青山商事の株価下落。業績悪化で配当見送り。株価と配当はどうなるか株価下落の理由を分析【8219】

紳士服販売チェーンの「洋服の青山」を展開する青山商事(8219)、業績悪化により株価が大きく下落し配当を見送りました。はたして今後の株価・配当はどうなるのか。株価下落理由をはじめ、業績推移・株価チャート・配当推移を分析してみました。

青山商事の株価POINT
  • 業績悪化により2020年3月期の期末配当は見送り
  • 業績の見通しもかなり悪く、今後の不透明感は強い
  • 中期計画を取り下げ今後の配当はかなり厳しくなる
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青山商事の事業内容と株価指標

はじめに青山商事の事業内容と株価指標を確認していきます。

青山商事(8219)とは

青山商事株式会社(あおやましょうじ、英: AOYAMA TRADING Co., Ltd.)は、紳士服の製造と、紳士服販売チェーン「洋服の青山(ようふくのあおやま)」の展開を行う企業。

業界で唯一、47都道府県全てに店舗を展開しており、業界最大手である。東証第1部に上場している。ギネスブックより「スーツ販売着数世界一」の認定を受けている。

青山商事 – Wikipediaより抜粋

メインの事業は「ビジネスウェア事業」で全体売上の7割以上あります。

参考:グループ事業|青山商事

株価指標と配当利回り

下記は青山商事の2020年5月18日終値時点の株価指標と配当利回りです。

株価:800円
予定年間配当:未定
PER:—、PBR:0.20倍

PBRはあまり見ない水準の割安度です。2021年3月期は業績見通し非開示、配当も未定としています。

青山商事の配当推移と株主優待

次に青山商事の配当推移と株主優待制度を確認していきます。

配当金の推移について

下記は青山商事の配当金の推移です。通常は年2回、中間配当(9月)と期末配当(3月)を実施していますが、2020年3月期の期末配当は見送りました。

青山商事の年間配当金推移

2015年3月期:75円
2016年3月期:155円
2017年3月期:165円
2018年3月期:170円
2019年3月期:105円
2020年3月期:50円
2021年3月期:未定

青山商事の配当ですが、中期計画(2018年度~2020年度)の配当基本方針として「連結配当性向70%を目処に普通配当を1株当たり100円とし、配当性向を目処に計算した配当が100円を上回る場合は、その差を期末に特別配当を実施する」としていました。しかし、業績悪化により中期経営計画の取り下げ、2020年3月期の期末配当見送りとなりました。

参考:中期経営計画取り下げの背景|青山商事

株主優待について

青山商事の株主優待は「店舗で使える優待割引券」です。3月末と9月末が権利日です。

保有株式数優待内容
100株以上
1,000株未満
買物優待券(20%割引)3枚
1,000株以上
3,000株未満
買物優待券(20%割引) 4枚
3,000株以上買物優待券(20%割引) 5枚

以前は15%割引でしたが20%割引に変更しました。普段利用している人には便利ですが、優待のおかげで株価が上昇する可能性は低そうです。配当を見送る中で優待の割引率を上昇させているため無くなりにくい優待です。

参考:株主優待|青山商事

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青山商事の業績推移と株価チャート

次に青山商事の業績推移と株価チャートの推移を確認していきます。

売上高・経常利益の推移

下記は青山商事の売上高と経常利益の推移です。

2019年3月期の業績は猛暑、豪雨などの天候要因と災害による影響から厳しくなりました。2020年3月期は新型コロナウイルス感染症の影響があったとはいえ、それが無くてもかなり下落していたのが想定されます。

参考:財務・業績ハイライト|青山商事

株価チャートについて

下記は青山商事5年分の週足株価チャートです。

株価は2018年に入ってから大きく下落して推移しています。業績悪化、配当減額修正などの要因もありますが、今後更にスーツ離れが進み、業績が更に悪化する懸念から下落しています。2年間で株価は約5分の1になっています。

青山商事の決算内容と今後について

最後に青山商事の決算内容確認と今後について考えていきます。

決算内容を確認

2020年5月15日の決算にて2020年3月期の連結経常利益は15.3億円と発表、前期比で90%減と厳しい決算となりました。また、2021年3月期の業績見通しは非開示、年間配当は未定としています。

今後の見通しについて

月次売上速報は前年同期比でかなり厳しい数字です。中期計画にて「安定的な配当として100円」を方針としていたため、大きく株価が下落し配当利回りが上昇した時に保有した人もいます。しかし、期末配当を見送るという厳しい結果となりました。今後の配当もかなり厳しいのが想定されます。

また、2020年3月期は新型コロナウイルス感染症の影響がなくても業績悪化見通しでした。スーツ離れが進んでいることもあり、青山商事に限らず他の紳士服専門店もかなり苦戦しています。しかし、株価というのはいつも過剰に反応するものです。今の株価は業績悪化だけでなく今後の配当に期待できない悪材料(2021年3月期は無配となる可能性)も織り込んだ価格と考えることもできます。短期的な業績悪化は避けられませんが、将来、回復すればしっかり配当に還元する企業なのでお得な株価、高い利回りになる可能性も秘めています。

参考:月次データ|青山商事

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