トマト加工品で国内トップのカゴメ(2811)、株主優待制度は自社商品を実施しています。株主優待に加え、株価指標と業績推移、株価チャートと配当推移を確認してみました。
株価情報と株主優待
カゴメの株価情報と配当状況・株主優待制度を確認していきます。
株価の指標(2024年10月8日終値時点)
株価:3,162円
予想PER:12.97倍
PBR:1.71倍
予想EPS:243.85円
時価総額:2,969億円
最新の株価参考:カゴメ(株)【2811】:Yahoo!ファイナンス
株主優待について
株主優待制度は「自社商品の詰め合わせ」を実施しています。優待権利月は6月、2019年から新制度に変わっています。
保有株式数 | 優待内容 |
---|---|
100株以上 半年以上継続保有 | 2,000円相当 |
1,000株以上 半年以上継続保有 | 6,000円相当 |
上記に加え、10年以上保有するとオリジナル記念品がもらえます。
優待利回りについて
100株保有で年間2,000円分とした場合、優待利回りは約0.6%です。
参考:株主優待|カゴメ株式会社
配当金の情報
2024年12月期の予定年間配当:52円
予想年間配当利回り:1.64%
配当金の推移について
下記は配当金の推移です。期末(12月)の一括配当を実施しています。
配当は増配推移です。2024年12月期も増配予定としています。
配当性向は2023年12月期が33.8%、2024年12月期の予想が約21%です。
配当方針の確認
株主還元方針は「連結業績を基準に総還元性向40%」、「年間配当金額38円以上を安定的に現金配当する」としています。
参考:株主還元|カゴメ株式会社
業績推移と株価推移
カゴメの業績推移と株価推移を確認していきます。
業績の推移
下記は売上高・営業利益・経常利益・最終利益の推移です。
2020年12月期はポルトガル子会社が保有する固定資産の減損損失を約30億円計上したことで減益に。
2023年12月期は増益で過去最高益を更新、2024年12月期は更に大きく増益見通しとしています。
株価のチャート
下記は5年分の週足株価チャートです。
株価は2020年4月以降に内食需要が堅調なこともあり急速に持ち直して上昇。
2020年11月からは、割高感や想定より伸び悩んだことで下落。2021年中旬以降は上昇場面もありますがレンジ気味の推移に。2024年は大きく上昇・下落する場面が出ています。
事業内容と財務状況
カゴメの事業内容と財務状況を確認していきます。
カゴメ(2811)の概要
カゴメ株式会社(KAGOME CO.,LTD.)は、食品・飲料・調味料の大手総合メーカーである。
トマト加工事業では国内最大手としてその名を知られており、1933年に国内初のトマトジュースを発売、同社の根幹を支える製品として、現在に至るまで発売され続けている。
株主を大事にする企業としても知られ、同社では個人株主のことを「ファン株主」と呼んでいる。
カゴメ – Wikipediaより抜粋
カゴメ株式会社は「トマト加工品で国内最大手」です。主な事業セグメントは国内の加工食品事業で代表的な商品は「野菜生活」、「トマトジュース」、「トマトケチャップ」などです。
トマトだけでなく野菜・果物が原料となる商品が多いため、それらの市場価格が業績に影響します。
3か月決算の実績
下記は3か月決算の連結営業利益の推移と前期との比較です。
2024年12月期の連結営業利益は320億円見通しとしています。
キャッシュフロー
下記はキャッシュ・フローの推移です。
2022年12月期、2023年12月期の営業CFが減少しています。
配当・優待について
株主優待制度は2019年から宅配コスト上昇などに伴い年1回に変更。また、半年以上の継続保有条件を追加しています。年間合計の優待金額は変更なしです。
配当は増配推移ですが、利回りは高くないです。