「三菱UFJリース」が「日立キャピタル」を吸収合併して誕生した三菱HCキャピタル(8593)。
今後の株価と配当はどうなるのか、株価指標と業績推移、株価チャートと配当推移を確認してみました。
- 割高感なし、高い年間配当利回り
- 経営統合で企業規模が拡大
- 配当は増配意識が高く、連続増配当を継続
三菱HCキャピタルの株価情報と業績推移
三菱HCキャピタルの株価情報と業績推移・株価チャートを確認していきます。
株価の指標
株価:764円
予想PER:9.14倍
PBR:0.72倍
予想EPS:83.55円
時価総額:1兆1,207億円
2023年5月24日終値時点のデータ
最新の株価参考:三菱HCキャピタル(株)【8593】:Yahoo!ファイナンス
PER、PBRともに割安感がありますが、業種を考えると目立つ感じではないです。
業績の推移
下記は三菱HCキャピタルの売上高・営業利益・経常利益・最終利益の推移です。

2021年3月期は取り巻く環境の変化もあり大きく減益に、2022年3月期は経営統合により大幅増収・増益。1株当たりの利益は61.84円から69.06円に増加しています。
2023年3月期は更に増益、2024年3月期は最終増益見通しとしています。
株価のチャート
下記は三菱HCキャピタル5年分の週足株価チャートです。

株価は2021年3月から下落していましたが、2022年4月以降は持ち直して上昇。
過去の株価推移を見ると、2020年3月頃を除いても方向がつかみにくい動きをしています。
三菱HCキャピタルの配当情報と株主優待
三菱HCキャピタルの配当情報と株主優待制度を確認していきます。
配当情報
2024年3月期の予定年間配当:37円
予想年間配当利回り:4.84%
配当利回りは高いです。
配当金の推移について
下記は三菱HCキャピタルの配当金推移です。配当権利日は9月(中間配当)と3月(期末配当)です。

2019年3月期:23.5円
2020年3月期:25円
2021年3月期:25.5円
2022年3月期:28円
2023年3月期:33円
2024年3月期:37円(予)
配当は連続増配推移です。2024年3月期も増配予定としています。
配当性向は2023年3月期が40.8%、2024年3月期の予想が約44%です。
配当方針の確認
中期経営計画期間中(2023年度~2025年度)では「配当性向40%以上」としています。
株主優待について
株主優待制度は実施していないです。
三菱HCキャピタルの事業内容と今後について
三菱HCキャピタルの事業内容と財務情報の確認と今後について考えてみます。
三菱HCキャピタル(8593)の概要
三菱HCキャピタル株式会社(みつびしエイチシーキャピタル、英 Mitsubishi HC Capital Inc.)は、大手総合リース会社。三菱グループの中核リース会社である。
2016年5月、日立キャピタルとの資本業務提携を行うことを合意。2021年4月、日立キャピタルを吸収合併し経営統合。統合後は「三菱HCキャピタル株式会社」へ商号変更。
三菱HCキャピタル – Wikipediaより一部抜粋
リース・レンタルをはじめ、不動産、ヘルスケア、環境・エネルギーなど多くの事業を展開している大手総合リース会社です。
2021年4月に日立グループの日立キャピタルを吸収合併し、規模が拡大しています。
3カ月決算の実績
下記は三菱HCキャピタルの連結最終利益の推移と前期との比較です。

2024年3月期の連結最終利益は1,200億円見込みとしています。
キャッシュフロー
下記は三菱HCキャピタルのキャッシュ・フロー推移です。

三菱HCキャピタルの今後について
2022年3月期の純利益は経営統合もあり過去最高益を大きく更新、2023年3月期は更に伸びています。
また、三菱UFJキャピタル時代を含めると20期以上連続で増配しています。
好材料とリスク
指標に割高感は無く、高い配当利回りです。多くの事業を手掛け、M&Aで海外展開を加速、日立キャピタルを吸収合併し企業規模が拡大しています。
相乗効果の伸びしろは大きいですが、企業規模拡大に伴うリスクも当然あります。