ベビー・子供用品専門店を展開する西松屋チェーン(7545)。株価は業績回復により大きく上昇していましたが、はたして今後の株価と配当はどうなるのか。業績推移・株価チャートを分析してみました。また、株主優待についても確認していきます。
- 株価指標に割高感は無し、配当利回りはやや低め
- 減益で推移していたが2021年2月期は大きく増益見通し
- 短期的には明るいが長期では不安材料もある
西松屋チェーンの株価情報
はじめに西松屋チェーンの株価指標と事業内容を確認していきます。
株価指標と配当利回り
株価:1,457円
予定年間配当:22円
年間配当利回り:1.51%
予想PER:12.5倍
PBR:1.36倍
2020年12月25日終値時点のデータ
株価指標に割高感はないです。年間の配当利回りは平均より低めです。
西松屋チェーン(7545)とは
西松屋(にしまつや)は、株式会社 西松屋チェーン(英: Nishimatsuya Chain Co., Ltd.)が運営する乳幼児用品、小児用雑貨専門店である。
1990年代に入ってから現在のように急成長を遂げ、1996年2月期より23期連続の増収を果たしている。
西松屋 – Wikipediaより一部抜粋
無理な繁盛店舗を目指さない「ガラガラ経営」を方針としています。従業員の数を減らし、接客もほとんど行わず、店舗が混雑し始めると近隣に新規出店をおこないます。
西松屋チェーンの業績推移と株価チャート
次に西松屋チェーンの業績推移と株価チャートを確認していきます。
売上高と経常利益の推移

ここ数年の利益は下方修正・減益が続いていましたが2021年2月期は上方修正を何度も行い、大きく増益見通しです。
株価チャートの推移
下記は西松屋チェーン5年分の週足株価チャート推移です。

2017年から減益により株価が下落推移していました。しかし、2020年4月頃から業績好調見通しから大きく株価を伸ばしました。2020年12月に業績上方修正が発表されると材料出尽くし感などから上昇が落ち着いています。
西松屋チェーンの配当推移と株主優待制度
次に西松屋チェーンの配当金の推移と株主優待制度を確認していきます。
配当金の推移
下記は西松屋チェーンの配当金の推移です。年2回、中間配当(8月)と期末配当(2月)を実施しています。

2016年2月期:19円
2017年2月期:21円
2018年2月期:21円
2019年2月期:21円
2020年2月期:21円
2021年2月期:22円(予)
配当金はしばらく年間21円で推移していましたが、2021年2月期は増額修正を行い1円の増配予定です。配当性向は2020年2月期が121%とかなり高くなりましたが、2021年2月期の予想配当性向は約18%です。
株主優待制度について
西松屋チェーンの株主優待は「買い物カード」です。権利日は2月と8月の年2回です。
保有株式数 | 優待内容 |
---|---|
100株以上 | 1,000円相当/回 |
500株以上 | 3,000円相当/回 |
1,000株以上 | 5,000円相当/回 |
長期保有の場合、2月の優待に金額が追加されます。100株保有で年間2,000円相当なので優待利回りに換算すると約1.4%です。
参考:株主情報|西松屋
西松屋チェーンの決算内容と今後について
最後に西松屋チェーンの決算内容の確認と今後について考えていきます。
決算内容の確認
2020年12月21日の決算にて2021年2月期3Q累計(3-11月)の経常利益は110億円と発表、前年同期比345%増、通期計画の110億円に対する進捗率が100.7%となりました。
今後について
店内の高い天井、広いスペース。プライベートブランドで低価格、店員を極力少なくした接客をあまり行わないスタイルなどが功を奏し、短期的な業績はかなり好調です。
これまでやや厳しい利益推移でしたが、2021年2月期の当初の経常利益は50億円予想から110億円予想に上方修正し大きく伸びる予定です。短期的な明るい材料は多いですが、日本国内は少子高齢化が進み、商品を必要とする層が今後減少し続けるのは確実です。