総合商社の住友商事(8053)。今後の株価と配当がどうなるのか、業績推移・株価チャート・配当推移を分析してみました。業績好調見通しで株価上昇、増配予定で高い利回りです。
- 商社銘柄にありがちな割安さと高配当利回り
- 業績大きく回復見通しで株価上昇
- さまざまな事が業績・株価に影響する
住友商事の株価情報と事業内容について
住友商事の株価情報と事業内容を見ていきます。
株価指標
株価:1,872.5円
予想PER:5.09倍
PBR:0.82倍
時価総額:2兆3,433億円
2022年3月8日終値時点のデータです。
最新の株価参考サイト:住友商事(株)【8053】:Yahoo!ファイナンス
商社銘柄にありがちな割安さです。
住友商事(8053)とは
住友商事株式会社(すみともしょうじ、英: Sumitomo Corporation)は、住友グループの大手総合商社。五大商社の一つ。
住友商事は、戦後発足した商事会社であることから「遅れてきた商社」と呼ばれていた時代があった。
住友商事 – Wikipediaより一部抜粋
住友グループの総合商社で油井管・鋼管など金属取引に強みを持っています。
主要事業は「金属事業」、「輸送機・建機事業」、「インフラ事業」、「メディア・デジタル事業」、「生活・不動産事業」、「資源・化学品事業」、国内・海外に広く展開しています。
住友商事の業績推移と株価推移について
住友商事の業績推移と株価推移を見ていきます。
売上高と経常利益・最終利益の推移

2019年3月期の最終利益は過去最高の3,205億円で好調でしたが、2020年3月期は大きく減益に。
2021年3月期の最終赤字は1,530億円とかなり厳しくなりました。
2022年3月期は大きく上方修正を行い、最終利益は4,600億円見通しとしています。
参考:財務ハイライト|住友商事
株価の推移
下記は住友商事の直近5年の週足株価チャートです。

株価は2018年からやや下落気味のレンジで推移し、2020年3月に大きく下落。
その後、2020年10月から上昇し2,000円ラインまで伸びています。
住友商事の配当情報と決算内容について
住友商事の配当情報と決算内容を見ていきます。
配当情報
2022年3月期の予定年間配当:110円
予想年間配当利回り:5.87%
配当金の推移
下記は住友商事の配当金推移です。
配当権利日は、9月(中間配当)と3月(期末配当)です。

2017年3月期:50円
2018年3月期:62円
2019年3月期:75円
2020年3月期:80円
2021年3月期:70円
2022年3月期:110円(予)
2022年3月期の年間配当は110円に増配予定としています。
配当性向は2020年3月期が58.3%。2021年3月期が赤字、2022年3月期の予想は約30%です。
配当方針の確認
中期経営計画「SHIFT2023」にて「長期安定、年間70円以上を維持した上で、連結配当性向30%程度を目安」としています。
参考:配当金情報|住友商事
決算内容を確認
2022年2月4日に決算発表。
2022年3月期3Q累計(4-12月)の連結最終利益は3,351億円と発表。
また、通期の同損益を3,800億円予想から4,600億円予想に上方修正、年間配当を90円予定から110円予定に増額修正しています。
住友商事の今後について
住友商事の今後について考えていきます。
今後について
相場全体が大きく下落した時、商社銘柄は中長期保有することでインカムゲインとキャピタルゲインの両方から狙うことができます。
リーマンショック時も多くの商社銘柄の株価が暴落しましたがその後復活し、配当も増えています。
2022年3月期は業績上方修正・配当増額修正が続き好調な見通しとしています。
総合商社のリスクについて
総合商社は多くの事業を展開しているため、世界経済に業績が左右されます。
2022年3月期は大きく上方修正を行い好調見通しですが、株価は既に上昇した位置にいます。
割高感はなく、高い配当利回りなので、まだまだ株価が伸びる可能性もありますが、買い場かどうかの判断は難しいです。