山崎製パン傘下の不二家(2211)。今後の株価と配当はどうなるのか、業績推移・株価チャート・配当推移を分析してみました。比較的人気の株主優待を実施しています。
- 目立った割安感、割高感なし
- 増益推移、株価は上昇レンジ
- 比較的人気の優待、利回りは高くはない
不二家の株価情報と業績推移
不二家の株価情報と業績推移を見ていきます。
株価指標
株価:2,380円
予想PER:18.04倍
PBR:1.12倍
予想EPS:131.91円
時価総額:614億円
2023年3月14日終値時点のデータ。
最新の株価参考:(株)不二家【2211】:Yahoo!ファイナンス
指標に目立った割高感、割安感はないです。
業績の推移
下記は不二家の売上高・営業利益・経常利益・最終利益の推移です。

2021年12月期は上方修正を行い大きく増益で着地。2022年12月期も増益となり、2023年12月期も増益見通しで比較的好調な業績推移です。
株価の推移
下記は不二家5年分の週足株価チャートです。

株価は2020年3月に大きく下落しましたが、直ぐに元の株価水準まで戻しています。2021年以降で見ると上昇気味のレンジで推移しています。
不二家の配当推移と株主優待
不二家の配当金推移と株主優待制度を見ていきます。
配当情報
2023年12月期の予定年間配当:30円
予想年間配当利回り:1.26%
配当金の推移
下記は不二家の配当金推移です。期末(12月)の一括配当を実施しています。

2021年12月期は普通配当25円、創立111年の記念配当が5円です。
配当性向は2022年12月期が22.9%、2023年12月期の予想が約23%です。
株主優待について
株主優待制度は「自社店舗で利用できる優待券」、優待権利月は12月です。
所有株式数 | ご優待内容 |
---|---|
100株から499株まで | 500円券×6枚(3,000円分) |
500株から999株まで | 500円券×8枚(4,000円分) |
1,000株以上 | 500円券×12枚(6,000円分) |
優待利回り
100株保有で年間3,000円相当とした場合、優待利回りは約1.3%です。
不二家の事業・決算内容と今後について
不二家の事業・決算内容の確認と今後について考えてみます。
不二家(2211)とは
株式会社不二家(ふじや、英称 Fujiya Co.,Ltd.)は、ケーキなど洋菓子を中心に菓子類の製造販売を主とする老舗の食品メーカー。
洋菓子店のほかレストランをフランチャイズ展開している。1910年創業。2008年より山崎製パンの子会社となっている。
不二家 – Wikipediaより抜粋
事業は「洋菓子事業(洋菓子・レストラン)」、「製菓事業(菓子・飲料)」などを行っています。「製菓事業」が売上の多くを占めています。
決算内容を確認
2022年12月期の連結経常利益は55.4億円と発表。2023年12月期の同利益は58億円見込み、年間配当は30円予定としています。(2023年2月13日の決算発表にて)
今後について
レストラン事業は時短営業や自粛要請などの影響で売上が落ち込み、やや厳しめではあるものの、事業に占める割合としては小さいです。
製菓事業は巣ごもり需要に加え、「カントリーマアム チョコまみれ」などのヒットもあり順調に伸びています。
ヒット商品が業績に影響
ニュースやブームがあると大きく売り上げが左右される銘柄の一つです。「カントリーマアム チョコまみれ」だけでなく、中国子会社でポップキャンディの販売好調など、大ヒットが生まれれば業績に大きく影響します。
リスク要因
リスク要因としては、全ての食品メーカーが抱えている原材料費・輸送費・人件費などのさまざまなコストの問題があります。
また、ヒット商品は簡単に生み出せるものでは無いですし、想定以上のヒットは生産調整や一時的なブームで終わることもあります。