世界有数の電機メーカー日立製作所(6501)。
今後の株価と配当はどうなるのか、株価指標と業績推移、株価チャートと配当推移を確認してみました。
- 目立った割高感・割安感なし
- 配当は増配推移、今後も増配期待あり
- 高い成長期待も、不安材料もある
HITACHIの株価情報と業績推移
日立製作所の株価情報と業績推移・株価チャートを確認していきます。
株価の指標
株価:9,381円
予想PER:17.57倍
PBR:1.67倍
予想EPS:534.04円
時価総額:8兆8,016億円
2023年8月2日終値時点のデータ
最新の株価参考:(株)日立製作所【6501】:Yahoo!ファイナンス
目立った割高感・割安感は無いです。
業績の推移
下記は日立製作所の売上高・営業利益・経常利益・最終利益の推移です。

2020年3月期の経常利益は大幅下方修正を行い1,800億円で着地。
2021年3月期の経常利益は大きく回復し、過去最高益を更新しました。
2024年3月期は減収・減益見通しとしています。
参考:業績・財務情報|日立
株価のチャート
下記は日立製作所5年分の週足株価チャートです。

株価は2021年から大きく上昇、2000年前後のITバブルよりも高値を付けています。
2023年以降で見ても大きく上昇しています。
HITACHIの配当情報と株主優待
日立製作所の配当情報と株主優待制度を確認していきます。
配当金の情報
2024年3月期の予定年間配当:未定
予想年間配当利回り:—
配当金の推移について
下記は日立製作所の配当金推移です。配当権利日は9月(中間配当)と3月(期末配当)です。

2019年3月期:90円
2020年3月期:95円
2021年3月期:105円
2022年3月期:125円
2023年3月期:145円
2024年3月期:未定
配当は連続増配で推移しています。2024年3月期は未定としています。
配当性向は2022年3月期が20.7%、2023年3月期が21%です。
参考:株主還元・配当金|日立
株主優待について
株主優待制度は実施していないです。
HITACHIの事業内容と今後について
日立製作所の事業内容と財務情報の確認と今後について考えてみます。
日立製作所(6501)の概要
株式会社日立製作所(ひたちせいさくしょ、英: Hitachi, Ltd.)は、日本の電機メーカーであり、日立グループの中核企業。
IT、エネルギー、インダストリー、モビリティ、ライフ、オートモティブシステム、その他の部門で構成されている。
全世界に製造・販売拠点を広げる多国籍企業である。
日立製作所 – Wikipediaより一部抜粋
日立製作所は国内だけでなく、海外(アジア・北米・欧州)にも事業を展開しています。
ここ数年は徐々に海外比率が高くなり、今後も海外比率が上昇すると考えられます。
3カ月決算の実績
下記は日立製作所の連結税引前利益の推移と前期との比較です。

2024年3月期の連結税引前利益は7,050億円見込みとしています。
キャッシュフロー
下記は日立製作所のキャッシュ・フローの推移です。

日立製作所の今後について
国内外に多様な事業を展開しているため、日本だけでなくアジア、アメリカ、ヨーロッパなど各国の経済状況に大きく業績が左右されます。
伸びしろ
業務の効率化が進んだことで収益性が改善しているのに加え、IoTプラットフォームのLumada事業(ルマーダ)が成長しています。
また、株価は過去と比較するとかなり高いですが目立った割高感は無いです。
リスク要因
為替損失や各国の状況、価格競争や原材料価格の変動、投資にかかわる損失など多くのリスクも抱えています。
また、DX関連は需要が大きいため多くの企業が参入しており、投資コストや高い技術力などが必要となります。