ABCマート(エービーシー・マート)の株価分析。財務安定も業績悪化は避けられないか【2670】

カジュアルやスポーツシューズを軸に靴小売店を展開するABCマート(エービーシー・マート)(2670)は海外へも出店し、売上は順調に増加しています。果たして、ABCマートの株価や配当は今後どうなるのか。株価指標・業績推移・配当推移に加え株主優待制度を分析してみました。

ABCマートの株価POINT
  • 株価指標の割高感が薄れている
  • 配当性向がやや高めだが配当は据え置き見通し
  • 連続増益が途絶え、短期的な業績悪化不安はある
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ABCマートの事業内容と株価指標を確認

はじめにABCマートの事業内容と株価を確認していきます。

エービーシー・マート(2670)とは

ABCマートは主に靴の小売りチェーンを全国に展開している。

日本店舗は都心の繁華街に路面店、地方を中心にロードサイド型の大型店、その他(主に都市圏郊外)はショッピングセンターやファッションビルの専門店テナントとして出店している。また、一部のアウトレットモールにもアウトレットストアとして出店している。

HAWKINSやVansブランドの商標権を取得し、ナショナルブランドとして同ブランドの靴を独占販売をしている。

ナショナルブランドを主力としたSPA方式(商品企画から販売までの一括管理)を導入し低価格・高品質な商品を販売。靴小売業としては異例の利益率20%を超える売上げを記録している。

ABCマート – Wikipediaより抜粋

靴をメインに衣料・雑貨などの販売をしています。店舗数は1,200店舗以上で、国内が約960店舗、韓国が約230店舗あります。

参考:企業理念・経営方針|エービーシー・マート

株価指標と配当利回りについて

株価:5,580円
予想年間配当:170円
年間配当利回り:3.05%
予想PER:—
PBR:1.74倍

2020年7月31日終値時点のデータ

PBRは以前よりは割高感が薄れています。年間の配当利回りはやや高めです。

ABCマートの財務状況

時価総額:4,606億円
自己資本比率:87.4%
ROE:11.2%

自己資本比率は高く、ROEも十分な数値で財務状況はかなり良好です。

ABCマートの配当推移と株主優待制度

次にABCマートの配当金の推移と株主優待制度を確認していきます。

配当金の推移

下記はABCマートの配当金の推移です。年2回、中間配当(8月)と期末配当(2月)を実施しています。

ABCマートの年間配当金推移

2016年2月期:120円
2017年2月期:120円
2018年2月期:130円
2019年2月期:170円
2020年2月期:170円
2021年2月期:170円(予)

ここ数年の配当金は年間170円で推移しています。

配当性向はやや高く2019年2月期は46.3%、2020年2月期は47.2%です。利益推移がやや落ち着いているため増配期待値は小さいです。

株主優待制度について

ABCマートの株主優待は「グループ店舗で利用できる優待割引券」です。権利日は2月末です。

保有株式数優待品内容
100株以上
300株未満
優待券3,000円
(1,000円割引券 3枚)
300株以上優待券5,000円
(1,000円割引券 5枚)

「5,000円ごとに1枚、1回に5枚まで利用」という条件がある割引券です。

100株保有の場合、優待利回りは約0.53%です。利回りが低めで5,000円毎に1枚しか利用できないため優待の魅力は小さめです。

参考:株主情報|エービーシー・マート

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ABCマートの業績推移と株価チャート

次にABCマートの業績推移と株価チャートを確認していきます。

売上高と経常利益の推移

下記はABCマートの売上高と経常利益の推移です。

2020年2月期は20期連続で過去最高益を更新する見通しでしたが、減益となりました。2021年2月期の業績見通しは未定としていますが、さらに減益となる可能性は高めです。

参考:連結経営指標|エービーシー・マート

株価チャートの推移

下記はABCマート5年分の週足株価チャートの推移です。

株価は一時的に大きく下落しましたが長期ではレンジで推移しています。

比較的長期で見ると6,000円以下は買い場に見えます。しかし、短期的な不安材料を考えると比較的株価の下落はおとなしく見えます。

ABCマートの決算内容と今後について

最後にABCマートの決算内容確認と今後の株価について考えていきます。

決算内容の確認

2020年7月28日の決算にて2021年2月期1Q(3-5月)の連結経常利益は17.8億円と発表、前年同期比で87.7%減と大きく落ち込んでいます

今後について

ABCマートは売上・利益共に順調に伸ばしていましたがインバウンド需要の減少により苦戦しています。月次売上では前年同期比でマイナスが続き、2021年2月期は厳しくなる可能性は高いです。

今後は国内だけでなく、韓国を中心としたアジアへも出店を行い需要増が見込めます。海外出店は国内で成熟した企業には必須ですが、為替の影響など様々なリスクも当然あります。

参考:投資家の皆さまへ|エービーシー・マート

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