ジーンズを中心にカジュアル衣料チェーン店を展開するライトオン(7445)。今後の株価と配当がどうなるのか、業績推移・株価チャート・配当推移を分析してみました。また、株主優待制度も確認していきます。
- 株価は緩やかに上昇も下落気配
- 配当は無配継続予定
- 不採算店舗の整理を進める
ライトオンの株価情報と業績推移
ライトオンの株価情報と業績推移を見ていきます。
株価指標
株価:583円
予想PER:172.49倍
PBR:1.15倍
予想EPS:3.38円
時価総額:173億円
2023年1月12日終値時点のデータ。
最新の株価参考:(株)ライトオン【7445】:Yahoo!ファイナンス
PERはかなり割高です。
売上高と利益の推移
下記はライトオンの売上高・営業利益・経常利益・最終利益の推移です。

2019年8月期、2020年8月期は大きく赤字、その後も最終赤字が続いておりかなり厳しいです。
2023年8月期は回復を見込んでいますが、ここ数年は業績見通しを下方修正することが多く不透明感があります。
参考:業績推移|ライトオン
株価の推移
下記はライトオン5年分の週足株価チャートです。

株価は2018年中旬から大きく下落していましたが、2020年4月頃から緩やかに上昇。その後はレンジで推移していましたが、2022年8月以降で見ると再び下落する気配も出ています。
ライトオンの配当情報と株主優待
ライトオンの配当情報と株主優待制度を見ていきます。
配当情報
2023年8月期の予定年間配当:0円
予想年間配当利回り:—
配当金の推移
下記はライトオンの配当金推移です。

2018年8月期:20円
2019年8月期:10円
2020年8月期:0円
2021年8月期:0円
2022年8月期:0円
2023年8月期:0円(予)
配当金は無配が続いており、2023年8月期も無配継続予定としています。
これまでは、赤字の中でも配当を実施し、配当性向が100%を超えることもありましたが、2020年8月期に無配転落となりました。
株主優待制度について
ライトオンの株主優待はオンラインショップ以外の全店舗で利用できる「優待券」です。優待権利月は8月です。
保有株式数 | 優待内容 |
---|---|
100株以上 | 3,000円相当 (1,000円券3枚) |
500株以上 | 5,000円相当 (1,000円券5枚) |
1,000株以上 | 7,000円相当 (1,000円券7枚) |
優待利回り
100株保有で年間3,000円相当とした場合、優待利回りは約5.1%と高いです。
ライトオンの事業・決算内容と今後について
ライトオンの事業・決算内容の確認と今後について考えてみます。
ライトオン(7445)とは
株式会社ライトオン(英: Right-on Co., Ltd.)は、ジーンズを中心に販売する衣料品チェーン店を運営する日本の会社である。
「Right-on」(ライトオン)の他に、「Right-on ex」(ライトオンイーエックス)・「FLASH REPORT」(フラッシュリポート)・「BACK NUMBER」(バックナンバー)・「CHIME」(チャイム)・「BACK NUMBER KIDS」(バックナンバー キッズ)「Naughty Dog」(ノーティードッグ)の7業態を手掛ける。
ライトオン – Wikipediaより抜粋
ジーンズカジュアルチェーン大手で、アウトドアテイストのプライベートブランドを積極展開し、不採算店舗の整理を進め業績復活を目指しています。
決算内容を時系列に確認
2022年8月期の経常利益は700万円と発表。2023年8月期の同利益は5億円見通し、配当は無配継続予定としています。(2022年10月11日の決算発表にて)
2023年8月期1Q決算
2023年8月期1Q(9-11月)の経常利益は8,900万円と発表しています。(2023年1月10日の決算発表にて)
今後について
「低価格ジーンズ量販店」から「高価値ジーンズセレクトショップ」への転換を図っていましたが、上手く進まず、商品・価格の見直しを改めて進めています。
今後はプライベートブランド強化、デジタルシフトの加速を進めるとしています。
復活可能性もあるが厳しさも
不採算店舗の撤退が進み、営業黒字となり最悪期は抜けたとの見方もあります。「しばらくは厳しいが将来復活するだろう」と考えるならば安い株価で推移しています。
不透明感あり
2021年8月期は期初に経常利益6億円見通しとしていました。しかし、時短営業の影響もあり大きく下振れて着地。2022年8月期も期初の見通しから下方修正を行っており不透明感は強いです。