イタリアンレストランを展開するサイゼリヤ(7581)。
今後の株価と配当はどうなるのか、株価指標と業績推移、株価チャートと配当推移の確認に加えて、株主優待制度も見ていきます。
- 業績回復見通し、配当・優待利回りは低め
- 配当金は据え置き推移
- 最悪期は抜けたものの、不透明感はまだある
サイゼリヤの株価情報と業績推移
サイゼリヤの株価情報と業績推移・株価チャートを確認していきます。
株価の指標
株価:3,180円
予想PER:36.99倍
PBR:1.7倍
予想EPS:85.97円
時価総額:1,662億円
2023年4月14日終値時点のデータ
最新の株価参考:(株)サイゼリヤ【7581】:Yahoo!ファイナンス
PERにやや割高感があります。
業績の推移
下記はサイゼリヤの売上高・営業利益・経常利益・最終利益の推移です。

2020年8月期は自粛要請などにより外食産業全体が厳しく、大きく業績が落ち込み赤字で着地。
2022年8月期は協力金の計上もあり、経常利益は大きく増益に。2023年8月期は営業利益が大きく回復する見通しとしています。
株価のチャート
下記はサイゼリヤ5年分の週足株価チャートです。

株価は2019年は業績持ち直しでやや上昇も、2020年は取り巻く環境の悪化で下落。
2022年4月以降で見ると業績回復期待から上昇推移しています。
サイゼリヤの配当情報と株主優待
サイゼリヤの配当情報と株主優待制度を確認していきます。
配当情報
2023年8月期の予定年間配当:18円
予想年間配当利回り:0.57%
優待利回りは低いです
配当金の推移について
下記はサイゼリヤの配当金推移です。期末(8月)の一括配当を実施しています。

年間配当金は18円の据え置き推移です。
配当性向は2022年8月期が15.7%、2023年8月期の予想が約21%です。
利益配分の方針
サイゼリヤの利益配分の基本方針は「安定した配当を基本」、「業績に応じて株主還元を積極的に行う」方針としています。
株主優待について
株主優待制度は「店舗で利用できる優待券」、優待権利月は8月で継続保有が条件です。
保有株式数 | 優待内容 |
---|---|
100株以上 500株未満 | 2,000円分 (500円券×4枚) |
500株以上 1,000株未満 | 10,000円分 (500円券×20枚) |
1,000株以上 | 20,000円分 (500円券×40枚) |
<2022年8月末日の株主優待条件>
2022年8月末日に加えて、2021年8月末日~2022年8月末日までの任意の日で株式保有状況を確認
簡単に言うと1年以上継続保有です。
優待利回り
100株保有で2,000円相当とした場合、優待利回りに換算すると約0.6%です。
株主優待変更・廃止の可能性について
過去にはコストなどの関係から株主優待制度を変更したことがあるため、今後も状況により見直しが入る可能性も想定されます。
サイゼリヤの事業内容と今後について
サイゼリヤの事業内容と財務情報の確認と今後について考えてみます。
サイゼリヤ(7581)の概要
株式会社サイゼリヤ(英語: Saizeriya Co., Ltd.)は、イタリアンファミリーレストラン「サイゼリヤ」を運営する日本の企業。「サイゼリア」と間違われることもあるが、正しくは「サイゼリヤ」である。
1970年代の日本のファミリーレストラン草創期にチェーン展開を開始した企業である。徹底したコストダウンを通じて低価格メニューを充実させ、近年苦戦が続く外食産業の中でも注目を集める。
サイゼリヤ – Wikipediaより抜粋
サイゼリヤは国内で1,000店舗以上、海外を合わせると約1,500店舗を展開しており、すべてが直営店です。
国内の店舗数は飽和状態で、近年は海外(主に中国)への出店を加速させています。
3カ月決算の実績
下記はサイゼリヤの各決算期における連結経常利益の推移と前期との比較です。

2023年8月期の連結経常利益は61億円見通しとしています。
キャッシュフロー
下記はサイゼリヤのキャッシュ・フローの推移です。

2020年8月期の営業CFは大きく落ち込みましたが、その後回復しています。
サイゼリヤの今後について
外食産業は原材料費・エネルギー・人件費などのコスト上昇などの不安材料があります。
短期的な業績
2023年8月期は営業利益が大きく回復する見通しとしていますが、業績予想を下方修正しており見えにくさもあります。
期待感
利益面での不安材料がありますが、売上は前年同期比で伸びており、客足はしっかりと回復しています。
参考:月次情報|サイゼリヤ