農業機械メーカーとして国内トップ、世界的にも有名なクボタ(6326)。
今後の株価と配当がどうなるのか、株価指標と業績推移、株価チャートと配当推移を確認してみました。
- 目立った割高感、割安感はなし
- 配当は増配推移、今後の増配期待値もあり
- 株価は下落レンジで推移も上昇場面もあり
クボタの株価情報と業績推移
クボタの株価情報と業績推移・株価チャートを確認していきます。
株価の指標
株価:1,990円
予想PER:12.72倍
PBR:1.22倍
予想EPS:156.41円
時価総額:2兆3,701億円
2023年5月26日終値時点のデータ
最新の株価参考:(株)クボタ【6326】:Yahoo!ファイナンス
指標に目立った割安感、割高感はないです。
業績の推移
下記はクボタの売上高・営業利益・経常利益・最終利益の推移です。

2020年12月期は下方修正を行い減益で着地も、2021年12月期は過去最高売上・利益を更新。
2022年12月期は減益となりましたが、2023年12月期は過去最高益を更新する見通しとしています。
株価のチャート
下記はクボタ5年分の週足株価チャートです。

株価は2018年以降、厳しめで推移していましたが2020年中旬から大きく上昇。
2021年5月以降は業績が期待以上とならず、警戒感などから下落レンジで推移しています。
クボタの配当情報と株主優待
クボタの配当情報と株主優待制度を確認していきます。
配当金の情報
2023年12月期の予定年間配当:未定
予想年間配当利回り:—
配当金の推移について
下記はクボタの配当金推移です。配当権利日は6月(中間配当)と12月(期末配当)です。

2018年12月期:34円
2019年12月期:36円
2020年12月期:36円
2021年12月期:42円
2022年12月期:44円
2023年12月期:未定
配当は増配傾向で推移、2022年12月期も増配。2023年12月期は未定としています。
配当性向は2021年12月期が28.9%、2022年12月期が33.6%です。
配当方針の確認
中期経営計画2025にて「株主還元強化として総還元性向を40%以上目標、50%を目指す」としています。
参考:株主還元|株式会社クボタ
株主優待について
クボタは創業130年の記念優待として2020年6月末時点で100株以上保有者を対象に「3,000円相当のお米とパスタ」を実施しました。
記念優待の限定実施のため「今後については検討していく方針」としていますが、株主還元の強化として「総還元性向の向上を目指す」としています。
クボタの事業内容と今後について
クボタの事業内容と財務情報の確認と今後について考えてみます。
クボタ(6326)の概要
株式会社クボタ(英: Kubota Corporation)は、産業機械(農業機械、建設機械等)、建築材料、鉄管、産業用ディーゼルエンジンのメーカーである。
農機メーカーとしては国内首位、世界でも3位である。
クボタ – Wikipediaより抜粋
主な事業は「農業機械及び農業関連商品」、「エンジン」、「建設機械」などの機械部門と水環境部門です。
海外の売上比率は年々上昇し2004年は約3割でしたが、2020年12月期は約7割です。
3カ月決算の実績
下記はクボタの連結税引前利益の推移と前期との比較です。

2023年12月期の連結税引前利益は2,780億円見通しとしています。
キャッシュフロー
下記はクボタのキャッシュ・フロー推移です。

クボタの今後について
民間の施設投資・設備投資をはじめ、公共投資や農業政策が業績に大きく影響します。海外売上高比率も高く為替の影響も受けます。
設備投資が減少すれば売上は減少、為替が円高になれば利益が減少します。反対に設備投資が活発になれば売上は増加、為替が円安になれば利益が増加します。
高いシェアと技術力
市場シェアや開発力が高く、技術力は確かなものがあります。
期待感から株価が上昇する場面もありますが、下落レンジで推移しています。