牛丼チェーンの吉野家を展開する吉野家ホールディングス(9861)、株主優待制度は人気ランキングで上位にくる飲食券を実施しています。優待内容に加え、業績推移・株価推移、配当推移を確認していきます。
株価情報と株主優待
株価情報と配当状況・株主優待制度を確認していきます。
株価指標(2024年7月12日終値時点)
株価:2,883.5円
予想PER:45.5倍
PBR:3.06倍
予想EPS:63.37円
時価総額:1,878億円
最新の株価参考:(株)吉野家ホールディングス【9861】:Yahoo!ファイナンス
株主優待制度について
株主優待制度は「自社店舗で使える優待券」を実施しています。優待権利月は2月と8月の年2回、2022年2月末から下記内容に変更しています。
保有株式数 | 優待内容 |
---|---|
100株~199株 | サービス券 4枚(2,000円分) |
200株~999株 | サービス券 10枚(5,000円分) |
1,000株~1,999株 | サービス券 12枚(6,000円分) |
2,000株以上 | サービス券 24枚(12,000円分) |
利用できる店舗は日本国内の株式会社吉野家、株式会社はなまるです。(ただし吉野家の競馬場内・競艇場内・臨時店舗等と、はなまるの一部店舗では利用できない店舗もあります)
優待利回り
吉野家の株主優待は200株保有が一番高い利回りになります。200株保有で年間10,000円相当とした場合、優待利回りは約1.7%です。
配当情報
2025年2月期の予定年間配当:20円
予想年間配当利回り:0.69%
配当金の推移
下記は配当金の推移です。配当権利日は、8月(中間配当)と2月(期末配当)です。
10年以上年間20円で推移していましたが、2021年2月期は無配当に。2022年2月期は復配、2025年2月期は増配予定で完全回復予定としています。
配当性向は2024年2月期が20.8%、2025年2月期の予想が約32%です。
業績推移と株価推移
業績推移と株価推移を確認していきます。
売上高と利益の推移
下記は売上高・営業利益・経常利益・最終利益の推移です。
2021年2月期は取り巻く環境の悪化で外食産業全体が厳しく赤字に、2022年2月期は協力金や助成金の計上が大きく、経常利益が大きく回復。
2025年2月期は減益見通しとしています。
株価の推移
下記は5年分の週足株価チャートです。
株価は2020年1月に3,000円まで大きく上昇。しかし、その後は自粛要請などによる業績不安や配当見送りなどもあり下落。
2021年からは緩やかに上昇し、2023年10月に大きく上昇。2024年4月は減益見通しから大きく下落するタイミングが出ています。
事業内容と財務状況
事業内容と財務状況を確認していきます。
吉野家ホールディングス(9861)とは
株式会社吉野家ホールディングスは、吉野家グループの持株会社。外食産業の競争激化に伴い、従来の牛丼中心から多角的に外食事業を行なうために、持株会社化したものである。
多角化経営戦略を強く打ち出しM&Aと海外展開を積極的に進めたが、牛丼以外の中核事業と位置付けている子会社が低迷。
吉野家 – Wikipediaより抜粋
吉野家ホールディングスは牛丼事業が中心事業ですが、あくまでもグループの一事業という位置です。国内外44社のグループ企業です。
3か月決算の実績
下記は3か月決算の連結経常利益の推移と前期との比較です。
2025年2月期の連結経常利益は74億円見通しとしています。
キャッシュフロー
下記はキャッシュ・フロー推移です。
営業CFは変動が大きいです。
優待・配当について
吉野家の株主優待制度はWEBや雑誌などで紹介されることも多く、何年も保有している優待投資家が沢山います。
2022年2月からの変更された優待では100株保有が改悪、200株から1,000株保有が拡充となり、200株保有の優待利回りが一番高くなっています。
10年以上維持していた配当が無配に転落した際も、優待の変更は行いませんでした。しかし、2022年2月期から優待内容を変更している点は注意したいです。