吉野家HD【9861】株主優待は人気の飲食券実施・利回りは株価上昇で低下

牛丼チェーンの吉野家を展開する吉野家ホールディングス(9861)、株主優待制度は人気ランキングで上位にくる飲食券を実施しています。優待内容に加え、業績推移・株価推移、配当推移を確認していきます。

吉野家ホールディングスのPOINT
  • 株主優待変更で200株保有がお得に
  • 株価が上昇した影響で優待利回りは低下
  • 配当・優待の合計利回りは約2%
スポンサーリンク

吉野家の株価情報と配当・優待

吉野家ホールディングスの株価情報と配当状況・株主優待制度を確認していきます。

株価指標(2024年1月12日終値時点)

株価:3,258円
予想PER:56.96倍
PBR:3.54倍
予想EPS:57.2円
時価総額:2,122億円

最新の株価参考:(株)吉野家ホールディングス【9861】:Yahoo!ファイナンス

人気優待銘柄にありがちな割高感があります

配当情報

2024年2月期の予定年間配当:16円
予想年間配当利回り:0.49%

配当金の推移

下記は吉野家ホールディングスの配当金推移です。配当権利日は、8月(中間配当)と2月(期末配当)です。

吉野家ホールディングスの年間配当金推移

2019年2月期:20円
2020年2月期:20円
2021年2月期:0円
2022年2月期:10円
2023年2月期:10円
2024年2月期:16円(予)

10年以上年間20円で推移していましたが、2021年2月期は無配当に。2022年2月期は復配、2024年2月期は増配予定としています。

配当性向は2023年2月期が8.9%、2024年2月期の予想が約28%です。

参考:配当実績推移|株式会社吉野家ホールディングス

吉野家の株主優待制度について

吉野家の株主優待は「自社店舗で使える優待券」を実施。優待権利月は2月と8月の年2回、2022年2月末から下記内容に変更しています。

保有株式数優待内容
100株~199株サービス券 4枚(2,000円分)
200株~999株サービス券 10枚(5,000円分)
1,000株~1,999株サービス券 12枚(6,000円分)
2,000株以上サービス券 24枚(12,000円分)

利用できる店舗は日本国内の株式会社吉野家、株式会社はなまるです。(ただし吉野家の競馬場内・競艇場内・臨時店舗等と、はなまるの一部店舗では利用できない店舗もあります)

参考:株主優待情報|株式会社吉野家ホールディングス

優待利回り

吉野家の株主優待は200株保有が一番高い利回りになります。200株保有で年間10,000円相当とした場合、優待利回りは約1.5%です。

スポンサーリンク

吉野家の業績推移と株価推移

吉野家ホールディングスの業績推移と株価推移を確認していきます。

売上高と利益の推移

下記は吉野家ホールディングスの売上高・営業利益・経常利益・最終利益の推移です。

2021年2月期は取り巻く環境の悪化で外食産業全体が厳しく赤字に、2022年2月期は協力金や助成金の計上が大きく、経常利益が大きく回復。

2023年2月期は営業増益、2024年2月期は更に営業増益見通しとしています。

参考:業績ハイライト|株式会社吉野家ホールディングス

株価の推移

下記は吉野家ホールディングス5年分の週足株価チャートです。

株価は2020年1月に3,000円まで大きく上昇。しかし、その後は自粛要請などによる業績不安や配当見送りなどもあり下落。

2021年からは緩やかに上昇し、2023年10月に大きく上昇しています。

スポンサーリンク

吉野家の事業内容と財務状況

吉野家ホールディングスの事業内容と財務状況を確認していきます。

吉野家ホールディングス(9861)とは

株式会社吉野家ホールディングスは、吉野家グループの持株会社。外食産業の競争激化に伴い、従来の牛丼中心から多角的に外食事業を行なうために、持株会社化したものである。

多角化経営戦略を強く打ち出しM&Aと海外展開を積極的に進めたが、牛丼以外の中核事業と位置付けている子会社が低迷。

吉野家 – Wikipediaより抜粋

吉野家ホールディングスは牛丼事業が中心事業ですが、あくまでもグループの一事業という位置です。国内外44社のグループ企業です。

3カ月決算の実績

下記は吉野家ホールディングスの連結経常利益の推移と前期との比較です。

2024年2月期の連結経常利益は71億円見通しとしています。

キャッシュフロー

下記は吉野家ホールディングスのキャッシュ・フロー推移です。

吉野屋の優待・配当について

吉野家の株主優待はWEBや雑誌などで紹介されることも多く、最低単元(100株)を何年も保有している優待投資家が沢山います。

2022年2月からの変更された優待では100株保有が改悪、200株から1,000株保有が拡充となり、200株保有の優待利回りが一番高くなっています。

10年以上維持していた配当が無配に転落した際も、優待の変更は行いませんでした。しかし、2022年2月期から優待内容を変更している点は注意したいポイントです。

タイトルとURLをコピーしました