中外製薬の株価が警戒感から下落推移・連続増配当【4519】

スイス大手医薬品メーカーのロシュ傘下で大きく成長している中外製薬(4519)。

今後の株価・配当はどうなるのか、株価指標と業績推移、株価チャートと配当推移を確認してみました。

中外製薬の株価POINT
  • 割高感あり、株価は下落推移
  • 配当は増配推移
  • 将来的な業績期待値が株価へ影響
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中外製薬の株価情報と業績推移

中外製薬の株価情報と業績推移・株価チャートを確認していきます。

株価の指標

株価:3,872円
予想PER:—
PBR:4.43倍
時価総額:6兆5,013円

2023年7月14日終値時点のデータ。
最新の株価参考:中外製薬(株)【4519】:Yahoo!ファイナンス

PBRに割高感があります。

業績の推移

下記は中外製薬の売上高・営業利益・経常利益・最終利益の推移です。

売上・利益ともに右肩上がりで上昇、2022年12月期も大きく増収・増益で好調です。

2023年12月期はCore営業利益を4,150億円予想としています(2022年12月期のCore営業利益は4,516億円)。

参考:業績・財務、その他指標の推移|中外製薬

株価のチャート

下記は中外製薬5年分の週足株価チャートです。

株価は業績に反応するように大きく上昇していましたが、2021年から下落推移。

2023年5月以降は上昇していましたが、再度下落する気配も出ています。

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中外製薬の配当情報と株主優待

中外製薬の配当情報と株主優待制度を確認していきます。

配当金の情報

2023年12月期の予定年間配当:80円
予想年間配当利回り:2.07%

配当金の推移について

下記は中外製薬の配当金推移です、配当権利日は6月(中間配当)と12月(期末配当)です。

中外製薬の年間配当金推移

2018年12月期:28.67円
2019年12月期:46.67円
2020年12月期:55円
2021年12月期:76円
2022年12月期:78円
2023年12月期:80円(予)

配当は連続増配推移、2023年12月期は増配予定としています。

配当方針について

配当方針は「Core EPS対比平均して45%の配当性向を目処に、株主の皆様へ安定的な配当を行うことを目標」としています。

参考:株主還元|中外製薬

株主優待について

株主優待制度は実施していないです。

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中外製薬の事業内容と今後について

中外製薬の事業内容と財務情報の確認と今後について考えてみます。

中外製薬(4519)の概要

中外製薬株式会社(ちゅうがいせいやく、英語: Chugai Pharmaceutical Co., Ltd.)は、日本の大手医薬品メーカーである。

2002年にスイスの大手医薬品メーカー、エフ・ホフマン・ラ・ロシュ(Fritz Hoffmann-La Roche)との「戦略的アライアンス」に基づきロシュグループに傘下入りした。

一般大衆薬事業をライオンに営業譲渡するまでの主力商品で著名なものはバルサンや栄養ドリンクのグロモント、中外アルペン、新中外胃腸薬などがある。

中外製薬 – Wikipediaより抜粋

中外製薬の医療用医薬品は「がん」「骨・関節」「腎」を中心に構成。

抗インフルエンザウイルス剤のタミフルも販売しています。

3カ月決算の実績

下記は中外製薬の各決算期における連結最終利益の推移と前期との比較グラフです。

2023年12月期はコア当期利益が3,060億円見通しとしています。(2022年12月期の同利益は3,177億円)

キャッシュフロー

下記は中外製薬のキャッシュ・フローの推移です。

参考:中外製薬|Google Finance

中外製薬の今後について

世界的製薬会社であるスイスのロシュの傘下で副作用が少ない医薬品の「抗体医薬品」が強いです。

ガン領域、骨・関節領域のほかにインフルエンザ治療薬「タミフル」なども保有しています。

業績好調・積極投資

新製品や主力品が好調に推移し増収増益推移、2022年12月期も好調となりました。

投資にも積極的で中期的な成長期待もあります。

リスク要因

医薬品を扱う企業は新製品の開発遅れや断念となった場合、大きく株価が下落するケースがあります。

他にも薬価改定や後発品の浸透、さまざまな規制などもリスクポイントとして考えられます。

また、海外での訴訟問題(訴訟する側、される側両方から)は多くの医薬品メーカーが抱える問題です。類似商品などによるさまざまなリスクもあります。

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