日本電産(NIDEC)の株価分析!警戒感から下落推移【6594】

精密小型モーター、中型モーターの大手メーカー日本電産(6594)。今後の株価はどうなるのか、株価指標・業績推移・株価チャートを分析してみました。また、株主優待制度も確認していきます。

日本電産の株価POINT
  • 割高感あり、配当利回りは低い
  • 株価は上昇から下落へ
  • 株価にどこまで反映されているかが重要
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日本電産の株価情報と業績推移

日本電産の株価情報と業績推移を見ていきます。

株価指標

株価:7,145円
予想PER:68.58倍
PBR:2.96倍
予想EPS:104.19円
時価総額:4兆2,604億円

2023年1月25日終値時点のデータ。
最新の株価参考:日本電産(株)【6594】:Yahoo!ファイナンス

PERは割高感が強いです。

業績の推移

下記は日本電産の売上高・営業利益・経常利益・最終利益の推移です。

2019年3月期、2020年3月期は連続減益となりましたが2021年3月期は回復。2023年3月期は増益予定から大きく下方修正し、減益見通しとしています。

参考:連結業績ハイライト|日本電産株式会社

株価チャートの推移

下記は日本電産5年分の週足株価チャートです。

株価は2020年4月から業績好調期待で大きく上昇も2021年は上昇が落ち着き。

2022年以降は下落が目立つ動きをしています。

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日本電産の配当推移と株主優待

日本電産の配当情報と株主優待制度を見ていきます。

配当情報

2023年3月期の予定年間配当:70円
予想年間配当利回り:0.98%

配当金の推移

下記は日本電産の配当金推移です。配当権利日は、9月(中間配当)と3月(期末配当)です。

日本電産の年間配当金推移

2018年3月期:47.5円
2019年3月期:52.5円
2020年3月期:57.5円
2021年3月期:60円
2022年3月期:65円
2023年3月期:70円(予)

配当金は連続増配推移です。

配当性向は2022年3月期が27.7%、2023年3月期の予想が約67%です。

参考:配当情報・株主還元|日本電産株式会社

株主優待制度について

日本電産の株主優待は「オルゴール」などを実施しています、抽選なので注意が必要です。

保有株式数優待内容
100株以上
3月末
5千円相当のオルゴール(3年以上、抽選100名)
7万5千円~9万円相当オルフェウス(10年以上、抽選10名)
3月末無料入館リーフレット

長期保有かつ抽選であることや、内容を考えても人気優待ではないです。

参考:株主優待|日本電産株式会社

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日本電産の事業・決算内容と今後について

日本電産の事業・決算内容の確認と今後について考えてみます。

日本電産(6594)とは

日本電産株式会社(にほんでんさん、英: Nidec Corporation)は、日本の電機メーカー。

精密小型モーターの開発・製造において世界一のシェアを維持・継続しており、世界シェアは約11%である。2023年4月に社名をニデック(NIDEC)に変更予定

日本電産 – Wikipediaより抜粋

ハードディスクドライブ(HDD)などの精密小型モーター、自動車や家庭用電気機器などの中型モーターに強みがあります。M&A(買収)を積極的に行い、主に技術力はあるが経営悪化した会社を買収しています。

決算内容を時系列に確認

2022年3月期の連結税引前利益は1,711億円と発表、2023年3月期の同利益は2,060億円見込み、年間配当は70円予定としています。(2022年4月21日の決算発表にて)

2023年3月期1Q決算

2023年3月期1Q(4-6月)の連結税引前利益は569億円と発表、前年同期比30.3%増となりました。(2022年7月20日の決算発表にて)

2023年3月期2Q決算

2023年3月期2Q累計(4-9月)の連結税引前利益は866億円と発表、前年同期比35.9%増となりました。(2022年10月24日の決算発表にて)

2023年3月期3Q決算

2023年3月期3Q累計(4-12月)の連結税引前利益は1,419億円と発表、また通期の同利益を2,060億円予想から1,200億円予想に下方修正しています。(2023年1月24日の決算発表にて)

今後について

積極的なM&Aを行い企業規模を拡大しており、今後も行っていく方針としています。

リスクについて

企業の成長戦略の一つとしてM&Aは有効な手段で、実際にこれまで高い成果を上げています。しかし、今後も同じように成果が出る保証はありません。

また、2023年3月期は過去最高益を更新する見通しから、大きく下方修正を行い減益見通しとしています。

株価の動き

株価は2022年以降厳しい推移ですが、株価と言うのはどの銘柄も良くも悪くも過剰に反応することが多いです。2020年が大きく反応しすぎたと考えると、元に戻ったという見方もでき、その判断は非常に難しいです。

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