「かっぱ寿司」を全国展開するカッパ・クリエイト(7421)。今後の株価と配当はどうなるのか、業績推移・株価チャート・配当推移を分析してみました。また、株主優待制度も見ていきます。
- 割高感あり、優待利回りは高い
- 売上伸び悩み、利益も厳しい推移
- 回復可能性もあるが、短期では厳しさも
カッパ寿司の株価情報と事業内容について
カッパ・クリエイトの株価情報と事業内容を見ていきます。
株価指標
株価:1,336円
予想PER:45.58倍
PBR:6.04倍
時価総額:660億円
2022年2月2日終値時点のデータです。
最新の株価参考サイト:カッパ・クリエイト(株)【7421】:Yahoo!ファイナンス
PER、PBRともに外食優待銘柄と考えても割高です。
カッパ・クリエイト(7421)とは
かっぱ寿司(かっぱずし)は、カッパ・クリエイト株式会社が運営する回転寿司チェーン。
かつては業界首位であったが、2011年スシローに抜かれた後はくら寿司、はま寿司にも抜かれ業界4位に転落。2014年にコロワイドに買収され、立て直しを図っている。
かっぱ寿司 – Wikipediaより抜粋
寿司を一律100円にしたことで業界首位に上り詰めました。
しかし、「原価率圧縮の影響による品質低下」に加えて「同業他社が力を付けた」ことで売上・利益が減少。
現在はコロワイドの連結子会社として立て直しを行っています。
カッパ寿司の業績推移と株価推移について
カッパ・クリエイトの業績推移と株価推移を見ていきます。
売上高と経常利益の推移

2021年3月期は取り巻く環境の厳しさもあり大きく赤字となりました。
2022年3月期は大きく回復を見込んでいましたが、連続赤字見通しに下方修正しています。
株価の推移
下記はカッパ・クリエイト5年分の週足株価チャートです。

株価は一時的に上昇・下落する場面もありますが、長期で見ると比較的レンジで推移しています。
2020年3月に大きく下落しましたが、その後すぐに戻しています。2021年4月以降で見ると下落しています。
カッパ寿司の配当情報と株主優待について
カッパ・クリエイトの配当情報と株主優待制度を見ていきます。
配当金の推移
下記はカッパ・クリエイトの配当金推移です。

2017年3月期:0円
2018年3月期:5円
2019年3月期:5円
2020年3月期:0円
2021年3月期:0円
2022年3月期:未定
2020年3月期、2021年3月期は連続無配です。
2022年3月期の配当は未定ですが、業績見通しを考えると厳しくなる可能性が高いです。
株主優待制度について
カッパクリエイトの株主優待は店舗で使える「株主優待カードのポイント」です。
優待権利月は、3月と9月の年2回です。
保有株式数 | 優待内容 |
---|---|
100株以上 1,000株未満 | 3,000ポイント(3,000円分) |
1,000株以上 2,000株未満 | 6,000ポイント(6,000円分) |
2,000株以上 | 12,000ポイント(12,000円分) |
100株保有で年間6,000円分なので優待利回りは約4.5%と高いです。
カッパ寿司の決算内容と今後について
カッパ・クリエイトの決算内容確認と今後について考えていきます。
決算内容を確認
2022年1月31日に決算発表。
2022年3月期3Q累計(4-12月)の連結経常損益は21億円の赤字と発表(通期の同損益は9.8億円の赤字予想)。
今後について
2022年3月期は黒字回復を見込んでいましたが、厳しい状況が続き連続赤字見通しとしています。
警戒感について
2021年3月期は多くの外食銘柄が厳しくなりましたが、2022年3月期は回復を見込んでいる銘柄も出てきています。そこを考えるとかなり苦戦をしていると見えます。
また、はま寿司からの「不正競争防止法にまつわる告訴」があり、2021年6月28日には本社が家宅捜索を受けており、警戒感から株価が下落しています。
業績回復の期待について
2017年3月以降、廃棄ロスの軽減・省人化により利益率を高め業績が回復していました。
今後、消費が回復すれば利益も回復していく可能性はありますが、株主優待の影響もあり株価指標は割高です。