ベビー・子供用品専門店を展開する西松屋チェーン(7545)。今後の株価と配当はどうなるのか、業績推移・株価チャートを分析してみました。また、株主優待も確認していきます。
- 目立った割高感・割安感は無し
- 2021年2月期に大きく増益、好調な業績推移
- 短期・長期ともにやや不安材料もある
西松屋チェーンの株価情報と事業内容について
西松屋チェーンの株価情報と事業内容を見ていきます。
株価指標
株価:1,578円
予想PER:10.55倍
PBR:1.33倍
時価総額:1,098億円
2022年3月31日終値時点のデータです。
最新の株価参考サイト:(株)西松屋チェーン【7545】:Yahoo!ファイナンス
目立った割安感・割高感は無いです。
西松屋チェーン(7545)とは
西松屋(にしまつや)は、株式会社 西松屋チェーン(英: Nishimatsuya Chain Co., Ltd.)が運営する乳幼児用品、小児用雑貨専門店である。
1990年代に入ってから現在のように急成長を遂げ、1996年2月期より23期連続の増収を果たしている。
西松屋 – Wikipediaより一部抜粋
西松屋は無理な繁盛店舗を目指さない「ガラガラ経営」を方針としています。
従業員の数を減らし、接客をほとんど行わず、店舗が混雑すると近隣に新規出店を行うスタンスを取っています。
西松屋チェーンの業績推移と株価推移について
西松屋チェーンの業績推移と株価推移を見ていきます。
売上高と営業利益・経常利益の推移

2017年2月期-2020年2月期は下方修正・減益が続いていました。しかし、2021年2月期は上方修正を何度も行い、大きく増益、2022年2月期も好調となりました。
2023年2月期も伸びる予想で、過去最高益を更新する見通しとしています。
株価の推移
下記は西松屋チェーン5年分の週足株価チャートです。

減益により株価が下落していましたが、2020年4月頃から業績好調見通しで大きく上昇。
2021年以降は月次売上が好調で上昇、材料出尽くし感・警戒感で下落するという動きです。
西松屋チェーンの配当情報と株主優待制度について
西松屋チェーンの配当情報と株主優待制度を見ていきます。
配当情報
2023年2月期の予定年間配当:25円
予想年間配当利回り:1.58%
配当金の推移
下記は西松屋チェーンの配当金推移です。
配当権利日は、8月(中間配当)と2月(期末配当)です。

2018年2月期:21円
2019年2月期:21円
2020年2月期:21円
2021年2月期:23円
2022年2月期:25円
2023年2月期:25円(予)
配当金は年間21円で推移していましたが、増配しています。
配当性向は2022年2月期が18%、2023年2月期の予想は約17%です。
株主優待制度について
西松屋チェーンの株主優待は「買い物カード」です。
優待権利月は2月と8月の年2回です。
保有株式数 | 優待内容 |
---|---|
100株以上 | 1,000円相当/回 |
500株以上 | 3,000円相当/回 |
1,000株以上 | 5,000円相当/回 |
長期保有の場合、2月優待に金額が追加されます。
100株保有で年間2,000円相当なので優待利回りは約1.3%です。
参考:株主情報|西松屋
西松屋チェーンの決算内容と今後について
西松屋チェーンの決算内容確認と今後について考えていきます。
決算内容の確認
2022年3月30日に決算発表。
2022年2月期の経常利益128億円と発表。
2023年2月期の同利益は140億円見込み、年間配当は25円予定としています。
今後について
店内の高い天井、広いスペース、プライベートブランドで低価格、接客をあまり行わないスタイルなどが功を奏し、2021年2月期の経常利益は当初50億円予想でしたが123億円で大きく増益で着地。
2022年2月期は想定以上とはいきませんでしたが好調を維持、2023年2月期も増益見通しとしています。
厳しさも
好調な業績もあり株価が上昇する場面もありますが、割安感は無く、エネルギーなどのコスト上昇・インターネット販売を含んだ競争の激化が想定されます。
また、長期的に考えた場合、日本国内は少子高齢化が進み、商品を必要とする層が減少すると考えられます。