傘下にプロ野球の横浜DeNAベイスターズを保有する株式会社ディー・エヌ・エー(2432)。今後の株価・配当はどうなるのか、業績推移・株価チャート・配当推移を分析してみました。
- 配当金は下限を設定し業績連動
- 株価はレンジで推移
- 良くも悪くも不透明感がある
DeNAの株価情報と業績推移
ディー・エヌ・エーの株価情報と業績推移を見ていきます。
株価指標
株価:1,780円
予想PER:—
PBR:0.87倍
予想EPS:—
時価総額:2,318億円
2022年12月8日終値時点のデータ。
最新の株価参考:(株)ディー・エヌ・エー【2432】:Yahoo!ファイナンス
PBRはやや割安感があります。
売上高と利益の推移
下記はディー・エヌ・エーの売上高・営業利益・経常利益・最終利益の推移です。

2020年3月期は大きく赤字で厳しかったですが、2021年3月期に回復。
2023年3月期の業績見通しは非開示ですが「増収、営業増益(一時損益を除く)を目指す」としています。
株価の推移
下記はDeNA5年分の週足株価チャートです。

株価は長期で下落していましたが、2020年8月に急上昇。
その後も上昇していましたが、2021年7月に下落した後はレンジで推移しています。
DeNAの配当情報と株主優待
ディー・エヌ・エーの配当情報と株主優待制度を見ていきます。
配当金の推移
下記はDeNAの配当金推移です。年1回、期末配当(3月)を実施しています。

2023年3月期の配当は未定としています。
配当性向は2021年3月期は15.4%、2022年3月期は15.2%です。
配当方針の確認
配当方針は「連結配当性向15%あるいは当社普通株式1株当たり年間配当額20円のいずれか高い方を下限とし、また、将来的には連結配当性向30%を目指し、継続的な配当を実施する」としています。
株主優待制度について
DeNAの株主優待は9月が権利月です。
2023年3月期の優待内容は「横浜DeNAベイスターズ」プロ野球公式戦観戦優待チケット(抽選)、「川崎ブレイブサンダース」プロバスケットボール観戦チケットとしています。
DeNAの事業・決算内容と今後について
ディー・エヌ・エーの事業・決算内容の確認と今後について考えてみます。
DeNA(2432)とは
株式会社ディー・エヌ・エー(英語: DeNA Co., Ltd.、以下DeNA)は、日本のインターネット関連企業。スマートフォン用ゲームの開発・配信を主業としつつ、SNS運営や電子商取引サービスなどを行う。
また、傘下にプロ野球の横浜DeNAベイスターズ、プロバスケットボールの川崎ブレイブサンダースを保有する。
ディー・エヌ・エー – Wikipediaより抜粋
事業として「AI」、「ゲーム」、「ヘルスケア」、「スポーツ」など多角的に展開しています。収益の柱はゲーム事業の課金です。
決算内容を時系列に確認
2022年3月期の連結税引前利益は294億円と発表。2023年3月期の業績見通しは非開示、年間配当は未定としています。(2022年5月10日の決算発表にて)
2023年3月期1Q決算
2023年3月期1Q(4-6月)の連結税引前利益は106億円と発表、前年同期比39.3%減となりました。(2022年8月10日の決算発表にて)
2023年3月期2Q決算
2023年3月期2Q累計(4-9月)の連結税引前利益は163億円と発表、前年同期比41.3%減となりました。(2022年11月8日の決算発表にて)
今後について
ゲームSNSからスマホアプリに転換し、任天堂と業務・資本提携。2022年3月期はゲーム事業がやや厳しくなりましたがスポーツ事業が回復。
ライブストリーミング事業は売上を伸ばしていますが、投資費用が増加しています。
ゲーム事業について
ゲームは想定以上にヒットすれば業績が大きく伸びる可能性があります。しかし、開発費・広告費などのコストも当然あり、想定より厳しくなる可能性もあります。
どのメーカーにも当てはまりますが、既存タイトルだけでは厳しくなるため、定期的に新タイトルをリリースする難しさがあります。