カラー複合機やITサービスを展開するリコー(7752)、株主優待制度は自社製品の特別価格での販売を実施しています。株主優待に加え、株価指標と業績推移、株価チャートと配当推移を確認していきます。
株価情報と株主優待
株価情報と配当状況・株主優待制度を確認していきます。
株価の指標(2024年8月7日終値時点)
株価:1,193円
予想PER:14.87倍
PBR:0.66倍
予想EPS:80.21円
時価総額:7,272億円
最新の株価参考:(株)リコー【7752】:Yahoo!ファイナンス
株主優待について
株主優待制度は「自社製品の特別価格販売」を実施しています、優待権利月は3月と9月の年2回です。
保有株式数 | 優待内容 |
---|---|
全株主 | 自社製品(カメラ・時計等)の特別価格販売 |
「自社製品の特別価格販売」は家電量販店より安い価格で購入できるものが多くお得ですが、あくまでもお得となるのは「リコー製品のカメラ・レンズの購入を検討している場合」です。
配当金の情報
2025年3月期の予定年間配当:38円
予想年間配当利回り:3.19%
配当金の推移について
下記は配当金の推移です。配当権利日は9月(中間配当)と3月(期末配当)です。
配当は2021年3月期に減配、その後は増配推移。2025年3月期も増配予定としています。
配当性向は2024年3月期が49.6%、2025年3月期の予想が約47%です。
株主還元方針の確認
配当方針は「総還元性向50%を目安に段階的に引き上げ」としています。配当推移を見ると、安定と言うよりは業績連動の印象です。
業績推移と株価推移
業績推移と株価推移を確認していきます。
業績の推移
下記は売上高・営業利益・経常利益・最終利益の推移です。
2021年3月期は赤字で厳しくなりましたが、2022年3月期は黒字回復。2023年3月期は更に回復しましたが、2024年3月期は減益となりました。
2025年3月期は増益見通しとしています。
株価のチャート
下記は5年分の週足株価チャートです。
株価は2020年3月に大きく下落も、2021年に入ると大きく上昇。
2021年6月以降は下落推移、2022年以降は上昇が目立つ動きでしたが、2024年8月に大きく下落しています。
事業内容と財務状況
事業内容と財務状況を確認していきます。
リコー(7752)の概要
株式会社リコー(英:Ricoh Company, Ltd. )は、事務機器、光学機器などを製造するメーカー。
主な製品は複写機、ファクシミリ、レーザープリンターやそれらの複合機、カメラである。
リコー – Wikipediaより抜粋
主力事業は複合機、プリンターなどの「オフィスプリンティング」、「オフィスサービス」です。
海外(主に欧米)の売上比率は約60%、子会社には「リコーエレメックス」、「リコーインダストリー」、「リコージャパン」があります。
3か月決算の実績
下記は3か月決算の連結最終利益の推移と前期との比較です。
2025年3月期の連結最終利益は480億円見通しとしています。
キャッシュフロー
下記はキャッシュ・フロー推移です。
営業CFが減少していましたが、2024年3月期は増加しています。
配当・優待について
積極的な還元方針で配当利回りは高めですが、業績連動感があります。
株主優待制度は「リコー製品」が欲しい場合には良いですが、お得度には換算しにくいです。