ABCマート(エービーシー・マート)の株価分析。財務安定も業績悪化は避けられず株価は下落【2670】

カジュアルやスポーツシューズを軸に靴小売店を展開するABCマート(エービーシー・マート)(2670)。海外へも出店し順調でしたがインバウンド需要減少により、短期的に厳しい状況です。果たして、今後のABCマートの株価や配当はどうなるのか。株価指標・業績推移・配当推移に加え株主優待制度を分析してみました。

ABCマートの株価POINT
  • 株価指標の割高感は以前よりは薄い
  • 配当性向がかなり高く配当据え置き予定だが今後は不安
  • 連続増益が途絶え、短期的な業績悪化は避けられない
スポンサーリンク

ABCマートの事業内容と株価指標を確認

はじめにABCマートの事業内容と株価を確認していきます。

株価指標と配当利回りについて

株価:5,750円
予想年間配当:170円
年間配当利回り:2.96%
予想PER:38.9倍
PBR:1.76倍

2021年1月18日終値時点のデータ

PBRは以前より割高感が薄れています。年間の配当利回りは高めです。

ABCマートの財務状況

時価総額:4,746億円
自己資本比率:87%
ROE:11.2%

エービーシー・マート(2670)とは

ABCマートは主に靴の小売りチェーンを全国に展開している。

日本店舗は都心の繁華街に路面店、地方を中心にロードサイド型の大型店、その他(主に都市圏郊外)はショッピングセンターやファッションビルの専門店テナントとして出店している。また、一部のアウトレットモールにもアウトレットストアとして出店している。

HAWKINSやVansブランドの商標権を取得し、ナショナルブランドとして同ブランドの靴を独占販売をしている。

ナショナルブランドを主力としたSPA方式(商品企画から販売までの一括管理)を導入し低価格・高品質な商品を販売。靴小売業としては異例の利益率20%を超える売上げを記録している。

ABCマート – Wikipediaより抜粋

靴をメインに衣料・雑貨などの販売をしています。店舗数は1,200店舗以上で、国内が約960店舗、韓国が約230店舗です。

参考:企業理念・経営方針|エービーシー・マート

ABCマートの配当推移と株主優待制度

次にABCマートの配当金の推移と株主優待制度を確認していきます。

配当金の推移

下記はABCマートの配当金の推移です。年2回、中間配当(8月)と期末配当(2月)を実施しています。

ABCマートの年間配当金推移

2016年2月期:120円
2017年2月期:120円
2018年2月期:130円
2019年2月期:170円
2020年2月期:170円
2021年2月期:170円(予)

ここ数年の配当金は年間170円です。

配当性向は2019年2月期は46.3%、2020年2月期は47.2%、2021年2月期の予想は115%とかなり高くなる見通しです。増配期待値は小さく減配する可能性も想定されます。

株主優待制度について

ABCマートの株主優待は「グループ店舗で利用できる優待割引券」、権利日は2月末です。

保有株式数優待品内容
100株以上 300株未満優待券3,000円 (1,000円割引券 3枚)
300株以上優待券5,000円 (1,000円割引券 5枚)

「5,000円ごとに1枚、1回に5枚まで利用」という条件付き割引券です。

100株保有の場合、優待利回りは約0.5%です。利回りが低めで5,000円毎に1枚しか利用できないため優待の魅力は小さめです。

参考:株主情報|エービーシー・マート

スポンサーリンク

ABCマートの業績推移と株価チャート

次にABCマートの業績推移と株価チャートを確認していきます。

売上高と経常利益の推移

2020年2月期は20期連続で過去最高益を更新する見通しでしたが、減益となりました。2021年2月期は大きく減収・減益の見通しです。

参考:連結経営指標|エービーシー・マート

株価チャートの推移

下記はABCマート5年分の週足株価チャートの推移です。

株価は一時的に大きく下落しましたが長期で見ると比較的レンジで推移しています。

6,000円以下は過去の株価と比較すると買い場に見えます。しかし、短期的な不安材料が強いため警戒は必要です。業績予想を考えると株価の下落はある程度で収まっていると見るか、過去の株価と比較すると下落していると見るか難しいところです。

ABCマートの決算内容と今後について

最後にABCマートの決算内容確認と今後の株価について考えていきます。

決算内容の確認

2021年1月13日の決算にて2021年2月期3Q累計(3-11月)の連結経常利益は158億円と発表。前年同期比53.8%減、通期計画の187億円に対する進捗率は84.8%となりました。

今後について

ABCマートは売上・利益共に順調に伸ばしていましたが、インバウンド需要の減少により苦戦しています。月次売上ではまだ前年同期比でマイナスが続き、2021年2月期は厳しくなる見通しです。

長期的に見ると今後は国内だけでなく、韓国を中心としたアジアへも出店を行い需要増が見込めます。海外出店は国内で成熟した企業には必須ですが、為替の影響など様々なリスクも当然あります。

参考:月次情報|エービーシー・マート

タイトルとURLをコピーしました