JT(日本たばこ産業)の配当が高い利回り・株価は大きく上昇推移から急落【2914】

配当利回りの高い銘柄として取り上げられることが多いJT(日本たばこ産業)(2914)。配当状況に加え、株価指標と業績推移、株価チャートを確認していきます。JTは2022年12月に株主優待を廃止しています。

日本たばこ産業のPOINT
  • 高い配当利回りだが配当性向も高い
  • 株価は大きく上昇推移から急落
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株価情報と株主優待

株価情報と配当状況・株主優待制度を確認していきます。

株価の指標(2024年8月6日終値時点)

株価:3,768円
予想PER:14.08倍
PBR:1.51倍
予想EPS:267.54円
時価総額:7兆5,360億円

最新の株価参考:JT【2914】:Yahoo!ファイナンス

株主優待について(廃止)

株主優待制度は「自社グループの商品詰め合わせ」を実施していましたが、2022年12月を最後に廃止しています。

所有株式数優待品
100株以上 200株未満
1年以上継続保有
商品詰め合わせ
(2,500円相当)
200株以上 1,000株未満 
1年以上継続保有
商品詰め合わせ
(4,500円相当)
1,000株以上 2,000株未満
1年以上継続保有
商品詰め合わせ
(7,000円相当)
2,000株以上
1年以上継続保有
商品詰め合わせ
(13,500円相当)

廃止理由は「公平な利益還元のあり方という観点から、配当等による利益還元に集約」としています。

参考:株主優待|JTウェブサイト

配当金の情報

2024年12月期の予定年間配当:194円
予想年間配当利回り:5.15%

配当金の推移について

下記は配当金の推移です。配当権利日は6月(中間配当)と12月(期末配当)です。

配当は10年以上減配していませんでしたが、2021年12月期に減配。2022年12月期に大きく増配しています。

配当性向は2023年12月期が71.4%、2024年12月期の予想が約73%です。

配当方針の確認

経営計画2023にて配当方針を「配当性向75%を目安」としています。高い配当性向を目安としています。

参考:配当|JTウェブサイト

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業績推移と株価推移

業績推移と株価推移を確認していきます。

業績の推移

下記は売上高・営業利益・経常利益・最終利益の推移です。

主力のタバコ事業は日本国内で販売数が減少する中、海外たばこ事業をM&Aで取得し売り上げを伸ばしています。

やや厳しい利益推移でしたが、2022年12月期は大きく増益に。2024年12月期は減益見通しとしています。

参考:業績・財務ハイライト|JTウェブサイト

株価のチャート

下記は5年分の週足株価チャートです。

株価は2020年4月からはレンジ推移に。2022年11月に業績上方修正・配当増額修正の発表などもあり大きく上昇。

2023年以降は大きく上昇推移していましたが、2024年8月に大きく下落しています。

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事業内容と財務状況

事業内容と財務状況を確認していきます。

JT(日本たばこ産業)(2914)の概要

日本たばこ産業株式会社(にほんたばこさんぎょう、英語: JAPAN TOBACCO INC.、略称: JT)は、日本の食料品製造会社。

たばこをはじめとし、医薬品、加工食品などを製造している。日本たばこ産業株式会社法(JT法)に基づき設立した特殊会社。M&Aなどにより、たばこ事業を世界展開しており、売上の6割は海外事業であり、タバコ関連企業では世界第3位の規模となっている。

日本たばこ産業 – Wikipediaより抜粋

「タバコ事業」以外にも「医療事業」、「加工食品事業」も展開しています。海外たばこ事業をM&Aで拡大し、海外売上比率が高いです。

3か月決算の実績

下記は3か月決算の連結営業利益の推移を前年と比較したものです。

2024年12月期の連結営業利益は6,600億円予想としています。

キャッシュフロー

下記はキャッシュ・フロー推移です。

比較的安定した営業CFの推移です。

配当・優待について

株主優待制度を廃止して配当重視としています。高い配当性向が目安というのもあり、高い配当利回りです。

筆頭株主は財務大臣です。以前は発行済み株式の50%近く保有していましたが、現在は33%保有しています(法律でJT株の3分の1以上を政府が保有する事になっています)。

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