ヤマダ電機(9831)の株価と配当はどうなる?株主優待はお得なのか?

家電量販店最大手のヤマダ電機(9831)が1Qの決算を受けてこれまで下落トレンドだった株価が上昇してきました。

今回はこの先ヤマダ電機の株価がどうなるかを株主優待制度の確認に加え、業績、株価などから考えてみます。 2020年3月期未定としている配当についても考えてみました。

  • ヤマダ電機の株主優待を確認、お得なのか?他の家電量販銘柄と比較
  • 過去の業績推移と最近の業績と今後の見込みについて確認
  • 現在の株価チャートや割安度、配当推移から未定としている配当について考察

ヤマダ電機の株主優待について

はじめに優待利回りが高くお得と言われることが多いヤマダ電機の株主優待制度について確認してみます。

ヤマダ電機株主優待の内容

株主優待は「買い物割引優待券(500円券)」です。保有株式数、保有期間により金額が変わります。簡単にまとめた表が下記となります。

100株以上<3月末>2枚 1~2年保有:+3枚 2年以上保有:+4枚
<9月末>4枚 1年以上保有:+1枚
500株以上<3月末>4枚 1~2年保有:+3枚 2年以上保有:+4枚
<9月末>6枚 1年以上保有:+1枚
1,000株以上<3月末>10枚 1~2年以上保有:+3枚 2年以上保有:+4枚
<9月末>10枚 1年以上保有:+1枚
10,000株以上<3月末>50枚 1~2年以上保有:+3枚 2年以上保有:+4枚
<9月末>50枚 1年以上保有:+1枚

例えば、100株保有している場合、年間で6枚(3,000円分)もらえます。さらに、1年以上継続保有しているとこれに4枚加わり合計10枚(5,000円分)になり、2年以上継続保有すると11枚(5,500円分)となります。

ヤマダ電機の株主優待では1点気を付けるポイントがあります。それは1回のお買上げ金額が、税込み合計金額1,000円以上につき1,000円ごとに、1枚(500円)の優待券が利用可能と言う点です。

そのため、あえて書きましたがあくまで最大50%引きになる「買い物割引券」です。

参考:株主優待制度|ヤマダ電機公式サイト

同業他社との比較

これまでいくつかの家電量販店について書いてきました。

この二銘柄と比較し、株主優待のお得度を考えてみました。

100株保有の場合、ケーズHDは株価1,100円で、2,000円分(利回り1.8%)、ビックカメラは株価1,022円で3,000円分(利回り2.9%)、ヤマダ電機は株価483円で3,000円分(利回り6.2%)です。

ヤマダ電機の株主優待はケーズHD、ビックカメラと比較すると割引券なので使いにくさはあります。オークションでの落札価格も若干ですが額面に対して安いです。とはいえ、それを考慮しても利回りが良く、かなりお得な優待です。

※株価は2019年9月2日終値

優待廃止や改悪の可能性はあるのか?

このお得な優待ですが、今後も続くかどうかについて少し考えてみます。

ヤマダ電機の株主優待ですが2015年3月に拡充しました。それまでは100株保有の場合、540円券1枚(2,160円以上のお買上1回につき、1枚の優待券が利用可能)でしたので拡充でかなりお得になりました。

参考:株主優待制度の変更に関するお知らせ|ヤマダ電機公式サイト

お得な優待ですが、そのコストが利益を圧迫することがあります。

今後、利益が伸ばせないようだとコストがかさむ優待は変更になる可能性がありえます。とはいえ、業績に問題なければ基本的に自社商品券のような優待が廃止・改悪される可能性はQUOカードやギフト券と比較すると低いです。

過去の業績と今後の見込みを確認

売上と利益の推移

ヤマダ電機の近年の売り上げと利益の推移です。ここ数年、売上・利益ともに伸び悩んでいますが、2020年3月期は利益がアップする見込みです。

最近の業績と今後の見込み

2019年8月1日の決算では2020年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は76.5億円に拡大と発表。年間計画の502億円に対する進捗率は15.2%となりました。

昨年同期比と比較すると良い結果ですが、今期の利益予測を考えると少し物足りなさはあるので、ここから更に利益拡大が求められます。

現在の株価チャート、各指標、配当について

ヤマダ電機の株価についてさまざまな角度から考えてみます。

株価、各指標と配当利回りはどうなっているか確認

現在の株価は483円。 年間配当は未定。PERは15.9倍。PBRは0.69倍。他の家電量販店銘柄と比較するとPERは高めです。

※株価は2019年9月2日終値

過去の配当推移を確認

ヤマダ電機、過去の配当推移一覧です。

2014年2015年2016年2017年2018年2019年2020年(予)
6円6円12円13円13円13円未定

2019年3月期は連結経常利益を従来予想の801億円から375億円に下方修正。当初17円の予定をしていた配当を減額修正し13円としました。

2020年3月期の配当は現在未定となっていますが、据え置きの13円が濃厚です。とはいえこの先の業績次第では下方修正からの減配という可能性はあり、増配する可能性は今のところ低いと考えています。

株価チャートを確認

ここ最近の株価は下落トレンドですが、1Qの決算でやや改善が見られたことと過去の株価と比較して割安感から上昇しています。過去の株価や優待を考えると400円台はお得な水準です。

最後に

2019年3月期は配当を減額修正しましたが、前期と同じ配当をキープしました。この先、仮に利益が減っても株主優待を改悪する前に配当見直しが入りそうです。

それでも解決しなければ優待にメスが入りそうですが、今のところは優待改悪はなさそうです。

しかし、これから先の家電量販業界は人件費、物流費のコスト増、ネット通販を含めた競争激化などの問題が多く、他の分野との業務提携や買収で利益の確保を急いでいます。

どこが生き残るのかまだまだ不透明な部分は大きいです。

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