エイチ・アイ・エス(HIS)の株価が暴落。業績悪化が懸念されるが今後の株価と配当はどうなるか【9603】

大手旅行業者HIS(9603)の株価が業績悪化の懸念から暴落しています。果たして今後の株価と配当はどうなるのか、業績推移・株価チャート・配当推移を分析してみました。

HISの株価POINT
  • 株価は大きく下落したことで割安に年間配当利回りは平均的
  • 株主優待に魅力は感じないが旅行好きには良い優待
  • 新型コロナウイルスの影響がどこまで出るか見えにくい部分は多い
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HISの事業内容と現在の株価

はじめにHISの事業内容確認と現在の株価・配当利回りを確認していきます。

エイチ・アイ・エス(9603)とは

株式会社エイチ・アイ・エス(英: H.I.S. Co., Ltd.)は、旅行業法に基づく旅行業者である。

海外旅行および国内旅行の企画・販売・手配を行う総合旅行会社。旅行業界のベンチャーとして、格安航空券をはじめ、オーストラリアでのホテル事業、また1996年には航空会社・スカイマークエアラインズの設立を発表(1998年定期運航開始。その後グループ外となり「スカイマーク株式会社」に社名変更)するなど、新たなチャレンジを繰り返してきた。

日本国外への格安航空券の販売が主であるが、現社名に変更された1990年頃から自社企画の海外パッケージツアー商品も販売するようになり、グループのホテルなども持つようになる。

wikipediaより抜粋

旅行だけでなく、テーマパークやホテル事業も行っています。とはいえ、売上・利益の柱はまだまだ旅行事業です。

参考:グループ企業|HISグループ

株価指標と配当利回り

現在の株価:1,452円

予定年間配当:33円

年間配当利回り:2.27%

予想PER:–、PBR:0.86倍

※株価は2020年3月13日終値

赤字見通しのため、PERは算出不可。PBRは割安です。年間配当の利回りは平均的ですがどうなるか見えにくい部分はあります。

HISの株主優待制度と配当推移

HISの株主優待制度と配当金の推移を確認していきます。

株主優待について

HISの株主優待は「株主優待券」と「入場割引券」です。4月末、10月末の年2回が権利日です。

保有株式数優待内容
100株以上HIS株主優待券 2,000円(1,000円券 2枚)
ハウステンボス入場割引券 500円
ラグーナテンボス入場割引券 500円
500株以上HIS株主優待券 4,000円(1,000円券 4枚)
ハウステンボス入場割引券 500円
ラグーナテンボス入場割引券 500円
1,000株以上HIS株主優待券 6,000円(1,000円券 6枚)
ハウステンボス入場割引券 500円
ラグーナテンボス入場割引券 500円

優待券は1回の旅行につき12,000円以上で1枚、24,000円以上で2枚利用できます。入場割引券は1枚で5人まで利用できます。

仮に年間6,000円分とした場合の優待利回りは約2%ですが、この算出方法はかなり微妙です。個人的にはあまり魅力を感じない優待ですが、旅行好きな人には良いかもしれないですね。

参考:株主優待のご案内|HISグループ

配当金の推移

配当金の推移

2015年10月期:22円
2016年10月期:22円
2017年10月期:29円
2018年10月期:29円
2019年10月期:33円
2020年10月期:33円(予)

配当金は期末(10月末)の一括配当です。

2020年10月期は赤字見通しのため、配当がどうなるか見えない部分があります。無理をして配当を維持するか、それとも業績に応じて減配するか。過去には利益以上の配当を出したこともありますが、どこまで利益が減少するか見えない以上、配当に期待はできないです。

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HISの業績推移と株価チャート

次にHISの業績推移と株価チャートを確認していきます。

売上高と経常利益の推移

経常利益の推移

2015年10月期:226億円
2016年10月期:86億円
2017年10月期:196億円
2018年10月期:194億円
2019年10月期:170億円
2020年10月期:28億円(予)

売上は比較的順調ですが、利益推移はかなり厳しいです。

2020年10月期は当初195億円の予定としていましたが新型コロナウイルスの影響で大きく業績の下方修正を行い経常利益28億円、最終利益は11億円の赤字予定としています。

参考:過去実績|HISグループ

株価チャートの推移

下記はHISの5年分株価チャート推移です。

株価は比較的広めのレンジで推移していましたが、新型コロナウイルスの影響が懸念されると株価は下落しはじめ、業績大幅下方修正の影響もあり約1カ月で株価は半額まで下落しています。ここからの株価ですが一旦1,000円あたりが下落メドですが、このように大きく下落している場合、過去の動きや指標などで判断するのは難しいです。

HIS直近の決算と今後について

最後にHIS直近決算内容の確認と今後について考えていきます

最近の決算について

2020年3月2日の決算にて2020年10月期第1四半期の連結最終利益は21.7億円と発表、あわせて通期の同損益を従来予想の110億円の黒字から11億円の赤字に下方修正しました。

今後について

業績下方修正は新型コロナウイルスの影響によるもので2020年7月まで影響が残ると試算したものです。今後、実際にいつまで影響が残るかにより業績が大きく左右されます。

メインとなる旅行事業は東京オリンピック時の需要がどうなるのか見えにくく、また日韓関係の悪化に代表されるような諸外国との関係も大きく業績に影響します。現在の株価下落は業績悪化見通しの影響もありますが、これら悪材料をかなり織り込んだ状態になっています。

短期的には大きく上下する可能性は高いですが、将来、立て直すことが出来れば現在の株価は安くなる可能性は高いです。しかし、影響がどこまであるか、立て直しにどれだけ時間がかかるか不透明感は強いです。

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