「ドトール・コーヒー」と「日本レストランシステム」を傘下に持つドトール・日レスホールディングス(3087)。今後の株価と配当はどうなるのか、業績推移・株価チャート・配当推移を分析してみました。また、株主優待も確認していきます。
- PERは割高、PBRは割安
- 厳しい業績で株価が下落
- 不透明感は強いがある程度は織り込み済み
ドトール・日レスの株価情報と事業内容について
ドトール・日レスホールディングスの株価情報と事業内容を見ていきます。
株価指標
株価:1,441円
予想PER:69.25倍
PBR:0.68倍
時価総額:657億円
2022年4月15日終値時点のデータです。
最新の株価参考サイト:(株)ドトール・日レスホールディングス【3087】:Yahoo!ファイナンス
PERは割高感が強く、PBRは割安感があります。
ドトール・日レスホールディングス(3087)とは
株式会社ドトール・日レスホールディングス(ドトールにちレスホールディングス、DOUTOR•NICHIRES Holdings Co., Ltd.)は、株式会社ドトールコーヒーと日本レストランシステム株式会社を傘下にもつ外食産業の持株会社である。
ドトールコーヒーショップやエクセルシオールカフェなどを展開する株式会社ドトールコーヒーと、洋麺屋五右衛門などを展開する日本レストランシステム株式会社(NRS)が、2007年4月26日に経営統合することで基本合意。
2007年10月1日に持株会社・株式会社ドトール・日レスホールディングスが設立
ドトール・日レスホールディングス – Wikipediaより一部抜粋
「ドトールコーヒー」を展開する「株式会社ドトールコーヒー」、スパゲッティ屋の「洋麺屋五右衛門」を展開する「日本レストランシステム株式会社」などを傘下にもつ企業です。
売上比率はドトールコーヒーグループが約60%、日本レストランシステムグループが約35%です。
ドトール・日レスの業績推移と株価推移について
ドトール・日レスホールディングスの業績推移と株価推移を見ていきます。
売上高と営業利益・経常利益の推移

売上・利益ともに比較的安定的に推移していました。しかし、外食産業を取り巻く環境が悪化したことで2021年2月期の経常損益は41.7億円の赤字に。
2022年2月期は黒字回復予定でしたが、連続赤字で着地。2023年2月期は黒字回復予定ですが、まだまだ厳しい見通しとしています。
株価の推移
下記はドトール・日レスホールディングス5年分の週足株価チャートです。

株価は2018年に下落した後、レンジで推移していました。しかし、2020年3月に業績悪化警戒で更に下落。
その後の動きも悪く、過去の株価と比較すると安値水準で推移しています。
ドトール・日レスの配当情報と株主優待について
ドトール・日レスホールディングスの配当情報と株主優待制度を見ていきます。
配当情報
2023年2月期の予定年間配当:28円
予想年間配当利回り:1.94%
配当金の推移
下記はドトール・日レスホールディングスの配当金推移です。
配当権利日は、8月(中間配当)と2月(期末配当)です。

2018年2月期:32円
2019年2月期:32円
2020年2月期:34円
2021年2月期:24円
2022年2月期:26円
2023年2月期:28円(予)
2021年2月期に減配し、その後は戻りつつあります。
配当性向は2022年2月期が94.1%。2023年2月期の予想が約135%と高い水準で推移しています。
株主優待制度について
ドトール・日レスホールディングスの株主優待は、ドトールコーヒーショップなどで利用できる「株主優待カード」です。優待権利月は2月です。
保有株式数 | 優待内容 |
---|---|
100株以上300株未満 | 優待カード 1,000円分 |
300株以上500株未満 | 優待カード 3,000円分 |
500株以上 | 優待カード 5,000円分 |
100株保有で年間1,000円分なので優待利回りは約0.7%です。
参考:株式会社ドトール・日レスホールディングス|株主優待制度
ドトール・日レスの決算内容と今後について
ドトール・日レスホールディングスの決算内容確認と今後について考えていきます。
決算内容について
2022年4月14日に決算発表。
2022年2月期の連結経常損益は14.7億円の赤字と発表。
2023年2月期の同利益は22.7億円の黒字見通し、年間配当は28円予定としています。
今後について
自粛要請や時短営業など取り巻く環境が厳しく、2021年2月期は赤字に。2022年2月期は助成金や協力金もあり黒字回復を見込んでいましたが連続赤字となりました。
2023年2月期は黒字を見込んでいますが、原材料価格の高騰や人件費・物流費などのコスト上昇問題もあります。
悪材料がある程度織り込み済
ドトール・日レスは新商品の開発を含めた商品力アップ、出店強化や新業態開発、テイクアウトの充実などによるブランド価値の再構築を進めています。
連続赤字と言うのもあり、株価は下落した位置で推移。既にある程度の業績悪化が織り込まれている状況です。