大手老舗百貨店の高島屋(8233)。
今後の株価と配当がどうなるのか、株価指標と業績推移、株価チャートと配当推移を確認してみました。また、株主優待制度も確認していきます。
- PBRは割安、業績回復で株価上昇
- 配当は据え置きから増配推移へ
- 業績回復も不透明感あり
高島屋の株価情報と業績推移
高島屋の株価情報と業績推移・株価チャートを確認していきます。
株価の指標
株価:1,967円
予想PER:12.66倍
PBR:0.74倍
予想EPS:155.33円
時価総額:3,497億円
2023年7月19日終値時点のデータ
最新の株価参考:(株)高島屋【8233】:Yahoo!ファイナンス
PBRは割安感があります。
業績の推移
下記は高島屋の売上高・営業利益・経常利益・最終利益の推移です。

2021年2月期は赤字で厳しくなりましたが、2022年2月期は黒字回復。
2023年2月期は更に大きく回復、2024年2月期も増益見通しとしています。
参考:事業業績・店舗網|高島屋
株価のチャート
下記は高島屋5年分の週足株価チャートです。

株価は2018年から大きく下落。2020年10月に赤字見通しを発表しましたが、ある程度想定されていたので反応は小さめ。
2022年は想定以上の業績回復で上昇、短期ではレンジ気味の推移をしています。
高島屋の配当情報と株主優待
高島屋の配当情報と株主優待制度を確認していきます。
配当金の情報
2024年2月期の予定年間配当:28円
予想年間配当利回り:1.42%
配当金の推移について
下記は高島屋の配当金推移です。配当権利日は8月(中間配当)と2月(期末配当)です。

2019年2月期:24円
2020年2月期:24円
2021年2月期:24円
2022年2月期:24円
2023年2月期:26円
2024年2月期:28円(予)
2024年2月期の配当金は増配予定としています。
配当性向は2023年2月期が15.3%、2024年2月期の予想が約18%です。
株主優待について
株主優待制度は「10%割引の株主優待カード」、優待権利月は2月と8月です。
保有株式数 | 利用限度額 |
---|---|
100株以上 500株未満 | 30万円 |
500株以上 | 上限なし |
保有株式数により、適用される上限金額が変わります。
一部ブランド・タバコ、商品券等は割引対象外ですが、高島屋オンラインでも利用できます。普段から高島屋を利用する人にはお得な優待です。
高島屋の事業内容と今後について
高島屋の事業内容と財務情報の確認と今後について考えてみます。
高島屋(8233)の概要
株式会社 高島屋(たかしまや、英: Takashimaya Company, Limited)は、老舗の大手百貨店。
日本百貨店協会に加盟しており、ハイランドグループを主宰している。ロゴでは「高」の字にいわゆる「はしご高(髙)」の字体を用いている。大手百貨店グループの中では日本2位の売上げを誇り、独立系百貨店としては最大である。
髙島屋 – Wikipediaより抜粋
高島屋は老舗の百貨店で、日本全国だけでなくシンガポール・中国など海外(アジア)にも展開しています。
独立系百貨店としては国内最大です。
3カ月決算の実績
下記は高島屋の各決算期における連結経常利益の推移と前期との比較です。

2024年2月期の連結経常利益は375億円見通しとしています。
キャッシュフロー
下記は高島屋のキャッシュ・フローの推移です。

高島屋の今後について
これまでインバウンド需要に支えられていたのもあり、2021年2月期は大きく業績悪化し赤字となりました。
2022年2月期は黒字回復、2023年2月期は更に回復しています。
短期的な動向
消費マインドが改善傾向、円安進行による海外グループ会社の円建てでの押し上げ効果もあります。
インバウンドも回復していますが、不透明感はあります。
事業について
高島屋は不動産・金融業も行っていますがメインは百貨店事業です。
今後、百貨店事業は不採算店舗の閉鎖や組織のスリム化を行い収益の改善を行いながら、成長事業の金融・海外事業を拡大していく予定としています。業績が回復していますが、まだ不透明感はあります。