「餃子の王将」を展開する王将フードサービス(9936)。今後の株価・配当はどうなるのか、業績推移・株価チャートを分析してみました。また、株主優待制度も確認していきます。
- 外食優待銘柄と考えると目立った割高さは無し
- 業績は想定以上の回復見通し
- やや過熱気味に推移していた株価に落ち着き感
王将フードの株価情報と事業内容について
王将フードサービスの株価情報と事業内容を見ていきます。
株価指標
株価:5,970円
予想PER:14.37倍
PBR:1.94倍
時価総額:1,390億円
2022年2月2日終値時点のデータです。
最新の株価参考サイト:(株)王将フードサービス【9936】:Yahoo!ファイナンス
PBRはやや割高ですが、外食優待銘柄と考えると目立った割高さは無いです。
王将フードサービス(9936)とは
株式会社王将フードサービス(おうしょうフードサービス、英: Ohsho Food Service Corporation)は、中華料理チェーン店の餃子の王将を経営する会社である。
王将フードサービス – Wikipediaより
「餃子の王将」は直営店が中心ですが、のれん分けでFC店もあります。
店舗数は700店舗を超え、海外進出もしています。主要株主はアサヒビールなどです。
王将フードの業績推移と株価推移について
王将フードサービスの業績推移と株価推移を見ていきます。
売上高と経常利益の推移

2017年3月期・2018年3月期はやや利益が落ちましたが、2019年3月期に復活し2020年3月期も好調でした。
2021年3月期は減益となりましたが、外食産業全体が厳しいと考えると、ある程度で耐えたという見方も出来ます。
2022年3月期は時短協力金の計上などもあり、経常利益は大きく伸びる見通しとしています。
株価の推移
下記は王将フードサービス5年分の週足株価チャートです。

株価は2018年末頃から下落、やや過熱気味に上昇していたので調整的に下落したという見方もできます。
2021年以降で見るとやや狭めのレンジで推移しています。
王将フードの配当情報と株主優待について
王将フードサービスの配当情報と株主優待制度を見ていきます。
配当情報
2022年3月期の予定年間配当:100円
予想年間配当利回り:1.68%
配当金の推移
下記は王将フードサービスの配当金推移です。
配当権利日は、9月(中間配当)と3月(期末配当)です。

2017年3月期:120円
2018年3月期:120円
2019年3月期:120円
2020年3月期:120円
2021年3月期:100円
2022年3月期:100円(予)
2021年3月期は減配、2022年3月期は据え置き予定です。
配当性向は2020年3月期が42.4%、2021年3月が43.8%、2022年3月期の予想は約24%です。
配当方針の確認
配当方針は「配当性向の水準は50%を目標」としています。
配当方針と予想配当性向だけで考えると配当に修正が入る可能性も想定されます。
株主優待制度について
王将フードサービスの株主優待は「お食事券」、「5%割引になるご優待カード」です。
食事券は3月と9月の年2回、優待カードは3月が権利月です。
保有株式数 | 優待内容 |
---|---|
100株以上 200株未満 | 2,000円分 (500円券×4枚) |
200株以上 500株未満 | 3,000円分 (500円券×6枚) |
500株以上 1,000株未満 | 6,000円分 (500円券×12枚) |
1,000株以上 | 12,000円分 (500円券×24枚) |
100株以上 (3月末のみ) | 「優待カード」 (会計時提示で5%割引) |
100株保有で年間4,000円相当なので優待利回りは約0.7%です。
王将フードの決算内容と今後について
王将フードサービスの決算内容確認と今後について考えてみます。
決算内容を確認
2022年1月31日に決算発表。
2022年3月期3Q累計(4-12月)の連結営業利益は50億円(前年同期比8.6%増)、連結経常利益は100億円(前年同期比100.6%増)と発表。
連結経常利益は通期計画の114億円に対する進捗率が87.5%となりました。
今後について
2021年3月期は減収・減益でしたが、テイクアウトが好調で他の外食銘柄と比べると耐えている印象はあります。
2022年3月期は時短協力金の計上もあり大きく業績上方修正をしています。
業績について
テイクアウト・デリバリーを拡張した効果もあり売上・営業利益は前年同期と比較すると好調で回復していますが、まだ不透明感はあります。
2023年3月期はどうなるか、外食産業全体に当てはまりますが、現状では見えにくいです。
長期的なリスク要因
この先の人件費上昇、コスト増をどこまで圧縮できるかという問題があります。他にも自然災害・食の安全に関するリスクもあります。