エイチ・アイ・エス(HIS)の株価分析!業績悪化で株価は大きく下落・配当は無配転落【9603】

大手旅行業者HIS(9603)。株価は業績悪化により大きく下落、短期的には最悪期は抜けたとの見方でやや上昇しています。果たして今後の株価と配当はどうなるのか、業績推移・株価チャート・配当推移を分析してみました。また、株主優待も確認していきます。

HISの株価POINT
  • 業績は大きく赤字で配当は無配に
  • 株主優待は旅行好きには良い高めの優待利回り
  • 短期的にも長期的にもまだまだ不透明感がある
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HISの株価情報と事業内容

はじめにHISの株価指標と事業内容を確認していきます。

株価指標と配当利回り

株価:2,640円
予定年間配当:未定
年間配当利回り:—
予想PER:—
PBR:2.94倍

2021年6月14日終値時点のデータ

2020年10月期は最終250億円の赤字、2021年10月期は業績見通し・配当金ともに未定です。

エイチ・アイ・エス(9603)とは

株式会社エイチ・アイ・エス(英: H.I.S. Co., Ltd.)は、旅行業法に基づく旅行業者である。

海外旅行および国内旅行の企画・販売・手配を行う総合旅行会社。旅行業界のベンチャーとして、格安航空券をはじめ、オーストラリアでのホテル事業、また1996年には航空会社・スカイマークエアラインズの設立を発表(1998年定期運航開始。その後グループ外となり「スカイマーク株式会社」に社名変更)するなど、新たなチャレンジを繰り返してきた。

日本国外への格安航空券の販売が主であるが、現社名に変更された1990年頃から自社企画の海外パッケージツアー商品も販売するようになり、グループのホテルなども持つようになる。

エイチ・アイ・エス – Wikipediaより抜粋

旅行だけでなく、テーマパークやホテル事業も行っていますが、売上・利益の柱は旅行事業です。

参考:グループ企業|HISグループ

HISの業績推移と株価チャート

次にHISの業績推移と株価チャートを確認していきます。

売上高と経常利益の推移

HISの経常損益推移

2015年10月期:226億円
2016年10月期:86億円
2017年10月期:196億円
2018年10月期:194億円
2019年10月期:170億円
2020年10月期:-312億円

2020年10月期の経常損益は当初195億円の黒字予想でしたが、旅行業全体が大きな打撃を受けたこともあり312億円の赤字となりました。2021年12月期は未定ですが、取り巻く環境を考えるとまだまだ厳しくなるのが想定されます。

参考:過去実績|HISグループ

株価チャートの推移

下記はHIS5年分の週足株価チャート推移です。

2,500-4,400円辺りの比較的広めのレンジで推移していました。しかし、2020年に入るとレンジを抜けて大きく下落、出来高も急増しています。短期で見ると最悪期は抜けたとの見方からやや上昇し、以前のレンジ下限まで戻っています。

株価のメドについて

ここから上昇した場合のメドは3,200円、下落した場合のメドは2,000円辺りと見ることが出来そうです。

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HISの株主優待制度と配当推移

次にHISの株主優待制度と配当金の推移を確認していきます。

株主優待について

HISの株主優待は「株主優待券」と「入場割引券」です。4月末、10月末の年2回が権利日です。

保有株式数優待内容
100株以上HIS株主優待券 2,000円(1,000円券 2枚)
ハウステンボス入場割引券 500円
ラグーナテンボス入場割引券 500円
500株以上HIS株主優待券 4,000円(1,000円券 4枚)
ハウステンボス入場割引券 500円
ラグーナテンボス入場割引券 500円
1,000株以上HIS株主優待券 6,000円(1,000円券 6枚)
ハウステンボス入場割引券 500円
ラグーナテンボス入場割引券 500円

優待券は1回の旅行につき12,000円以上で1枚、24,000円以上で2枚利用可。入場割引券は1枚で5人まで利用できます。

仮に年間6,000円分とした場合の優待利回りは約2.3%ですが、この算出方法はかなり微妙です。旅行好きな人には良い優待かもしれないです。

参考:株主優待のご案内|HISグループ

配当金の推移

下記はHISの配当金の推移です。期末(10月)の一括配当を実施しています。

HISの年間配当金推移

2016年10月期:22円
2017年10月期:29円
2018年10月期:29円
2019年10月期:33円
2020年10月期:0円
2021年10月期:未定

2020年10月期は無配に転落。過去には利益以上の配当を出したこともありますが、2020年10月期は大きく赤字で無配。2021年10月期の配当は未定ですが、現状では厳しくなる可能性が高いです。

HISの決算内容と今後について

最後にHISの決算内容の確認と今後について考えていきます

決算内容について

2021年6月11日の決算にて2021年10月期2Q累計(2020年11月-2021年4月)の連結経常損益は307億円の赤字と発表。厳しい決算が続いています。

今後について

メインとなる旅行事業は、頼みのGoToトラベルが一時停止になったこともあり、厳しい状況です。日韓関係の悪化に代表されるような諸外国との関係も大きく業績に影響します。まだまだ需要が回復するには時間がかかる可能性が高いです。

長期的にみると

短期的な業績は厳しいですが、ある程度落ち着いたタイミングでGoTo再開などの政府の旅行支援があれば立て直すことも十分可能です。最悪期は抜けたとの見方から株価は底値から抜けてやや上昇しています。しかし、赤字が大きいのに加えて完全に戻るのはいつになるのか、立て直しにどれだけ時間がかかるか、まだ不透明感は強いです。

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