イオンの株価が上昇推移!業績回復・ラウンジ再開も不透明感あり【8267】

大手流通企業のイオン(8267)。

今後の株価と配当はどうなるのか、株価指標と業績推移、株価チャートと配当推移を確認してみました。また、株主優待制度についても確認していきます。

イオンの株価POINT
  • 割高感強め、配当利回りは低め
  • 30年減配していないが、高い配当性向で推移
  • イオンラウンジ再開、株主も利用できる
スポンサーリンク

イオンの株価情報と業績推移

イオンの株価情報と業績推移・株価チャートを確認していきます。

株価の指標

株価:3,040円
予想PER:103.97倍
PBR:2.59倍
予想EPS:29.24円
時価総額:2兆6,507億円

2023年7月27日終値時点のデータ
最新の株価参考:イオン(株)【8267】:Yahoo!ファイナンス

PERは割高感が強いです。

業績の推移

下記はイオンの売上高・営業利益・経常利益・最終利益の推移です。

2021年2月期は最終赤字となりましたが、経常利益は想定より悪化しませんでした。

2022年2月期、2023年2月期は回復。

2024年2月期は増収・増益見通しとしています。

参考:業績ハイライト(通期)|イオン株式会社

株価のチャート

下記はイオン5年分の週足株価チャートです。

2020年4月以降は大きく株価が上昇し、2021年2月に過去最高値をつけました。

その後は下落し厳しい推移でしたが、2022年7月に好調な決算発表で上昇。

2023年4月以降も上昇しています。

スポンサーリンク

イオンの配当情報と株主優待

イオンの配当情報と株主優待制度を確認していきます。

配当金の情報

2024年2月期の予定年間配当:36円
予想年間配当利回り:1.18%

配当金の推移について

下記はイオンの配当金推移です。配当権利日は8月(中間配当)と2月(期末配当)です。

イオンの年間配当金推移

2019年2月期:34円
2020年2月期:36円
2021年2月期:36円
2022年2月期:36円
2023年2月期:36円
2024年2月期:36円(予)

配当は据え置きで推移、イオンは30年減配していません。

配当性向は2023年2月期が143.4%、2024年2月期の予想が約120%です。

利益配分方針の確認

中長期的な基本方針として配当は「前年以上を維持しつつ、連結配当性向30%を目標」としています。

安定配当を重視し30年減配していないですが、かなり高い配当性向が続いています。

参考:配当状況|イオン株式会社

株主優待について

株主優待制度は「株主優待カード(イオンオーナーズカード)」、優待権利月は2月と8月です。

保有株式数優待内容
100株以上3%キャッシュバック
500株以上4%キャッシュバック
1,000株以上5%キャッシュバック
3,000株以上7%キャッシュバック

半期100万円までのお買上金額に対し、保有株に応じた返金率でキャッシュバックがあります。

さらに、3年以上継続保有するとイオンギフトカードが追加です。また、株主優待カードにはキャッシュバック以外の特典もあります。

参考:株主優待制度|イオン株式会社

株主優待のイオンラウンジについて

イオンの「株主優待カード(オーナーズカード)」は、キャッシュバックに加えてカードを保有していると「イオンラウンジ」を利用することができます。

イオンラウンジは密閉された空間であるため、しばらく閉鎖していましたが、2023年6月以降順次再開しています。

利用方法は以前と異なりますが、現状では株主も引き続き使えるようです。

参考:イオンラウンジの再開について|イオン

スポンサーリンク

イオンの事業内容と今後について

イオンの事業内容と財務情報の確認と今後について考えてみます。

イオン(8267)の概要

イオン株式会社(英: AEON CO., LTD.)は、日本国内外300余の企業で構成される大手流通グループ「イオングループ」を統括する純粋持株会社である。

世界11カ国に事業展開していて、売上総収入が約8兆円規模であり、小売業として世界第12位、日本第1位である。

イオン – Wikipediaより抜粋

売上比率は「総合スーパー」が大きいですが、利益の多くは「総合金融事業」と「ディベロッパー事業」が生み出しています。

ミニストップ、マックスバリュ、ウエルシア、イオンフィナンシャルなど、多くの企業で構成されているグループです。

3カ月決算の実績

下記はイオンの各決算期における連結経常利益の推移と前期との比較グラフです。

2024年2月期の連結経常利益は2,100億円見通しとしています。

キャッシュフロー

下記はイオンのキャッシュ・フローの推移です。

営業CFが減少していましたが、2023年2月期は増加しています。

参考:イオン|Google Finance

イオンの今後について

売上比率はスーパーが大きいですが、利益の多くは総合金融事業とディベロッパー事業、ヘルス&ウエルネス事業です。

これまで落ち込んでいたスーパー事業(GMS)ですが、2023年2月期は営業黒字転換しており、構造改革の成果が出ています。

不安材料・株主優待の今後

連続減配無しですが、高い配当性向で推移しており不透明感があります。

また、株主優待のメリットとして紹介されるイオンラウンジですが、どの株主優待にも言えますが、業績に関係なく変更される可能性があります。

あくまでも優待はオマケとして見るのが良いです。

公式サイトに記載の注意事項

株式投資では配当金や株主優待などのメリットがある反面、値下がりというリスクもともないます。その責任は投資判断を行った株主ご自身が負担することになります。

イオン公式サイトより抜粋

株式投資に限らず投資全般に言えることで、リスクのない株式や投資は存在しないです。

イオンは多くの企業で構成されており、大きく成長している分野もある反面、苦戦している分野もあります。

タイトルとURLをコピーしました