腕時計・電子辞書で高シェアのカシオ計算機(6952)、安定した配当推移で高利回りの期待がありますが、配当性向が高い推移です。株価指標と業績推移、株価チャートと配当推移を確認していきます。
株価情報と配当・優待
株価情報と配当状況・株主優待制度を確認していきます。
株価の指標(2024年8月2日終値時点)
株価:1,144円
予想PER:26.43倍
PBR:1.13倍
予想EPS:43.28円
時価総額:2,763億円
最新の株価参考:カシオ計算機(株)【6952】:Yahoo!ファイナンス
株主優待について
株主優待制度は実施していないです。
配当金の情報
2025年3月期の年間配当:未定
予想年間配当利回り:—
配当金の推移について
下記は配当金の推移です。配当権利日は9月(中間配当)と3月(期末配当)です。
年間配当は45円で据え置き推移しています、2025年3月期の年間配当は未定としています。
配当性向は2023年3月期が82.3%、2024年3月期が88.4%です。
株主還元方針の確認
株主還元方針は「安定配当の維持を基本、利益水準、財務状況、配当性向、将来の事業展開・業績見通しなどを総合的に勘案した上で決定」としています。
仮に年間45円とした場合の配当利回りは約3.9%です。
参考:株式情報|CASIO
業績推移と株価推移
業績推移と株価推移を確認していきます。
業績の推移
下記は売上高・営業利益・経常利益・最終利益の推移です。
2021年3月期は大きく減益となり、2022年3月期は回復しましたが想定より下振れしています。
2024年3月期は減益、2025年3月期は営業増益・経常減益見通しとしています。
株価のチャート
下記は5年分の週足株価チャートです。
株価は2020年3月に環境の悪化もあり大きく下落。その後は大きく上昇・下落。
2021年3月以降は想定より厳しめの業績や警戒感などから大きく下落推移、2022年5月以降はレンジで推移していますが、下落場面もあり厳しめの推移をしています。
事業内容と財務状況
事業内容と財務状況を確認していきます。
カシオ計算機(6952)の概要
カシオ計算機株式会社(カシオけいさんき、英: CASIO COMPUTER CO., LTD.)は電卓、電子辞書、電子楽器、時計などを扱う日本の電機メーカー。通称カシオ(CASIO)。
「カシオ計算機」の社名が象徴するように、創業時は機械式計算機などを生産、後に電子式卓上計算機(電卓)を発売する。
現在の主な事業分野は電卓、電子文具、時計などの個人向け情報機器や、システム機器、電子デバイスなどの製造と販売。近年は電波時計や電子辞書、TFT液晶などを主力商品として積極的に展開している。
カシオ計算機 – Wikipediaより抜粋
主要セグメントはウオッチ・クロックなどの「時計事業」、電子辞書、電卓などの「コンシューマ」事業です。
国内だけでなくアジア、北米、欧州にも広く展開しています。
3か月決算の実績
下記は3か月決算の連結経常利益の推移と前期との比較です。
2025年3月期の連結経常利益は150億円見通しとしています。
キャッシュフロー
下記はキャッシュ・フロー推移です。
営業CFは減少していましたが、2024年3月期は増えています。
配当について
配当は安定推移しており、2025年3月期も据え置きなら高い利回りです。しかし、配当性向は高い水準で推移しており、2025年3月期の業績見通しも厳しめです。
株価も下落後に厳しい推移をしています。