国内製薬会社大手の大塚ホールディングス(4578)。
今後の株価と配当はどうなるのか、株価指標と業績推移、株価チャートと配当推移を確認してみました。また、株主優待制度も確認していきます。
- 目立った割安感・割高感はなし
- 配当は安定推移
- 医薬品を扱っているため、ニュースで大きく株価が上昇・下落
大塚製薬の株価情報と業績推移
大塚ホールディングスの株価情報と業績推移・株価チャートを確認していきます。
株価の指標
株価:5,194円
予想PER:14.99倍
PBR:1.16倍
予想EPS:346.45円
時価総額:2兆8,974億円
2023年8月4日終値時点のデータ
最新の株価参考:大塚ホールディングス(株)【4578】:Yahoo!ファイナンス
指標に目立った割高感、割安感はないです。
業績の推移
下記は大塚ホールディングスの売上高・営業利益・経常利益・最終利益の推移です。

売上は伸びていますが、利益は不安定な推移です。
2021年12月期は過去最高益を更新する見通しでしたが、先行投資などの影響もあり減益で着地。
2023年12月期は大きく増収・増益見通しとしています。
株価のチャート
下記は大塚ホールディングス5年分の週足株価チャートです。

株価は長期的に見ると広めのレンジで推移していますが、大きく上下する場面もあり、つかみにくい動きをしています。
2023年4月以降は、アルツハイマー型認知症の治療薬の試験結果の影響で大きく上昇も、短期では調整的な動きもしています。
大塚製薬の配当情報と株主優待
大塚ホールディングスの配当情報と株主優待制度を確認していきます。
配当金の情報
2023年12月期の予定年間配当:100円
予想年間配当利回り:1.93%
配当金の推移について
下記は大塚ホールディングスの配当金推移です。配当権利日は6月(中間配当)と12月(期末配当)です。

2018年12月期:100円
2019年12月期:100円
2020年12月期:100円
2021年12月期:100円
2022年12月期:100円
2023年12月期:100円(予)
配当は年間100円で据え置き推移です。
配当性向は2022年12月期が40.5%、2023年12月期の予想が約29%です。
利益還元方針の確認
利益還元方針は「必要な内部留保資金を確保しつつ、利益の成長に応じた株主の利益還元を継続的に行う」としています。
過去の配当実績や配当性向を考えると減配する可能性は低いですが、増配する可能性も低いと考えられます。
株主優待について
株主優待制度は「自社製品の詰め合わせ」です、優待権利月は12月です。
保有株式数 | 優待内容 |
---|---|
100株以上 | 自社グループ製品詰め合わせ 3,000円相当 |
100株保有で年間3,000円相当とした場合、優待利回りは約0.6%です。
大塚製薬の事業内容と今後について
大塚ホールディングスの事業内容と財務情報の確認と今後について考えてみます。
大塚ホールディングス(4578)の概要
大塚ホールディングス株式会社(おおつかホールディングス、Otsuka Holdings Co.,Ltd.)は、大塚製薬、大塚製薬工場、大鵬薬品工業をはじめとする「大塚グループ」の持株会社である。
武田薬品工業・アステラス製薬・第一三共・エーザイと共に国内5大医薬品メーカーのひとつである。
大塚ホールディングス – Wikipediaより抜粋
売上・収益の柱は「医療関連事業」で世界中に工場があります。
一般には「ポカリスエット」、「カロリーメイト」などの「ニュートラシューティカルズ関連事業」が知られています。
3カ月決算の実績
下記は大塚ホールディングスの連結最終利益の推移と前期との比較です。

2023年12月期の連結最終利益は1,880億円見通しとしています。
キャッシュフロー
下記は大塚ホールディングスのキャッシュ・フロー推移です。

営業CFは比較的安定した推移です。
大塚製薬の今後について
医薬品を扱っているため、新薬の臨床結果が思わしくない場合や、新たな副作用が発見されることがあれば、大きく株価が下落することがあります。
反対に、好調な試験結果や新たに承認された場合は大きく株価が上昇することがあります。
リスクについて
医薬品メーカーという特性上、研究開発費などの投資、訴訟や和解などのリスクも当然抱えています。
また、海外にも事業を展開しているため各国の法規制、経済状況や為替の影響などを受けます。
伸びしろ
ポカリスエット、サプリメントなどの主要3ブランド、プラントベース食品などの育成3ブランドが拡大しています。
2023年12月期は大きく過去最高売上・利益を更新する見通しとしており、まだまだ伸びしろがあるとも言えます。