味の素の株価分析。なぜ株価は下落しているのか、下落理由と将来性を分析【2802】

調味料で有名な味の素(2802)ですが株価がやや下落して推移しています。果たして今後の株価はどうなるのか。株価下落の理由や将来性について株価指標・業績推移・株価チャートを分析してみました。また、配当推移と株主優待についても確認していきます。

味の素の株価POINT
  • 株価指標に割安感はなく配当・優待利回りは高くない
  • 利益見通しの悪さから株価は下落
  • 20年減配していないが配当性向は危険水準
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味の素の事業内容と株価指標

はじめに味の素の事業内容と株価指標を確認していきます。

味の素(2802)とは

味の素株式会社(あじのもと、英語: Ajinomoto Co., Inc.)は、日本の食品企業。「味の素」は、同社が製造販売するL-グルタミン酸ナトリウムを主成分とするうま味調味料で、同社の登録商標。

味の素は食品会社として広く認知されており、日本国内だけでなく世界各地にグループ企業や工場を持つ。化粧品ブランド「Jino」などアミノ酸生産技術を活用したケミカル事業、医薬事業も行っている。

味の素 – Wikipediaより一部抜粋

味の素の主要な事業は「食品事業」と「アミノサイエンス事業」です。中でも食品事業が売上・利益ともに大きな割合です。売上高の比率ですが43%が海外食品、33%が国内食品、利益の46%が海外食品、32%が国内食品です。

海外食品事業の割合は今後も増えていく見込みです。

参考:3分読解 早わかり味の素グループ|味の素グループ

株価指標と配当利回りについて

下記は味の素の2020年5月27日終値時点の株価指標と配当利回りです。

現在の株価:1,797.5円
予定年間配当:32円
年間配当利回り:1.78%
予想PER:43.8倍、PBR:1.83倍

PERはかなり割高です。PBRには以前のような割高感はありません。年間の配当利回りは平均より低めです。

味の素の業績推移と株価チャート

次に味の素の業績推移と株価チャートの推移を確認していきます。

売上高と経常利益の推移

下記は味の素の売上高と経常利益の推移です。

利益が特に伸び悩んでおり2019年3月期、2020年3月期ともに大きく減益と厳しい推移です。

株価チャートの推移

下記は味の素5年分の週足株価チャートです。

やや下げ止まり感は出ていますが、長期目線で株価は下落して推移しています。株価指標が割高であった状態に加え、連続減益・今後の利益への不透明感で株価が下落したと考えられます。

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味の素の配当推移と株主優待

次に味の素の配当金推移と2021年3月末から変更する株主優待制度を確認していきます。

配当推移について

下記は味の素の配当推移です。年2回、中間配当(9月)と期末配当(3月)を実施しています。

味の素の年間配当金推移

2016年3月期:28円
2017年3月期:30円
2018年3月期:32円
2019年3月期:32円
2020年3月期:32円
2021年3月期:32円(予)

配当はここ4年据え置きで推移しています。

経営計画では「配当性向40%を目途に安定的な配当」としています。過去20年減配しておらず、2021年3月期も配当を据え置き予想としています。

しかし、配当性向は2019年3月期が59.7%、2020年3月期が93.1%、2021年3月期の予想は約78%と方針よりかなり高い水準です。そのため、いつ減配してもおかしくなさそうです。

参考:経営方針(中期経営計画)|味の素グループ

株主優待制度について

味の素の株主優待は「自社製品の詰め合わせ」です。権利日は3月末です。

保有株式数優待品内容
100株以上
1,000株未満
味の素グループの食品の詰め合わせセット
(1,000円相当)
1,000株以上
継続3年未満
味の素グループの食品の詰め合わせセット
(3,000円相当)
1,000株以上
継続3年以上
味の素グループ製品または寄付
(6,000円相当)

上記は現行の株主優待で2021年3月末の株主優待から下記に変更します。長期保有者にはうれしい変更ですね。

保有株式数優待品内容
100株以上
500株未満
継続半年以上
味の素グループの食品の詰め合わせセット
(1,500円相当)
500株以上
1,000株未満
継続半年以上
味の素グループの食品の詰め合わせセット
(3,000円相当)
1,000株以上
継続半年以上
味の素グループの食品の詰め合わせセット
(4,000円相当)
1,000株以上
継続3年以上
味の素グループ製品または寄付
(7,000円相当)

100株保有、年間1,500円相当で計算すると優待利回りは約0.8%です。

参考:株主優待|味の素グループ

参考:株主優待制度の変更に関するお知らせ|味の素グループ

味の素の決算内容と今後について

最後に、味の素の決算内容の確認と今後について考えていきます。

決算内容について

2020年5月25日の決算にて2020年3月期の連結最終利益は188億円と発表、2021年3月期は225億円の見通し、配当は年間32円の据え置き方針としました。

今後について

マレーシアに新工場設立、米国の液体調味料会社の株式取得など特に海外を中心に積極的に動いています。また、食品事業以外にも積極的に展開しています。

しかし、海外の売上・利益比率が上がればそれだけ為替変動リスクを受けます。また、積極的に展開したもの全てがうまくいく保障は当然ありません。新型コロナウイルス感染症による業績への影響も海外が大きいと試算しています。

国内でのシェアやブランド力は強いですが、海外の比率が高く内需銘柄とは言えません。良くも悪くもさまざまな出来事が業績へ影響します。積極的な海外展開は国内だけよりも伸びしろはありますが、当然それなりのリスクは伴います

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