「かっぱ寿司」を全国展開するカッパ・クリエイト(7421)。
今後の株価と配当はどうなるのか、株価指標と業績推移、株価チャートと配当推移を確認してみました。また、株主優待制度も見ていきます。
- 割高感あり、高い優待利回り
- 売上伸び悩み、利益も厳しい推移
- 連続赤字も黒字回復を見込む
カッパ寿司の株価情報と業績推移
カッパ・クリエイトの株価情報と業績推移・株価チャートを確認していきます。
株価の指標
株価:1,484円
予想PER:64.21倍
PBR:8.49倍
予想EPS:23.11円
時価総額:733億円
2023年5月31日終値時点のデータ
最新の株価参考:カッパ・クリエイト(株)【7421】:Yahoo!ファイナンス
外食優待銘柄と考えても割高感があります。
業績の推移
下記はカッパ・クリエイトの売上高・営業利益・経常利益・最終利益の推移です。

2021年3月期は取り巻く環境の厳しさもあり大きく赤字に、2022年3月期は黒字回復を見込んでいましたが、営業利益・経常利益は連続赤字となりました。
2023年3月期も赤字となり厳しい業績です。
2024年3月期は黒字回復見通しとしています。
株価のチャート
下記はカッパ・クリエイト5年分の週足株価チャートです。

株価は一時的に上昇・下落する場面もありますが、長期で見ると比較的レンジで推移しています。
2021年4月以降は下落気味に推移、2022年10月に書類送検された影響で下落しましたが2023年以降は上昇推移です。
株主優待の影響もあり、業績を考えると株価はおとなしめの動きです。
カッパ寿司の配当情報と株主優待
カッパ・クリエイトの配当情報と株主優待制度を確認していきます。
配当金の推移
下記はカッパ・クリエイトの配当金推移です。

2019年3月期:5円
2020年3月期:0円
2021年3月期:0円
2022年3月期:0円
2023年3月期:0円
2024年3月期:未定
配当金は2020年3月期から2023年3月期は連続無配です。
2024年3月期の配当は未定としていますが、引き続き厳しくなる可能性も想定されます。
株主優待について
株主優待制度は店舗で使える「株主優待カードのポイント」です。優待権利月は、3月と9月の年2回です。
保有株式数 | 優待内容 |
---|---|
100株以上 1,000株未満 | 3,000ポイント(3,000円分) |
1,000株以上 2,000株未満 | 6,000ポイント(6,000円分) |
2,000株以上 | 12,000ポイント(12,000円分) |
優待利回り
100株保有で年間6,000円分とした場合、優待利回りは約4%と高いです。
カッパ寿司の事業内容と今後について
カッパ・クリエイトの事業内容と財務情報の確認と今後について考えてみます。
カッパ・クリエイト(7421)の概要
かっぱ寿司(かっぱずし)は、カッパ・クリエイト株式会社が運営する回転寿司チェーン。コロワイドグループに属する。
かつては業界首位であったが、2011年スシローに抜かれ、その後はくら寿司、はま寿司にも抜かれ業界4位に転落。2014年にコロワイドに買収され、立て直しを図った。
かっぱ寿司 – Wikipediaより抜粋
寿司を一律100円にしたことで業界首位に上り詰めました。しかし、「原価率圧縮の影響による品質低下」に加えて「同業他社が力を付けた」ことで売上・利益が減少。
現在はコロワイドの連結子会社として立て直しを行っています。
キャッシュフロー
下記はカッパ・クリエイトのキャッシュ・フロー推移です。

カッパ・クリエイトの今後について
2022年3月期は黒字回復を見込んでいましたが、厳しい状況が続き連続赤字に。
2023年3月期も赤字となり、まだまだ厳しく不透明感が強いです。
警戒感について
2021年3月期は多くの外食銘柄が厳しくなりましたが、2022年3月期以降は回復した銘柄も多い事を考えるとかなり厳しめと見ることもできます。
株主優待の影響もあり株価はあまり下落していませんが、どの銘柄でも優待は良くも悪くも変更する可能性があるのは警戒ポイントです。
業績回復の期待について
2017年3月以降、廃棄ロスの軽減・省人化により利益率を高め業績が回復していました。
2024年3月期は大きく黒字回復を見込んでおり、回復可能性もあります。