紳士服販売チェーンの「洋服の青山」を展開する青山商事(8219)、株主優待制度は商品の割引券を実施しています。株主優待に加え、配当状況や株価推移・業績推移を確認していきます。
株価情報と株主優待
青山商事の株価情報と配当状況・株主優待を確認していきます。
株価の指標(2024年10月22日終値時点)
株価:1,328円
予想PER:7.28倍
PBR:0.38倍
予想EPS:182.5円
時価総額:669億円
最新の株価参考サイト:青山商事(株)【8219】:Yahoo!ファイナンス
株主優待について
株主優待制度は「店舗で使える優待割引券」を実施、優待権利月は3月と9月です。
保有株式数 | 優待内容 |
---|---|
100株以上 1,000株未満 | 買物優待券(20%割引) 3枚 |
1,000株以上 3,000株未満 | 買物優待券(20%割引) 4枚 |
3,000株以上 | 買物優待券(20%割引) 5枚 |
15%割引券から20%割引券に変更しています。
参考:株主優待|青山商事
配当金の情報
2025年3月期の予定年間配当:61円
予想年間配当利回り:4.59%
配当金の推移について
下記は配当金の推移です。配当権利日は9月(中間配当)と3月(期末配当)です。
業績悪化で2020年3月期の期末配当は見送り、2021年3月期は無配当となりました。2022年3月期に復配し、その後は増配、2025年3月期は減配予定としています。
配当性向は2024年3月期が32.1%、2025年3月期の予想が約33%です。
配当方針の確認
中期経営計画(~2026年度)にて「年間配当額60円を下限とし、連結配当性向40%を⽬途」としています。
参考:中期経営計画|青山商事
業績推移と株価チャート
青山商事の業績推移と株価の推移を確認していきます。
業績の推移
下記は売上高・営業利益・経常利益・最終利益の推移です。
2020年3月期の最終損益は赤字に、2021年3月期は急激な周辺環境の変化もあり大きく減収・減益で最終損益は連続赤字となりました。
その後は回復し、2025年3月期は営業増益見通しとしています。
株価のチャート
下記は5年分の週足株価チャートです。
「業績悪化」や「配当減額修正(減配当)」などにより大きく株価が下落していましたが、2021年以降は下落が落ち着いて緩やかな推移に。
2023年以降は業績回復などによる期待もあり上昇していましたが、2024年4月以降は下落しています。
事業内容と今後について
青山商事の事業内容と財務情報を確認していきます。
青山商事(8219)の概要
青山商事株式会社(あおやましょうじ、英: AOYAMA TRADING Co., Ltd.)は、紳士服の製造と、紳士服販売チェーン「洋服の青山(ようふくのあおやま)」の展開を行う企業。
業界で唯一、47都道府県全てに店舗を展開しており、業界最大手である。ギネスブックより「スーツ販売着数世界一」の認定を受けている。
青山商事 – Wikipediaより抜粋
主力事業は洋服の青山を中心とした「ビジネスウェア事業」で、全体売上の約7割です。
3か月決算の実績
下記は2025年3月期の各決算期の連結経常利益の推移と前期との比較です。
2025年3月期の連結経常利益は133億円見通しとしています。
キャッシュフロー
下記はキャッシュ・フロー推移です。
2020年3月期、2021年3月期の営業CFはマイナスです。
配当について
過去の中期計画(~2020年度)では「配当性向70%目処、安定的な配当として100円」を方針とし、前中期計画(~2023年度)では「総還元性向30%目安」となりました。
新中期計画(~2026年度)では「年間配当額60円を下限とし、配当性向40%を⽬途」としており株主還元に積極的です。
高配当利回り
以前の配当水準(100円以上)に戻るには大きく業績が伸びるか、配当方針の変更が必要と考えられます。しかし、株価が以前と比べて安いのもあり高い配当利回りです。
配当方針は中期計画ごとに変更をおこなっており、今後も業績次第で良くも悪くも変わる可能性が想定されます。