腕時計で国内首位級のセイコーグループ(8050)、配当が回復して増配推移しています。株価指標と業績推移、配当推移と株価チャートを確認していきます。
- 配当は回復して増配推移に
- 株価は上昇推移から下落場面も
株価情報と配当状況について
セイコーグループの株価情報と配当状況・株主優待制度を確認していきます。
株価の指標(2024年11月29日終値時点)
株価:4,120円
予想PER:14.62倍
PBR:1.09倍
予想EPS:281.81円
時価総額:1,706億円
最新の株価参考:セイコーグループ(株)【8050】:Yahoo!ファイナンス
株主優待について
株主優待制度は実施していないです。
配当金の情報
2025年3月期の予定年間配当:90円
予想年間配当利回り:2.18%
配当金の推移について
下記は配当金の推移です。配当権利日は9月(中間配当)と3月(期末配当)です。

2021年3月期に大きく減配しましたが、2023年3月期に完全回復して増配推移しています。
配当性向は2024年3月期が32.7%、2025年3月期の予想は約32%です。
配当方針の確認
第7次中期経営計画(~2021年度)にて「安定配当の維持」としていましたが、2021年3月期に減配。第8次中期経営計画(~2026年度)では、成⻑投資、財務体質改善、株主還元の⼀層の拡充を⽬指すとしています。
業績推移と株価推移について
セイコーグループの業績推移と株価推移を確認していきます。
業績の推移
下記は売上高・営業利益・経常利益・最終利益の推移です。

インバウンド需要が大きく減少した影響で、2021年3月期は大きく減益となりました。2022年3月期は大きく回復、2023年3月期以降は更に増収・増益に。
2025年3月期も増収・増益見通しとしています。
株価のチャート
下記は5年分の週足株価チャートです。

株価は2020年3月に大きく下落し厳しめの推移でしたが、2021年、2022年は上昇が強めの推移、2022年11月から下落推移に。
2024年2月から大きく上昇も、2024年7月以降は下落場面も出ています。
事業内容と財務状況について
セイコーグループの事業内容と財務状況を確認していきます。
セイコーグループ(8050)の概要
セイコーグループ株式会社は、セイコーグループの中心会社である。
ブランド名はSEIKOの他複数を保有しており、高級実用腕時計であるグランドセイコーや高級・宝飾腕時計としてクレドールなどを展開している。
日本初の腕時計、世界初のクオーツウオッチを製品化し、現在も時計関連で著名な企業である。
セイコーグループ – Wikipediaより抜粋
セイコーグループは「電子デバイス事業」、「システムソリューション事業」なども展開していますが、中心事業は「ウォッチ事業(時計事業)」です。
3か月決算の実績
下記は2025年3月期の各決算期の連結経常利益の推移と前期との比較です。

2025年3月期の連結経常利益は180億円見通しとしています。
キャッシュフロー
下記はキャッシュ・フロー推移です。

2024年3月期の営業CFが大きく増えています。
配当について
配当金は大きく回復して増配していますが、過去の配当を見ると業績に連動する印象を受けます。利回りは平均より少し高めの水準です。
電子デバイス事業の医療分野で好調な需要もあり、急速に業績が伸びています。