清涼飲料」など複数の商品から選択することが出来ます。

優待利回り

100株保有で1,000円相当とした場合、優待利回りは約0.5%です。

参考:株主様ご優待|キリンホールディングス

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キリンの事業内容と今後について

キリンホールディングスの事業内容と財務情報の確認と今後について考えてみます。

キリンホールディングス(2503)の概要

キリンホールディングス株式会社(英: Kirin Holdings Company, Limited)は、ビールメーカーのキリンビール、清涼飲料水メーカーのキリンビバレッジなどを傘下に持つ、キリングループの持株会社(ホールディングカンパニー)である。

三菱グループの一員であり、三菱金曜会及び三菱広報委員会の会員企業である。

キリンホールディングス – Wikipediaより抜粋

主要事業セグメントは「国内ビール・スピリッツ事業」、「国内飲料事業」です。

近年は「医薬事業」が成長しています。

3カ月決算の実績

下記はキリンホールディングスの連結税引前利益の推移と前期との比較です。

2023年12月期の連結税引前利益は1,960億円見通しとしています。

キャッシュフロー

下記はキリンホールディングスのキャッシュ・フロー推移です。

営業CFは比較的安定した推移です。

参考:キリンホールディングス|Google Finance

キリンの今後について

第3のビールで根強い人気の「のどごし」に加えて「本麒麟」も話題に。

しかし、日本のビール離れ・アルコール離れによる売上減少は深刻な問題で、他社との競争もあります。

近年は国内ビール・スピリッツ事業、国内飲料ともに売上・利益が減少傾向にあります。

将来の期待値について

厳しい業績が続いていましたが、2022年12月期は回復、2023年12月期は更に回復を見込んでいます。

また、ミャンマー事業は撤退方針を決定しており、長期的に見ると不安材料・不透明感がやや払拭されています。

リスク要因

原料・原材料費の上昇によるコスト増は懸念材料の一つです。

他にも、為替の影響などもリスクの一つとして見ることができます。

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