JT(日本たばこ産業)の株価分析!長期の株価下落・業績悪化で減配当予定【2914】

高配当利回り・株主優待銘柄として取り上げられることが多いJT(日本たばこ産業)(2914)。業績悪化で長期の株価は下落、減配当予定です。はたして今後の株価と配当はどうなるのか。業績推移・株価チャート・配当推移を分析してみました。

JT(日本たばこ産業)の株価POINT
  • 株価指標に割高感は無く、配当利回りはかなり高い
  • 連続減益が続き、ついに減配当予定
  • 現状ではリスクが高く、株価は長期で下落推移
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JTの株価指標と事業内容

はじめに、JT(日本たばこ産業)の株価指標と事業内容を見ていきます。

株価指標と配当利回りについて

株価:2,202.5円
予定年間配当:130円
年間配当利回り:5.9%
予想PER:14.4倍
PBR:1.4倍

2021年8月3日終値時点のデータです。
最新の株価はコチラ⇒JT【2914】:Yahoo!ファイナンス

株価指標は比較的割安です。減配予定ですが年間配当利回りはかなり高いです。

JT(日本たばこ産業)(2914)とは

日本たばこ産業株式会社(にほんたばこさんぎょう、英語: JAPAN TOBACCO INC.、略称: JT)は、日本たばこ産業株式会社法(JT法)に基づき設置された、たばこ並びに医薬品、食品・飲料を製造・販売する日本の特殊会社。財務省所管。1985年4月1日に設立され、日本専売公社のタバコ事業を引き継いだ。日経平均株価及びTOPIX Core30の構成銘柄の一つ。

M&Aなどにより、たばこ事業を世界展開しており、企業別の世界シェアは2018年時点で第4位(8.4%)である。

日本たばこ産業 – Wikipediaより抜粋

「タバコ事業」以外にも「医療事業」、「加工食品事業」も展開しています。しかし、まだまだ事業の中心はタバコ事業です。海外たばこ事業はM&Aで拡大しています。

JTの業績推移と株価チャート

次に、JTの業績推移と株価チャートを見ていきます。

業績推移について

下記はJTの売上高と最終利益の推移です。

利益は年々減少しています。主力のタバコ事業は日本国内で販売数が減少している中、海外たばこ事業をM&Aで取得し売り上げを維持しています。2021年12月期も厳しい利益予想です。

株価チャートの推移

下記はJT5年分の週足株価チャート推移です。

株価は長期で見ると下落しています。過去に配当利回り5%を超えたあたりで下落が止まりそうな気配もありましたが下落が継続。現在も安値圏からやや抜けだす気配がありますが勢いは弱いです。

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JTの配当推移と株主優待

次に、JTの配当金推移と株主優待制度を見ていきます。

配当金の推移

下記はJTの配当推移です。年2回、中間配当(6月)と期末配当(12月)を実施しています。

JTの年間配当金推移

2016年12月期:130円
2017年12月期:140円
2018年12月期:150円
2019年12月期:154円
2020年12月期:154円
2021年12月期:130円(予)

配当は10年以上減配していませんでしたが、2021年12月期は減配予定です。配当性向は2020年12月期が88.1%、2021年12月期の予想が約85%です。

配当方針の確認

経営計画2021にて配当方針を「配当性向75%を目指す」としており、今後さらに配当が減る可能性も考えられます。

参考:配当情報|JTウェブサイト

株主優待について

JTの株主優待は「自社グループの商品詰め合わせ」です。1年以上継続保有、権利日は12月末です。

所有株式数優待品
100株以上 200株未満商品詰め合わせ (2,500円相当)
200株以上 1,000株未満商品詰め合わせ (4,500円相当)
1,000株以上 2,000株未満商品詰め合わせ (7,000円相当)
2,000株以上商品詰め合わせ (13,500円相当)

JTの株主優待制度は2019年7月に変更。「100株保有の場合、1,000円相当を年に2回」から「1年以上継続保有、100株保有で2,500円相当を年に1回」になっています。

変更内容を見ると長期保有者にとっては良い変更です。企業側も年に1回、長期保有限定にすることで負担が減ります。100株保有で年間2,500円相当なので優待利回りは約1.1%です。

参考:株主優待|JTウェブサイト

JTの決算内容と今後について

最後に、JTの決算内容の確認と今後について考えてみます。

決算内容を確認

2021年7月30日の決算にて、2021年12月期2Q累計(1-6月)の連結経常利益は3,140億円と発表。前年同期比39%増となりました。あわせて通期の連結最終利益を2,400億円予想から2,720億円予想に上方修正しています。

今後について

2020年4月1日から施行された「改正健康増進法」で原則として屋内全面禁煙化するなど、タバコに対し厳しくなりつつあります。世界的にもタバコに対し厳しい流れが続いており取り巻く環境は厳しいです。

高い配当利回りと配当性向

減配予定とは言え、年間配当利回りがかなり高いです。この高い配当利回りと株主優待が株価の下支えとなることが考えられます。しかし、配当性向は高い水準で推移しています。配当方針を考えると更に減配する可能性もあり、「配当が株価の下支え」は逆に言うと「減配当で株価が下がる可能性がある」と言えます。

JT株の安全性について

JTの筆頭株主は財務大臣です。以前は発行済み株式の50%近く保有していましたが、現在は33%保有しています(法律でJT株の3分の1以上を政府が保有する事になっています)。このことから、よほどのことがない限り紙くずになる可能性が低い比較的安全な株と言われています。

もちろん、100%安全という株は存在しないです。一昔前、絶対安全な株と言われていた電力会社株が暴落した例もあるので投資に絶対はないです。しかし、ある意味政府保証がついているという点で他の株に比べれば安全と言えそうです。

リスクと伸びしろ

まだまだ売り上げに占める割合は小さいですが医療事業、食品事業は伸びる可能性があります。また、過去にあったように新たな事業・他事業への参入もあるかもしれません。もちろん、新規事業はリスクがありますが、成功すれば新たな柱となる可能性もあります。

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