「あべのハルカス近鉄本店」を中心に展開する近鉄百貨店(8244)、株主優待制度では買い物優待カードなどを実施。株主優待に加え、業績推移、株価チャートと配当推移を確認していきます。
- 株主優待は普段利用する人は便利
- 株価は下落が強い推移
株価情報と株主優待について
近鉄百貨店の株価情報と配当状況・株主優待制度を確認していきます。
株価の指標(2025年10月20日終値時点)
株価:1,925円
予想PER:21.61倍
PBR:1.76倍
予想EPS:89.07円
時価総額:778億円
最新の株価参考:(株)近鉄百貨店【8244】:Yahoo!ファイナンス
株主優待について
株主優待制度は「買い物優待カード」と「優待クーポン券」を実施しています、優待権利月は2月と8月です。
保有株式数 | 優待内容 |
---|---|
100株以上 | 買い物優待カード 10%割引 レストラン街優待券 10%割引 10枚 無料駐車1時間延長券 5枚 など |
普段から利用する人には便利な優待です。
参考:株主優待制度|近鉄百貨店
配当金の情報
2026年2月期の予定年間配当:20円
予想年間配当利回り:1.04%
配当金の推移について
下記は配当金の推移です。期末(2月)の一括配当を実施しています。

業績悪化により2021年2月期、2022年2月期は無配当に。2023年2月期は復配、2025年2月期は増配しています。
配当性向は2025年2月期が23.2%、2026年2月期の予想が約23%です。
利益配分の方針を確認
配当方針は「2026年2月期より、30%を目安に連結配当性向目標」としています。
業績推移と株価推移について
近鉄百貨店の業績推移と株価推移を確認していきます。
業績の推移
下記は売上高・営業利益・経常利益・最終利益の推移です。

2021年2月期はインバウンド需要の消失、自粛要請などにより大きく業績悪化、最終損益は約49.5億円の赤字に。
2022年2月期は「収益認識に関する会計基準」等の適用による影響で、売上高が大きく減少。連続赤字に。
2023年2月期以降は回復し、2026年2月期は営業増益見通しとしています。
株価のチャート
下記は5年分の週足株価チャートです。

株価は2021年8月に立会外分売の影響で大きく下落。その後はレンジ推移でしたが2023年8月末に上昇し2023年9月中旬からは下落が強い推移に。
2025年も厳しめの推移をしていましたが、2025年7月以降は上昇場面も出ています。
事業内容と財務状況について
近鉄百貨店の事業内容と財務状況を確認していきます。
近鉄百貨店(8244)の概要
株式会社近鉄百貨店(きんてつひゃっかてん、英: KINTETSU Department Store Co., Ltd.)は、日本の百貨店の一つ。近鉄グループの主要企業。
系列の近畿日本鉄道(近鉄)は三菱グループと密接な関係を持つが、近鉄百貨店は大輪会の会員企業である。
近鉄百貨店 – Wikipediaより一部抜粋
中期経営計画で「百貨店」から「百価店」への変化を目指しています。
具体的には、あべのハルカス本店強化・自主事業の進化・EC事業の強化などを行うとしています。
3カ月決算の実績
下記は2026年2月期の各決算期における連結経常利益の推移と前期との比較です。

2026年2月期の連結経常利益は52億円見通しとしています。
キャッシュフロー
下記はキャッシュ・フローの推移です。

2023年2月期、2024年2月期に営業CFが増えています。
配当・優待について
株主優待制度の買い物優待カードなどは普段利用する人は便利な優待です。多くの優待を実施していますが、お得度は人によりそうです。
配当は復配していますが、利回りは低めです。