総合リース大手で金融業・プロ野球球団など多くの事業を行うオリックス(8591)、株主優待を廃止し配当などへ集約するとしています。株価指標と業績推移、株価チャートと配当推移を確認していきます。
ORIXの株価情報と配当・優待
オリックスの株価情報と配当状況・株主優待制度を確認していきます。
株価の指標(2024年2月13日終値時点)
株価:3,027円
予想PER:10.66倍
PBR:0.94倍
予想EPS:284.05円
時価総額:3兆6,777億円
最新の株価参考:オリックス(株)【8591】:Yahoo!ファイナンス
配当情報
2024年3月期の予定年間配当:94円
予想年間配当利回り:3.11%
配当金の推移について
下記はオリックスの配当金推移です。配当権利日は9月(中間配当)と3月(期末配当)です。
2024年3月期の配当は増配予定としています。
配当性向は2023年3月期が37%、2024年3月期の予想が約33%です。
配当方針の確認
配当方針は「2024年3月期の配当予想については、配当性向33%もしくは1株当たり通期配当金85.60円のいずれか高い方」としています。
株主優待について(廃止予定)
株主優待制度は「カタログギフト」、「株主カード」を実施。
カタログギフトは5,000円相当で、3年以上継続保有している場合は1万円相当。高めの利回りで人気の優待ですが、2024年3月を最後に優待廃止としています。
「今後は配当等による利益還元に集約する」としています。
ORIXの業績推移と株価推移
オリックスの業績推移と株価推移を確認していきます。
業績の推移
下記はオリックスの売上高・営業利益・経常利益・最終利益の推移です。
2021年3月期は環境の悪化もあり最終利益は1,923億円とやや厳しめに。2022年3月期は回復しましたが、2023年3月期の最終利益は減益に。
2024年3月期は最終増益見通しとしています。
株価のチャート
下記はオリックス5年分の週足株価チャートです。
株価は2020年3月に大きく下落しましたが、2021年から業績回復・日経平均採用観測などの影響から大きく上昇。
2022年に入ると優待廃止発表や不透明感などから上昇が落ち着きましたが、2023年4月以降は再び上昇しています。
ORIXの事業内容と財務状況
オリックスの事業内容と財務状況を確認していきます。
オリックス(8591)の概要
オリックス株式会社(英: ORIX Corporation)は、日本の大手総合金融サービス企業である。
祖業であるリースをはじめ、不動産、銀行、クレジット、事業投資、環境エネルギー投資、プロ野球球団(オリックス・バファローズ)など多くの事業を手掛けており、グループを通して多角的金融サービス業を提供している。
オリックス – Wikipediaより抜粋
オリックスは国内だけでなく、アメリカやヨーロッパなど諸外国にも展開しています。
法人金融サービス事業・メンテナンスリース事業、不動産事業、事業投資事業・リテール事業、海外事業など多くのセグメントがあります。
キャッシュフロー
下記はオリックスのキャッシュ・フロー推移です。
オリックスの配当・優待について
配当は増配傾向で推移し高めの利回りです。
また、「2024年3月を最後に株主優待を廃止」と発表しており、配当等に利益還元を集約としているため、今後の配当にも期待が持てます。