タイヤ向けカーボンブラックで国内首位の東海カーボン(5301)、株主優待制度はオリジナルカタログギフトを実施しています。株主優待に加え、株価指標と業績推移、株価チャートと配当推移を確認していきます。
- 株主優待制度はオリジナルカタログギフトを実施
- 配当利回りは高め、予想配当性向も高め
株価情報と株主優待
東海カーボンの株価情報と配当状況・株主優待制度を確認していきます。
株価の指標(2024年10月3日終値時点)
株価：912.6円
予想ＰＥＲ：12.97倍
ＰＢＲ：0.53倍
予想ＥＰＳ：70.35円
時価総額：2,053億円
最新の株価参考：東海カーボン(株)【5301】：Yahoo!ファイナンス
株主優待について
株主優待制度は「オリジナルカタログギフト」を実施しています、優待権利月は12月です。
| 所有株式数 | 優待品 |
|---|---|
| 100株以上 500株未満 | 2,000円相当(1年以上3年未満) 3,000円相当(3年以上) |
| 500株以上 1,000株未満 | 3000円相当(1年以上3年未満) 5000円相当(3年以上) |
| 1,000株以上 | 3,000円相当(1年未満) 5,000円相当(1年以上3年未満) 8,000円相当(3年以上) |
2021年12月期の優待から「500株以上、1,000株未満」を追加しており、「1,000株以上」を拡充しています。
優待利回り
1年以上の継続保有が条件ですが、100株保有で2,000円相当とした場合、優待利回りは約2.2%です。
配当金の情報
2024年12月期の予定年間配当：30円
予想年間配当利回り：3.29%
配当金の推移について
下記は配当金の推移です。配当権利日は6月(中間配当)と12月(期末配当)です。
配当金は2020年12月期に減配、その後は据え置きが続いていましたが、2023年12月期は増配。2024年12月期は減配予定としています。
配当性向は2023年12月期が30.1%、2024年12月期の予想が約43%です。
配当方針の確認
配当方針は「連結配当性向30％を目安として、安定的・継続的に配当を行う」としています。
業績推移と株価推移
東海カーボンの業績推移と株価推移を確認していきます。
業績の推移
下記は売上高・営業利益・経常利益・最終利益の推移です。
2020年12月期は大きく減益となりましたが、2021年12月期、2022年12月期は回復。
2024年12月期は減益見通しとしています。
株価のチャート
下記は5年分の週足株価チャートです。
株価は2020年3月以降は上昇していましたが、2021年5月から警戒感などで下落。
2023年中旬以降も下落しており厳しい推移です。
事業内容と財務状況
東海カーボンの事業内容と財務状況を確認していきます。
東海カーボン(5301)の概要
東海カーボン株式会社（とうかいカーボン、英文社名:TOKAI CARBON CO., LTD.）は、炭素製品の大手メーカーである。
2004年4月 – 住友商事と共同で中国に東海炭素（天津）有限公司を設立。
東海カーボン – Wikipediaより抜粋
2006年3月 – 中国の大連に大連東海結金藤素有限公司を設立。
2006年7月 – 東海高熱工業を完全子会社化。
2017年11月 – 昭和電工よりSGL GE Carbon Holding LLCを買収
事業はカーボンブラック・黒鉛電極・ファインカーボン・摩擦材および工業炉・関連製品などの製造、販売を行っています。
中でもタイヤ向けのカーボンブラックは国内で首位です。
3か月決算の実績
下記は３か月決算の経常利益の推移と前期との比較です。
2024年12月期の経常利益は230億円見通しとしています。
キャッシュフロー
下記はキャッシュ・フロー推移です。
安定した営業CFの推移です。
配当・優待について
配当利回りは高めですが、予想配当性向が高めのなのは注意するポイントです。また、株主優待制度は1年以上の長期保有が条件ですが、100株保有時の利回りは高めです。
株価は下落推移しており、警戒感のある動きをしています。